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『穴掘り!?』

『はぃ!そろそろ意見はまとまってきたかぁ!?授業も残り30分になってきたぞぉ!!できた班から順にコノ紙に書いて提出してくれ!!』

斉藤の大声でクラスは一瞬静まりかえった。もぉ11時半だった皆集中していたせいか時間を忘れて没頭してたらしい。

俺達はもぉ決まったので斉藤に画用紙を貰いにいき、油性マジックで堂々と書いた。

俺達に続くように次々と画用紙を貰いに来て、一つの班を残して皆が提出した。

『皆、結構考えたみたいだねぇ』

『そらそぉやろ!斉藤画用紙に書かせたっちゅぅ事はどっかに貼るとおもうぜ。』

俺らの他の班は…

…夢に向けて…

…最後の道を共に…

…腐れ縁…

…友達はもぉ一人の私…

etc…

どれも意味深い内容だった。

ラスト10分。ようやく最後の班も提出し、全ての班が時間内に終了できた。

『よぉし!全班出し終わったな!!この画用紙は学年主任に提出する!!残り10分でもう一枚コノ紙に書いてもらう』

クラスがざわつきだした。何で何枚も書く必要があるんだろうと言う意見と、もう一枚の紙のようなものは見慣れない紙で何だあれ!?と言う意見も混じっていた。

騒ぎ出した生徒に斉藤としては珍しく皆が納得するような理由を話し出した。

『何枚も何枚もめんどくさいのは分かる!けどどぉしてもコレだけは譲れん!!お前らは俺が持つ最初の卒業生だ!俺にとってもお前らにとっても決して忘れる事の無い年にしたいと思っている。今コノ時間を使って皆で書いた内容!意味!思い!それを卒業まで…いや、卒業してからも忘れて欲しくない!!少なくとも今年中は忘れないで居て欲しい!忘れないと誓えるかッ!?』

斉藤のいきなりのクソ暑いセリフに皆がお利巧になった。

『鎌田!お前の班の言葉、今年中忘れず居られるか!!』

『はぃ。忘れないと思います。』

『渡辺!!お前も忘れない自信があるか!!』

『頑張ります。』

『皆も忘れるなよ!!覚えている自信が無い奴は挙手しろ!』

…こんな時に誰が手を上げる…

当然誰も手を上げるものをおらず。全員今日決めた言葉を忘れない事を誓った。

『良し!流石は俺の生徒!仲間!今の誓いをお前らに証明してもらう!』

静かだったクラスがまたまたガヤガヤしだした。

『今から書いてもらう紙は特殊な素材で作ってあってな!!何ヶ月も何年も保存しておける素材で作ってある!故に高い!!が俺が自腹で7枚購入した!コノ紙にかいてもらってそれを昼から校庭に埋めに行く!!!まぁタイムカプセル1年間バージョンだ!!』

みんな大賛成だった。俺自身、斉藤にしては良い事を提案したと思う。誰からの異議もなく皆斉藤の言うとおりに紙にさっきの言葉を書き、提出した。

キーンコーンカーンコーン!!ちょうど授業も終わり昼飯の時間になった。

昼飯中は大体男女別々で食べている。そりゃそぉだ。同じ班になったとはいえコノ班のメンバーだけが友達ってわけではない。

女子は女子のグループで固まって食べ、俺達は…まぁ3人で食っていた。

3年になってからは、天気の良い日は屋上や、中庭など外で食うケースが多い。

今日は屋上で食う事にした。この高校の屋上は意外と良い場所で、ある程度の屋根があり、実際雨の日でも濡れる事はまず無い。

そして、昨年の卒業生達もココを使っていたらしく、校長室で昔使っていたソファーと落書きまみれの机が付属品としてはじめからあった。

今年の3年は珍しく、屋上を使う者は俺達意外居ない。よって、ソファーは使ったら自分達で中に戻さなければならない。屋根の下で雨が降っても濡れないのだが、湿気などでカビたり、腐ったりすると捨てなければならないから、出したら戻す!を常に心がけている。

