表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/59

『球技大会!!(前)』

特に変わった事もなくもぉ5月が終わろうとしていた。生暖かい風が俺の肌を舐めるたび、夏が近い事を語っていた。

5月25日(日)

今日は日本ダービー!!3歳のサラブレットの頂上を決定する日…じゃなくて今日は球技大会だ!!ココの学校は他の学校と違い球技大会は何故か日曜にやる。

その代わりと言うか当然と言うか、月曜は休みである。2年の時も五右衛門と光と同じ班で、同じチームだった。あの時は五右衛門の頑張りと光の作戦で決勝まで行く事が出来た。え??俺は何してたかって??…俺は…見学していた。まぁ誤解を招く前に言っておくが、下手だの嫌いだのそんな理由で見学していたのではない。

たまたま、前日足をひねって捻挫をしてしまったのである。そして今年も、たまたま前日足をひねって捻挫…なんて事故は2年も連続であるわけもなく、俺も今年はメンバーとして参加する事になった。そうそう。言ってなかったがこの学校の球技大会はバレーと決まっている。

まぁバレーの場合は何処の学校でも取り入れられているスポーツだし…なんら疑問はないのだが、今年からチームはクラスごとに6〜7チーム。それぞれのチームの力の均衡を保つために班対抗試合だ。

実行委員の俺達としてはこの方がチームわけの手間が省けて正直ラッキーだ。

試合の内容はと言うと、クラス内で試合し、クラスの代表を決める。クラスの代表に選ばれると決勝トーナメントに進出できる。決勝トーナメントでは各クラス代表チームどぉしの試合となる。決勝トーナメントまで来て、ようやく他のクラスと試合すると言う結構珍しいルールである。

バレー事態のルールは足は使っていけないって言うのはあるが25点先取ラリーポイント制の一般ルールとなんら変わりはない。

去年までは実行委員の人たちは試合には参加してもしなくてもどちらでも良かったが、今年はどぉも全員参加らしい…

当然やるからには勝つ!!その気持ちは俺にもある。それに凄い事に俺らの班はバレー経験者が6人中4人と言う事態。

といっても経験したのは全員、中学生の時だが…経験者はと言うと、光!キキ!カオリン!羽樹!みんな中学の時はバレー部。

光の場合は1,2年の時に見てて分かるがそれなりに上手い!!女子達がどれくらい上手いのかは分からないがバレー部と言ってるくらいだしボールを怖がってよけたりはしないだろう。

その4人にバレー経験豊富ではないが運動神経抜群の五右衛門!!光や他のバレー部に引きを取らないくらい上手いのは言わずとも分かる。

最後に俺だが、正直いってうまくもなく下手でもなく…とまぁ出来なくはない程度だ。

おっと、そろそろ学校にむかわねば遅刻してしまう。

日曜日だからといって親に送ってもらうなどとボンボンじみた事はなく、いつも通りチャリで行く事になった。五右衛門も例外ではない。いつもの様に待ち合わせて、学校に向かった。

今日は校内出入り禁止!!よって集合場所は運動場だ。

『こっちこっちぃぃ!!』

古いドラマのワンシーンの様に明らかに見えている所から手を振って俺と五右衛門を呼んだのはカオリンだった。恥ずかしさのあまり俺も五右衛門も早足で班員の所に向かった。

『来ないのかと思ったよぉ』

『いやいや、来ない訳ないだろ!!』

『ホンマにきぃひんかと思ったで!よっしゃ。とりあえず人数も揃った事やし優勝狙って頑張らなあかんな!』

『ア…ア…ア…テステス。皆さん、おはようございます。今日は雲ひとつない球技大会日和になりましたね!!暑い中話を聞かせるのも申し訳ないので手短に終わらせたいと思います。まず、くれぐれも怪我だけには気をつけてください。勝っても負けても楽しい一日にしましょう!!以上です!』

