『♀でお出かけ♪2nd♪』
私達の注文した料理が次ぎ次ぎと運ばれてきた。
コーンスープに手羽先、薄焼きピザ。
野菜サラダにウィンナー、ペペロンチーノ。
他にもまだまだ沢山運ばれてきた。一つ一つ黙々とではなく話しながら食べていった。
『そー言えば羽チャンは何で優馬と付き合うことになったの???』薫がコーンスープをジュルジュルとすすりながら羽ちゃんに聞いた。
『え!?んー…』
『え!?んー…ってあんたね。好きなんでしょ!?』
『うん。まぁ今は好きだけど、付き合いだしは何だか良く分かんなかったし。最初はお試し期間みたいだったかなぁ』
ほうほう。なるほど。なるほど。と薫はいつも持ち歩いている手帳に書き記した。
『ちょっと!!何かいてんの!!』
『え!?だって、あたし付き合ったこととか無いし…経験者の意見は素直に聞かないと…ね♪』
フフフと笑って、薫は再び続きを書き出した。
『で、キキはんは??』とペンのキャップを咥えながら、もごもごと私に質問してきた。
『へ!?…私の場合はもぉ大体皆知ってるでしょ!?!?』
『じゃぁ何で3人の中から光だったの!?そもそも別に3人の中から選ぶなんて決まりは無いわけだしさ。』
『まず、五右衛門は薫が狙ってたから無理だし…羽チャンは羽チャンで優馬の事結構気に入ってるような雰囲気出してたし…それでその二人とはあまり関わらないようにしてたら、必然的に光との時間が増えて、それでかな…3人の中から選ばなくても良いかも知れないけどやっぱり一緒に居る時間が長いと他の子達よりは親近感あるしね…』
って私なに長々と語ってんだろ。。。
ウインナーを刺したフォークを片手に、長々と語っている間、薫と羽チャンはスープを飲んだり、ピザを切ったりと…全く話を聞いてないように思えた。
『で!?』と薫が何に対しての『で!?』なのかこっちが疑問に思うような質問をしてきた。
『でってなにさ!!』本当に聞いてなかったのかな…と質問に質問で返した。
『で…それから光とは!?!?!って事じゃない?!』
『ほうほう』
羽チャンのフォローにピザを口いっぱいに頬張りながら薫は頷いた。
別に…たいした事はしてないよ…とだけ答え、私もピザを食べた。
えーどこまでいったのさぁ…
キスはしたの!?!?…
まさかもぉ肉体関係に!?!?…
と鋭い質問を繰り返し出してくる二人に『コーヒー取ってくる!!』と言い私は席を立った。
『あ!あたしオレンジジュース。』
『うちはグレープフルーツ!!』
と結局3人分のドリンクを取りに行き、戻ったとたんにまたもや質問攻めにあった。
はぁ…なんでそこまで他人の事が気になるのかね…そっとしておいておくれよ…と言いたかった私だったが、ニヤニヤと憎たらしい二人にそんな同情を乞うようなセリフははけぬと、『キスはしたよ!!』と答えた。
オー!!っと何がオーなのか分からなかったけど、少し私は照れた。
『DP!?!?』
『DPって!?』
『ディィィィプ!?』
ディープキスっていつからDPって略すようになったんだ…それにディープキスの略なんだから普通はDKなのでは…とか思いながらも『まぁそだね…』と隠しても直ぐ問われる事は先ほどの経験で特と身に沁みて分かったから、ありのまま答えた。
次の質問が来る前にと。私は『薫はどぉなの!?これからどぉするの!!?』と質問される前に質問した。
『え!?うぅぅぅん…今日、二人で話してみる!!』
なんと…予想外の回答に私も羽チャンも食べようとしていたサラダを一旦小皿に戻した。
『え!?それってカオリンじゃなくてカオリで話すって事だよね?!?』
『そだよ。』
『いきなりでからかわれてるとか思ったりしないかな!?』
『えぇ。そんなに変わってなくない!?可愛い子演じたとしてもあたしはあたしだし…』
いやいやいや、キャラが今とは全然違いますよ…多分びっくりするだろうな…五右衛門…あ、光や優馬もびっくりするだろうな…
『まずさ!!光と優馬にだけ言ってみたら!?!?』羽チャン。Nice Idea!!
『うんうんうん。それで優馬達に何気なく伝えてもらった方が良いと思うけど…』やだ!!っと言われる前に私もすぐさま賛成し、薫の言葉を奪った。
『んー。…でも…やっぱり自分で言いたいし、今日話するよ!!』と結局は『やだ!!』と変わらない答えだった。
『そっかぁ上手く行くと良いね♪』と羽チャンがグィっと親指を立てて薫に微笑んだ。
私はと言うとやっぱり上手く行かない気がして…親友ながら少々不安を感じていた。
話しながらパクパクと注文した品と平らげて、案の定食べすぎで3人とも腹痛になった。
1時間くらい外の風に当たって、要約腹痛も落ち着きだした。
『ねぇねぇこの近くに神社あるみたいだし行ってみない!?』と羽ちゃんが
提案してきたので、
賛成♪と節約のため、神社までは歩いて向かう事にした。