『あぁ重てェ!!』

『今日天気めっちゃ良いしイス干そうぜ!!』

『せやなぁ!!このオンボロ大切に扱ったらなわぃらが卒業するまでもたへんで!!』

『ハハハ!だな!今の2年も使えるくらい大切にしねぇとな!じゃないと卒業式の日に粗大ごみを4Fから3人で運ぶはめになる!』

『ダハハハハハハ!!』

俺達は、このソファーを自分達の愛用椅子として大切に使う事にした、ガムテープでの補正の後を見ると、恐らくコレまでの卒業生もそぉやって大切に使ってきたのであろう。

『今日は皆、焼きそばパンとメロンパンか!!』

『ゥぉ!3人とも同じじゃん!』

『カカカ!3年も一緒に飯くってたらそないな事もある!』

俺達はもぉ今年で3年目の付き合いになる。振り返れば色々な事を共に経験してきたがどの思い出も昨日の事の様に思い出せる。

『そぉ言えば、昼からタイムカプセル埋めるらしぃなぁ』

『斉藤はそぉ言ってたけど授業としては数学と世界史だろ!?どっちも斉藤の担当じゃねぇし放課後になるんじゃねェ!?』

『放課後とか簡便してほしいぃのぉ…貴重な青春の時間はたこぉつくで!』

『ハハハハ!アホか』

まぁ流石の斉藤も他の先生の授業をサボらると言う事は無いだろうと思い、恐らく放課後に皆で埋めるもんだと思っていた。

キーンコーンカーンコーン!

『やべェ!!もぉこんな時間かよ!!』

『優馬早くそっち持て!!ソファー中入れるぞ!!』

『OK!光ドア開けてくれ!』

『ゥぃゥぃ!OKよぉ!』

話していると時を忘れてついつい盛り上がってしまう。楽しい時は短く感じ、辛い時は長く感じる。アインシュタインの相対性理論は実に素晴らしい事だとおもった。

俺達は急いで教室に戻り、席に着いた。

『遅刻だぞ!!』

っと言ったのは数学の先生ではなく斉藤だった。

『あれ!?今日って数学じゃないんすか!?』

『高橋…お前話聞いてなかったのか!?昼からタイムカプセル埋めるって言っておいただろ!?』

『それは聞いたけど、てっきり授業あるし放課後にやるもんだと思ってて…』

『ふむ。まぁ言いたい事は分かるが遅刻の理由にはなってないな!』

『…さーせん。』

『まぁぃぃ!今日の昼からの授業は俺の授業、哲学と交換してもらった。だから木曜の哲学が数学になり、金曜の哲学が世界史になる。わかったな!?』

そんな一方的な意見で納得するほど最近の高校生は理解できる兵隊ではない。当然、ブゥイングが飛び交い、斉藤も流石に自分の勝手な判断で生徒を巻き込んだ事に少し考えていた。

『よし!お前らの言い分も分かる!だからといって昼からの授業はもぉ先生方に話したので変えられない。それを納得してもらうためにお前らにもお得な条件を出す!!』

クラス内がしてやったりと勝利の笑みを浮かべていた。斉藤の一方的な意見だが所詮先生と生徒。従わせようと思ったらできたが斉藤は先生という権力で俺達をねじ伏せる事は無かった。

『まずタイムカプセルを埋める場所を班員で話し合って決める!その後そこの場所を地図にして俺に提出する!その地図は俺が責任もって預かる。その後は班員協力して1メートルくらい穴を掘る!その後、埋めて穴をしっかりと元に戻す!故にどこに埋めたかどぉか分からなくならないタメにも地図はかなり正確に書くように!!』

うぃぃぃ!とクラスが返事をし、斉藤の言っていたお得な条件とやらに耳を向けた。

『コレだけの作業に昼から放課後までの時間はまずかからない!本来、あまった時間は実習したり、俺の授業をしたりするもんだが、今日は俺のわがままに皆を付き合わせている!だから終わったら帰って良いぞ!!下校の時間より早くても帰宅して良し!』

やったァァァと素直に喜ぶノータリンが殆どだったが、クラスに一人二人居る優等生はその言葉をうのみにしなかった。

『先生!けどそんな事を先生の独断で判断して決めて良いんですか!?当然他のクラスの生徒は皆、授業ですよね!?』

『ふむ。もちろんさっきも言ったように本来なら、自習してたりしないといけない。でもまぁコレは俺とお前らとの約束だ!帰っても良いし好きにしてくれて良い!責任は俺が取る!』