校長の話が終わると体育の先生がルールの再確認をし、保健室のおばちゃんが怪我をした生徒は本部のテントまで来るようにとアナウンスを流し、最後に生徒会長から開始の合図がでて各クラスで試合を始める事になった。

俺らのクラスは体育館での試合だった。さっきまで締め切ってあった事もあり、中はサウナ状態。マジで簡便して欲しい。日が当たらない分ましかと思ったが、ガンガンの照りつけるお日様の下の方がよっぽど良い。

クラスで手分けして窓と言う窓を全て開いてようやく風が通りぬけた。気持ちを仕切りなおして試合開始。

俺らの班は7班。嬉しい事にシードだ。

1班vs2班は2班の勝ち。

3班vs4班は3班の勝ち。

5班vs6班は5班の勝ち。

ようやく俺達の試合が回ってきた。試合相手は1班に10点差以上つけて勝った2班だ。

『やっと試合できるなぁ。』

『シードでトーナメントには行きやすいけど待ってるだけってのも退屈だな…』

『この試合は絶対負けられへんで!!』

『絶対勝とうね!!』

『優馬!足引っ張らんようにネ!』

どっちガだ!!と五右衛門くらいの実力があれば言い返したが、この中で足を引っ張るとしたらズバリ俺だ。

ピーピーピー。

『両チーム、コートの中に入って!じゃぁ2班のサーブ先取からで始めます。』

シャーッス!!

サーブを打つのは相手の中でも一番下手な宮田だ。予想通りアンダーサーブで威力は全然なかった。ポジション的にカオリンがサーブを対処し、光がトスして、五右衛門がビシとまずは1点先取。

『ナイス!!』

時計回りにローテーションし、俺は中央の位置だ。こっちのサーバーはキキ。光がキキにぼそっと呟き、キキは小さく頷いた。元バレー部だけって女子なのにサーブにはキレがあり鋭い!宮田狙いだ…宮田も一応、反応はできたのだが手の変なところにあたり、ボールは場外に飛んでいってしまった。

やった!!やった!!と可愛らしくキキは喜んだが…弱者を煮て食う小悪魔に思えた…が勝負の世界では穴を狙うのは当然の事であり、皆もナイス!!とほめた。

次も同じように宮田を狙い…キキのサービスエース??バレーではそぉは言わないかもしれないが、とにかくサーブだけで2ポイントGETして試合は3vs0と俺達がリードしていた。流れは完全にこっちに来ていた。光がまたキキにボソッと呟き、キキは少し驚いていた。

いったいどんな事を吹き込んだのだろう…キキはサーブ前に『…本当に良いの??…』と聞きなおすかのようにもぉ一度光を見た。光は大きく頷き、キキはサーブを放った。

今度も宮田狙い…と誰もが思ったがボールは宮田とは逆の方向に綺麗に決まった。2班の奴らも馬鹿じゃない…宮田が穴と俺らにばれるとカバーに走る。光はそれも予測し、あえて一番上手いであろう飯田を狙うように指示した。

『ダァァ!!クソッ!!!』

飯田が悔しそうに頭をボリボリかいた。結局キキはサーブを全てプラス点に変え、ローテーションしサーバーは光になった。

普通のバレーのルールは良く知らないが、球技大会のバレーのルールはサーブは最高3回までで、3回打ったらサーブ権の移動がなくてもサーブ側のチームはサーバーをチェンジする。上手い人がジャンプサーブでバカバカ点を取ってはそれだけで試合が終わってしまうからである。と、ルールの説明をしてる間にもあっさり光は3ポイント決めてしまった。結局の所チーム事態が強いと、サーブで結構しまうものである。