『大丈夫なんですか!?先生下手したらクビになりかねませんよ!?』

『ハハハ!岩田!お前の気遣いはありがたく受け取っとく。だが若造は若造らしく他人の心配何かせず無鉄砲に生きろ!』

『…』

とまぁクラスでかなり賢い岩田の意見でも斉藤は自分の言った事を曲げる事は無かった。

『よし!そぉと決まったら班で場所決め開始!!』

斉藤の声でクラスが一気にうるさくなった。普段のつまらない行事には、乗り気も無くダラダラと適当な奴も居るが、そぉ言う連中も楽しそうな行事には意外と食いつき、意見を出したり進んで参加しだす。俺もその一人だ。

『今日は殆どが班での授業になったねぇ』

キキはどこか寂しげに呟いた。多分、羽樹が休んでいるせいであろう。班長のキキとしてはちょっと複雑な感じだった。

『まぁ羽樹には後々びっしり報告すりゃぁええ!』

『光の言う通りだな。羽樹なら状況も理解してくれると思うし、大して気にしないだろ!』

と言う五右衛門と光の意見を聞いても、キキとカオリンは微妙に不安そうだった。俺にはさっぱりわからんが、女と言う生き物は自分が居ないときに色々な事が決まって、それを後から聞かされるのは置いてきぼりになった感じがして、寂しい感情を抱くらしい。

中にはそんな事を全く気にしない女性も居るが年頃の子はノケモノなどに結構敏感だ。

俺を含めて男3人には理解しがたい事だった。逆にめんどうな事は班員がやってくれたと喜ぶ奴も居るだろう。

女は深く見るが、男は遠くを見る。

男にとっては世界が自分で、女にとっては自分が世界。

とまぁ俺が簡単に語れるほど女と言う生き物は単純ではない。俺より賢い光はきっともっと羽樹の事を分かっているだろう。

『しゃぁないのぉ。キキやカオリンが言うように羽樹が気にしたら多分わいらの班は終わる。わいら5人は仲が良いままでも一人欠けたら絶対に終わる。今日考えた言葉も多分無駄になると思う。そこで提案や!……』

まず、コノ時間はコノ時間でタイムカプセルを埋めないといけない。とりあえず穴を掘ってその穴には何も入れずにまた穴を埋める。タイムカプセルはそのまま教室に持ち帰る。その後、皆で帰宅して、羽樹の家に行く!それで羽樹を呼んで皆で一緒にもぉ一度埋めなおす!!

と言う提案だった。

『でも、それだともし羽樹の家に行って居なかったり、まだ用事で忙しかったらどぉするん!?』

『優馬…あほやのぉ。それならそれで俺達で学校に戻って掘り返して羽樹が暇になるまでどっかにタイムカプセルを隠しときゃぁええんちゃん!?』

『ア!でも羽樹の家知ってる人居るの!?』

『ェ?おんどれらしらんのか!?』

アハハ…とキキとカオリンは苦笑いした。

『まぁえぇ!羽樹の家なら斉藤にききゃぁ分かるやろ!』

とまぁ色々と意見は出たが、最終的には皆それで行こうと同意した。

とりあえず、埋めるのは適当で良いが、埋める場所はかなり正確に覚えておかないと羽樹を連れてきたけど何処に埋めたのか分かりませんでは話にならない。。

俺達は夜暗くても絶対にわかる所に埋めることにした。校庭の壁には木が埋めてあり、端から3本目の木の前方にキキの歩幅で20行った場所に埋めることに決定した。

善は急げ!!早速斉藤に作業かからせてくれと、埋める場所を書いた地図を渡した。

『井上の班が一番最初か。じゃぁ倉庫のスコップを使って作業にかかってくれ。くれぐれも怪我だけはしないように班長が責任持つ事!俺も全員が外に出たら行くから』

キキは斉藤に倉庫の鍵を貰い、俺らのところに戻ってきた。

『もぉ先にやってていいってぇ』

『よかった、じゃぁ早速掘りに行くでェ!!』

と言っても掘るのは俺と五右衛門。五右衛門は運動神経も良いし全然平気そうだが俺は後日の腰痛が不安だ…

校庭に着くと、キキは何度も20歩をはかり、その後掘る事になった。

指示だしは光とキキ。

掘るのは俺と五右衛門。

応援はカオリン…

何とも不満な役割である。まぁ文句を言っても女の子に掘らせるわけにもいかんし、俺が光の様に上手く指示を出せるとも思えないのでしぶしぶ納得。

穴は腐敗などの影響で深い、浅いは斉藤に見せて合格なら埋められる。深すぎると雨水が溜まり、入れ物ごと腐敗してしまう。逆に浅すぎると運動部などが使ったり、雨や雪でぬかるんでいる時に出てきてしまっては危ない。