次は五右衛門のサーブだった。五右衛門も光のアドバイスを受け、サーブを打った。

裏目った。そろそろ察してカーバーにくるだろうと光の読みははずれ、ボールは飯田のところにまっすぐ飛んでいった。

五右衛門のサーブは強烈だったが、決して取れない球でもなかった。

飯田は上手くボールを往なして、威力を半減させ久しぶりのラリー開始となった。

飯田の受けたボールはフロントセンターの岡田の上に綺麗に上がり岡田も経験者だけあってこんな所でミスなどしない。

岡田はフロントライトにトスするように見せかけてバックトスでフロントレフトにボールを回した。

完全にやられた。羽樹とカオリンは引っかかり俺のカバーをしようとレフト側に向かう頃にはもぉ飯田スパイクの体制に入っていた。

『あかん!!飛ぶな!!』

と光の声が入った頃にはもぉ飛んでしまっていた。飯田はチョンとボールをはたき思いっきりジャンプしている俺の横に落とした。

光がヘッドスライディングするかのように右手を前に出して飛び込み何とかボールには触れたがボールが生を取り戻す事はなかった。

『ィェーィ!!ナイスナイス!!』と敵陣でハイタッチが交わされている。

『マジワリィ…』と謝ると皆は気にするな!お前だけの責任じゃない!!と俺の背中を叩いてくれた。

フゥ…と大きく深呼吸して、汗で固まった前髪をかきあげ、気持ちをリセットした。

光から一言、俺に助言があった。

『…飯田はお前よか背が低い。自分よか背の高いお前にブロックされちゃぁアタックしたところで早々壁は越えらへん。相手もそれはよぉわかっとる。やでのぉ2、3点捨てて相手の足を見ろ。それだけや。…』

時間の無い中の意味不明な光のアドバイスに俺はちょっと混乱していた。

現在7vs1今ので相手にサーブ権はとられたものの、俺達がまだ勝っている。

サーブは相手チームの女の子。いまさらだが相手チームは飯田と岡田のワンマンチーム彼ら二人潰せば相手の核は壊れる。

ポーンと優しいサーブに五右衛門が鬼の形相で飛びつき、トスを貰ったかのように思いっきり打ち付けた。

バーン!!