光の計算では約1メートル弱だろうとの事だ。俺も五右衛門も必死で堀、クラス全員が出てくる頃には丁度堀終わった。

『御疲れ様ぁ』

可愛い声援に少しだけ疲れが飛んだ。

『だぁ…疲れた…』

『五右衛門と違って俺はマジに死ぬかと思ったわ!!』

『お疲れお疲れ!手洗ってきぃや!キキとカオリンは斉藤よんできてくれや!』

俺と五右衛門は手をあらって水をガブ飲みし、一服していた。

一方キキとカオリンは斉藤を呼びに行った。…見事に一発合格。

『おぉ!良い感じに掘れてるな!よし!箱を貸してみろ!』

と言われ、班員皆…やばい…と思った。光は箱を渡すと斉藤は穴に降りた。

『こんな感じで良いな!俺も暇だしお前らは一番早かったし埋めるの手伝うぞ!!』

『いやいやいや、良いッすよ!俺らでできますから!』

即座に五右衛門の拒否がはいる。

『先生は他の遅い子達を手伝ってあげてください。』

カオリンも必死で拒否った。

『まぁ良いじゃねェか!!どぉせ俺は全員のを手伝うつもりだ!』

斉藤の好意は普通ならかなりありがたい事だが、俺らの状況としては最悪だった。本来穴だけ掘って、何も居れずに土だけ埋めて、別の所に箱は隠しておく予定だった。

そんな俺達の内心を踏みにじるかの様に斉藤は気合を入れて穴を埋めだした。

『ウォラァ!田中!手伝え!!』

『ア…アァ。分かったよ。』

五右衛門も仕方なく埋めることにした。結局五右衛門と斉藤で全部埋めてしまい、もとどぉりの状態に戻った。

『田中ァァ!!お前体力あるなぁ!!』

元通りになってしまい、いや、箱が埋まっているから、元通りではなくかなりマイナスである。皆、作戦失敗と…浮かない顔だった。

カオリンにいたっては、今にも泣き出しそうだった。

『先生。お疲れはん!ほなもぉわいら帰って良いでっしゃろ!?』

光は意外と普通だった。自分は掘っていないから!?また俺と五右衛門が掘れば良いから!?…俺と五右衛門が…

『おう!お前らもお疲れさん!じゃぁまた明日な!ゆっくり休んで腰痛だけにはなるなよ!!』

『分かってま!!ほなおさき。』

俺らは倉庫裏にスコップを隠し、再び手を洗って教室にもどった。

『おい!どぉすんだよ!!また掘るのか!?』

『せやな。とりあえず羽樹を呼んで掘ってまた埋める!別に何もかわッとらせんで!?』

皆が深くため息をついた。特に俺と五右衛門は簡便してくれよ…と思った。

『羽チャンの住所はさっき先生から聞いたし、このまま行く!?それとも家に一回帰って着替えてから行く!?』

『あたしはどっちでもいいよぉ』

『わいもどっちでもええで。』

『じゃぁこのまま行くか!』

俺も五右衛門も、もぉどぉにでもなれって感じだった。

帰る用意をして皆で羽樹の家に向かう事になった。キキの話によると、学校から2kmくらいでそんなに遠くないみたいだ。

光とカオリンは電車通学だったので光は五右衛門の後ろカオリンは俺の後ろにのって出発した。

まぁ2kmくらいだし、後ろにのってるのはカオリン大して重くない。俺も余裕だとおもっていたが、橋越えをしなければならないらしい。

尋常じゃない坂にもかかわらず、キキは普段上っている事もあり軽く登っていった、五右衛門は流石だ…光を後ろに乗せてるのに普通だった。

俺はというと…カオリンにしっかり捕まってて…と言い立ちこぎして何とか淀の坂を越えた。

橋を超えるとすぐだった。橋があるぶん結構大変だが距離的には遠くない。

住宅街に入り、白鳥と言う家を探した。家は沢山あり、一つ一つ見回ってようやく白鳥と書かれた家を発見した。

『玄関に羽チャンの名前もあるしここであってるね。』

『じゃぁキキとカオリンで羽樹呼んできてェや!』

『ェ!?うちらで!?』

『何でやねん!お前ら古い友人じゃろぉが!!』

『そぉだけど…羽樹が引越してから、遊ぶときはいつもうちかカオリンの家だったし…』

『んなこと知るか!わいらがいった方がびっくりするちゅーに!』

『んだな。多分おばさんが出ると思うし、俺らが行くより顔見知りのキキとかがいった方が言いと思うぞ』

『ぅむぅむ。』

こぉゆう時の俺らの決断力は大きかった。一瞬で話を合わせられると言うか…まぁ言い逃れが上手いだけの事だ!

ちょっと恥ずかしそうにキキとカオリンが呼び鈴を鳴らした。

ピィンポォン。。。

『はぁぃ!今開けます!!!』

中から出てきたのは高校生の子供を持つ親とは思えないほど若く美人だった!!!

『あ…キキちゃんにカオリちゃん。久しぶりぃ元気にしてたぁ??』

『はぃ。羽チャン居ますか!?』

『居る居る。ちょっと待っててね!!』

美人さんが羽樹を呼びに行っている間俺達は外で待つことにした。

『えらい、美人やのぉ羽樹のママさん。』

『うん。ありゃやべぇな。』

『ェ!?今の人?ママさんなんて言ったら殺されるよ…あれは羽樹のお姉ちゃんだよ。』

『なにぃ!!どぉりでめっちゃ綺麗なはずだ…』

『ありゃそぉとぉ男食ってるぜ…』

五右衛門がキキたちに聞こえない程度に小さい声で言った。

『ダハハハ!!』

ガチャ!!

『あれ!?皆どぉしたの!?』

羽樹が出てきた。俺達は制服以外の羽樹を見るのは初めてだった。びっくりするほど綺麗だったのでまたお姉さんが出てきたのかと思った。

最近は慣れなれしく班員と話してるけど冷静に見るとキキもカオリンも羽樹もクラスで5本指に入るくらいの美人だった事を改めて実感する俺と五右衛門と光だった。ココでボーっとしててはただの気持ち悪い野郎になってしまう。俺は何気なく声をかけた。

『よう!今日はサボりか!!?』

『違う違う!部屋ん中リホームするから手伝ってたの!!』

『んなもん、休みの日にやれちゅーに…』

『今日は父さんが休みでさ、それで姉貴も休みだし母さんは専業主婦だし!うち意外皆家に居たからうちも休んで手伝ってたって事!』

『んでもぉ終わったの!?』

『ん!?ゥん!それより五右衛門…なんで制服泥まみれなの!?』

『ダハハ。それは今から説明する!』

とりあえず近くの公園に行き、光を中心に話を進めた。

『そっかぁ。ありがと…結構そぉゆうの嬉しい!!』

皆、こぉしてよかったと胸をなでおろした。

『でも、今の話だと、斉藤さんに埋められちゃってまた1メートル近くほらないといけないんじゃない!?』

少しの沈黙が流れていきなり光が笑い出した。

『ハハハハ!安心せぇ!俺が掘る!』

『掘るって言ってもお前一人じゃ無理やし、まぁ俺と五右衛門も手伝うわ!』

『優馬の言ってる方が正しいな!俺と優馬でもかなりきつかったのにお前一人じゃとぉてい無理やぞ!?』

『任せときぃて!お前らにはどの道もう一回皆で決めた場所を掘ってもらわなあかんしのぉ!そん時頼むわ!』

とりあえず光の自信満々の発言で掘りなおしの話は打ち切りとなり、新しく埋める場所を考える事になった。

『あたし良い考えあるんだけど!!』

『お!何や!ゆぅてみぃ!』

『校庭じゃないんだけど良いかな!?』

『斉藤はダメって言うと思うけどコレは俺らが決めることだし何処でも良いんじゃない!?』

『じゃぁ中庭にさめっちゃ大きい木あるじゃんね。その横に埋めない!?』

『ぅんぅん!良いと思うよ!』

『私もカオリンと同じ!良いと思う』

『せやなぁ。確かにええ考えやけど、あそこってコンクリやなかった!?』

『殆どはね!でもそこの木の周りだけは土と砂利だから掘れない事もないよ!!』

『大分薄暗くなってきたし、とりあえず行ってみるか!!』

『だな!』

俺達は今度こそ本当のタイムカプセルを埋めるために、再び地獄の坂を上って学校に戻った。

4月だけに、そんなに日は長くなく、6時には結構暗くなっていた。

今日は運動部も部活をしておらず、校舎に残っている生徒も殆ど居ない状態だった。

光の提案で俺達はもぉ少し暗くなるまで待つことにした。

帰りは遅くなってしまうが、中庭の癒しの木の周りを無断で掘り返しているのが、もし先生や生徒に見つかったりでもしたら大変な罰を受ける事になるだろう。多分、適当な理由では言い逃れできない。