すさまじい音がなり、威力も凄かったが、ネットに引っかかりそのままボールはこっちに転がってきた。

『…』

場内は静まり返っている中、場外は爆笑。

光は五右衛門に近づき、『アホか!!冷静に運べば余裕やったやろ!』と頭をどづいた。

五右衛門は頭をかきながらぺろりと舌を出して『ぇへへ』と笑った。

当然もう一発どづかれた。現在7vs2今の一点はもったいない。

またもや優しいサーブに今度はカオリンが対応した。

両手をしっかり前に出し、腰を落とし、綺麗なレシーブの体制をだった。いつもポケーとしているカオリンとは思えなかった。

『よっしゃ!こっちに回せ!わいが優馬にトスする!!』

『ハイ!』

『おう!』

勿論これは敵を惑わす作戦で光は優馬に出すだのキキに回すだの言うがそれは嘘。これは名前が出た右の人にトスするぞと言う合図だった。

今の場合だと俺の右は羽樹。優馬と言われて羽樹の表情が変わり、いつでもOK!と言わんばかりの表情だった。

勿論敵は俺に来るって思っているので俺がダラダラしていては意味を成さない。俺は俺で偽りの表情を作り、トスと同時に空ジャンプする予定だった。

カオリンは少し緊張し、少し力んでしまった。

『ウガッ…』

またもや場内は静まり返えり、場外は爆笑。という状況になった。

カオリンが出したボールは光に行ったには行ったのだが、力が入った事もあり、ボールはパスではなくもはやパイ投げのパイ状態だった。

綺麗に光の顔にボールが当たり、光の顔にはくっきりと夕日マークが付いていた。

流石の光も五右衛門みたいにカオリンをどづいたりはしないだろうと思ったとき、光がカオリンに歩み寄った。

光はカオリンに近づき『こいつー』とカオリンの鼻を優しく突いた。

カオリンは頭をかきながらぺろりと舌を出して『ぇへへ』と笑った。

光は軽くカオリンの頭をなでた。

『よっしゃ!ミスはしゃぁない!気持ち切り替えるで!!』

五右衛門はプルプルと震えながら今にも噴火しそうな火山の様になっていた…そしてその怒りはボールに向けられる事になるだろう。

7点差あった試合もいきなり3点連続により7vs3と少しずつ点差を縮めていた。

サーブは今まで同様また、楽なボールだった。

一回目同様ボールは五右衛門の所に来た。五右衛門は冷静差を保って構えた。

『…ワイに高めに渡せ…』

と五右衛門に光が呟き、五右衛門はアンダーハンドパスの体制からオーバーハンドパスの体制に急遽切り替えた。

あまりにギリギリの体制変更だったから敵陣同様、俺達ですら1打目でトス上げし、2打目で…ツーアタック!?と思った。

五右衛門から光に綺麗な弧を描いたトスが行った。

『よっしゃ!!キメたるで!!』

と光は思いっきりジャンプし、軽く反り、スパイク体制に入った。相手チームは皆腰を低く落とし、光からの攻撃に備えた。

と!!その時!!

凄い勢いで五右衛門が走りだした。冷静になったと思えた五右衛門が噴火直前に戻っていた。

1歩…2歩…3歩…ジャンプ!???

『ナァァイス!!!グッドタイミングや!!!』

と光が叫びスパイク体制からジャンブトスをした。

ポンッ!パァァァン!!

後ろからのCクイック…あまりに一瞬すぎて、敵も味方も観客も呆然としていた。

『シャッァッァァ!!!』

シーンとしていた体育館に五右衛門と光の声だけが響き渡った。二人に続くように全員が沸きあがった。

す…すげぇ…めっちゃこいつらかっこぇぇ!!って男の俺も思った。

…なんだ…この空気…いきなり体育館にイケメン芸能人が現れたかのように女子達はキャァキャァと騒ぎ、野郎どもは憧れのスポーツ選手の生プレイを見たかの様にすげぇすげぇを連発。

確かにすげぇけどさ…なんつーか俺…気まずいじゃん。

騒ぎで一時中断状態だった試合も再開し、一点とサーブ権がこっちに回ってきた。ローテーションしてサーバーはカオリン。

俺はセッター…フロントセンターの位置。

カオリンのジャンプサーブが綺麗に決まり、一瞬で2点取得した。

『カオリン!!最後も綺麗に決めよまい!!』

光からの背中押しに自信満々に頷き、ボールを高くあげいつもより高く飛んだ。

お見事の一言…コレで4点連続GETで試合の状況は11vs3。まぁ楽勝だろうと誰もが思った。

え!!!!

カオリンが足を押さえて倒れていた。着地失敗。足をひねって捻挫したと思われる。

『斉藤はん!!!ちょっと!!!』

光が斉藤を呼んで、斉藤も急いできた。

『どぉしたぁ!!大丈夫かぁ!!』

『サーブの時に多分足を捻らせて…捻挫じゃないかと思います…』

キキが丁寧に説明すると、斉藤は分かったと言い、近くにいた男子を一人呼んで保健室のおばちゃんの居る、本部席へと担いでいった。

『…』

『大丈夫かなぁ…』

流石の光もいつもみたいに大丈夫や!!大丈夫や!!とは言わなかった。

明らかに大丈夫ではなさそうだったし…カオリンの心配は当然だが、一人欠けた事に試合の流れも不安だ。

とりあえず一人欠けて、5人で試合再開。

カオリンが3点しっかり取ってくれたおかげで、点差は7点まで8点まで開けることが出来た。

ローテーションでサーブのバトンは羽樹に渡された。

ミスはしなかったが、カオリンの事もあり、羽樹のサーブにはキレも勢いもあまりなく、宮田にもすんなりと受けられてしまった。

宮田のボールはお決まりの様に岡田にまわり、飯田に行き、あっという間にスパイクを打たれ、何も出来ず貴重な1点とサーブ権があっさり取られてしまった。

11vs4。

『審判!タイムやタイム!2分だけくれ!』

いきなり光が審判に少しの時間を貰って、俺らを集めた。

『あかん!!こんなんじゃあかん!!お前ら勝気あるんかいな!!今のスパイクにしても全然カバーできたやろぉが!カオリンの怪我の容態を気にすんなとは言わへん!心配やしそれはしゃぁない!!でも冷静に考えてみぃ!試合が終わってカオリンが抜けたで負けてもぉた。って怪我したカオリンに言う気か!?本当に気にしてんならそんな追い討ちかけたんなや!!やる気無いなら、さっさと試合投げ出してカオリンについとったれ!!はっきりゆぅて邪魔なだけじゃ!!…しっかり試合に勝って、めでたい報告もってたろうや!!』

光の厳しい発言にも誰も何も言わず、真剣な眼差しで聞いていた。光の言っている事は最もだ。俺らが負けたと報告すればカオリンは自分のせいで…と思うに違いない、高校3年の俺達にとっては今年の行事は最後の行事…大げさに言うとクラスのメンバーで協力しあう事なんて人生で今年が最後かもしれない。それをカオリンだってわかってる。だからこそカオリンは自分を攻めるだろう。あたしのせいで…みんなの最後の思い出を…と。

光の言い方はきつかったが、ゆえに俺には光の思いがはっきりと届いた。いや、俺だけじゃなく多分全員に届いただろう…

長く沈黙が続いたが誰も抜ける者は居なかった。

『よっしゃ!それでこそわいの親友や!抜ける奴いたら優馬や五右衛門だろうが女だろうが関係なく平手打ちしとったで!…絶対勝つで!優勝するで!!』

誰も返事はしなかったが、以心伝心と言うのだろうか…俺には皆が【おぉ!!!】と叫んでるのが聞こえた気がした。

『審判。わるいな!再開してくれや!岡田らもすまんな中断してもぉて…』

『アァ!俺らは全然良いぞ!そっちは人数少ないしな!』

『おおきに!せやかて勝ちはゆずらへんで!』

審判のピーッという合図で相手のサーブから試合が再開された。サーバーは岡田。

バレーの経験者だけに、油断は絶対出来ない。俺より一枚も二枚も上手だ。

岡田はボールを高く上げ…パァン!!

体育館内に大きな音が響きボールは羽樹めがけて凄い威力で一直線に進んだ。

怖い…痛そう…避けたい…っと言う気持ちはあっただろう。女の子だもん当然だ。

羽樹はそんな気持ちを【勝ちたい!!】という意思で跳ね除け、歯を食いしばってレシーブした。

体は少しよろめき、ボールはコート外に飛んだが、生きている!ボールは地に付くことなく宙にある。

五右衛門が羽樹のカバーに走り、必死のダイブでボールはコート内にもどった。

それを光が綺麗に返し、スパイクで終わる…までは行かなかったが何とか生還した…

緊張が続く中15分が過ぎた。

24対18。

点の動きはほぼ一定で取られては取り…とうとうラスト1点で勝てる!

光がサーブの位置に着き、即効でポンと楽に打ち、ボールは宮田の横にコロっと落ちた。え?皆が不思議に思った。

宮田は長時間の試合に疲れきって全く動けなかった。

意外にもあっさり過ぎるくらいに最後が決まった。ピーピーピー!!!

審判が試合終了の合図を出し、俺達は勝った…

他の試合…3班vs5班が始まった。

結果は22vs25で死闘の中5班が勝ち進んできた。

時間の関係上、5班vs7班はすぐに開始された。どぉなってるんだ!?っと思うくらい圧勝した。

試合が終わって相手の表情を見て気がついた。真夏日の気温の中蒸し暑い体育館で3試合目、2試合目と3試合目の空きの休憩時間は5分くらいだけ。

ラッキーといっちゃ相手に悪いが、蓄積された疲労により、幸運にもクラス代表権を手にした。

まっ!!実力勝負になっていたとしても俺達が勝っていたけどな…そんな事を光たちと話しながら蒸し暑い体育館を出た。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