その事を考慮して光はもぉ少し時間を遅らせようといったと思う。6時半になりさっきより人も減ってきた。

『そろそろ校庭に行って昼に埋めた箱だけでもとってこようぜ…』

『うん。あれ掘るだけでもマジで時間かかるしさ…』

『せやな…時間かかるかどぉかは微妙やけどまぁ向こうの作業なら見つかっても大して問題にはならんそうやしのぉ…』

『じゃぁいこッか!!』

『なぁんかたのしそぉ!!』

『ネッ!』

俺ら三人とは逆で女性陣は気楽そうでだった。

俺らはまず、昼に隠しておいたスコップをとりに行った。

その間、女子達は昼埋めた場所を見つけるためにキキを中心に探していた。

流石にまだ今日の事だけに、微妙に他の地面とは違っていたのでここだろうと俺と五右衛門で掘り返そうとした。

『待て待て待て!スコップかしてみぃ!!』

『ん?お前…マジで一人で掘るんか!?』

『そぉゆゥたやろ!何べんもゆわすな!』

五右衛門からスコップを借りた光は少しずつ土をどかした。

『ぉぃぉぃ…そんなんじゃ朝までかかるぞ…』

『ピーチクパーチク…うるさいやっちゃのぉ!だぁっとれ!』

1,2分掘ると拳サイズの石が出てきた。光はスコップを置き、手で掘り始めた。流石に俺達は何も言わなかった。

『よっしゃ!あったで!』

『え!!』

『ハ!?』

羽樹意外皆が驚いた。そりゃそぉだ。あの時確かに斉藤が俺と五右衛門が掘った穴の一番下に置き、埋めた。

光は皆に説明した。

『わいらの作戦は斉藤が外に来た時点でおじゃん。穴に埋めてないのがばれたらそれこそ問い詰められて結局埋めさせられよる。』

『実際うめられたじゃねぇか。』

『まぁ聞けや。わいは急遽予定変更案を考えた。』

キキとカオリンが斉藤を呼びに行き、優馬と五右衛門が手を洗ってる間に、箱の中身だけ抜いて違う箱に移して、二人が掘った穴から少しずらして穴を少しだけ掘って隠す。

『ちゅぅこっちゃ!』

『…』

『…』

『すごい…』

やってることは単純だが、思考の切り替えが普通はできるもんじゃない。持ち前の賢さで光は女子達のヒーローとなった。

『ほれ。中庭もどるで!』

光から渡されたものは光の筆箱だった。筆箱の中には折りたたんだ紙がちゃんと入っていた。

『…筆箱かぁ…こいつマジすげぇなぁ…』

言葉には出さなかったが俺は光を見直した。

スコップを持って俺達はまた中庭にもどった。

外はすっかり真っ暗になっており、校舎の電気がついているところも職員室だけだった。

『どぉする!?掘り出すか!?』

『今は微妙やのぉ。掘っとる最中に誰もこん保障ないしのぉ、無音で掘れるとも思えへんしな。』

『じゃぁどぉするの!?』

『ちょっと危ないけど、今はこの方法しかないんじゃねぇかな!?』

『どないや!?』

『俺と優馬は堀係りだからココで慎重に掘る。光はどぉやって掘るかとか指示出してくれ。キキと羽樹とカオリは三箇所から誰か来ないか隠れて見ててくれ。』

『それだと人が来たときに知らせるのが不可能だぞ!キキ達もばれたらまずいんだし。…あ…俺の携帯番号教えるから危なそうだったらコールしてくれ!!バイブにして、ブルったら俺らも作業は中断して隠れる。』

『うん!二人のゆぅとりの方法でいこまい!』

俺の番号をキキと羽樹とカオリンに教え、それぞれの持ち場に着いたら連絡を入れて作業開始。

『あ…モシモシ!?優馬!?キキだけど…OKだよ!』

『了解。』

最初にキキからかかってきた。

『あのぉ。優馬君の携帯ですか?』

『ん?そぉだけどカオリンか!?』

『あ…ゥん!良かったぁ。準備OKです。』

『あぃ。』

次はカオリンだった。

『モシ!優馬!?羽樹準備OK!』

『了解。』

最後に羽樹から連絡が入ってみんな持ち場に着いた。ただタイムカプセルを埋めるだけなのに凶悪犯罪をしているように大げさで、後から考えると笑えてくるような事だった。

『よぉし。皆から連絡あったぞ!』

『…』

『ん?お前らどぉした?』

『てめぇ。後から俺らにも3人の番号教えろよ!!』

『せやで!お前の悪知恵にはかなわんのぉ!!』

『アハハハ。やっぱりバレタ!?コレで3人の番号GETやぜ!勿論お前らにも教える!』

…優馬ァァお前って奴は!!…感謝の現れか二人が一斉に飛びついてきた。

ブルブルブル!!!ブルブルブル!!!

『ウォ!』

キキからコールが入った。

『ちょっとあんたら声こっちまで聞こえてるよ!!』

『あぁ。。わるい。。今から作業にかかるから見張りヨロシク。』

『しっかりね!』

『あぃ。』

キキからのお怒りコールだった。とりあえず打ち上げはコレが終わってからと、作業に取り掛かった。

俺はココからの会話は小声で話そうと言い二人は小さく頷いた。

『とりあえず砂利を端の方にどかしてくれ。』

『了解。』

『きぃつけや!音立てたらまた怒られるで!』

慎重に砂利をどかすと土が出てきた。羽樹が言ったとおりココだけはコンクリじゃなかった。

『そぉっと掘るんやで!!』

『あぁ。』

俺と五右衛門。

五右衛門と光。

光と俺。

のローテーションで掘る事にして、順調に堀すすみ、40センチくらい掘れた。

『ハァハァ。ちょっと休憩や!!キキらにそっちの状況きぃといてくれや。』

『フゥ。OK…』

とりあえずキキから順番に電話した。

『あ…俺だけど。そっちの様子どぉ!?』

『こっちは誰も来てないよ!!そっちは!?』

『OK。こっちは丁度半分くらい堀り終えたとこ…じゃぁ他の二人にも聞いてみる。』

『分かった。』

『キキのとこは問題ないって…』

『おぅ、次カオリンよろ…』

『あ…俺だけど。そっちの様子どぉ!?キキは問題無いみたい。』

『え?えっと、こっちも大丈夫だと思うよぉ。』

『了解。なんかあったら連絡してな。』

『はぁぃ。』

『カオリンの方も問題なさげだな。』

『うし。ラスト羽樹か…』

『あ…俺だけど。羽樹…そっちの様子どぉ!?二人は問題無いみたい。』

『ごめん!かけなおす!!』…ブチッ!!

『…かけなおすつって切られた…』

『え!?ぉぃぉぃぉぃ!それやばくないか!?』

『やばいかものぉ…』

ブルブルブルブルブルブル…!!

『羽樹だ!!』

『やよ出んかい!!』

『はぃ!優馬だけど、大丈夫か!?』

『ちょっと先生が見回りに来た見たい…何とか隠れてうちは大丈夫だったけど…そっちはまずいかもよ…隠れる場所ないでしょ!?』

『あぁ…見回りの時間はなるべくおとなしくしたほうが良いかもな…じゃぁとりあえず一回切るな!』

『今、羽樹の周りを見回りが通ったってよ…』

『そりゃ厄介やのぉ…とりあえず全員で人気の少ない校庭に集合や。』

『その方が良さそうだな…』

俺は、女子3人に連絡を入れてひとまず校庭に集合する事になった。集合場所は倉庫の横。

丁度倉庫で職員室からも見えないのし、ここだけは大きな壁で外からも見ない。まさに俺達が隠れるために用意されたようなスペースだった。

最後にキキが来て、全員集合。

『ごめんごめん。お待たせ!羽チャンの後にすぐうちの周りに見回りきてさ、中々移動できなかった。』

『OK!OK!気にすんなや。みんな見つからんでよかったわ。さっきチラッと見たけど生徒指導の村田が今日の見回りみたいやのぉ』

『ってかこの学校見回りなんかしてたっけ!?』

『何か春になると五右衛門みたいな不審者がでるとかで4月の頭から末までは先生が交代で見回りするらしいぞ!』

『へぇそぉなんだぁ。』

『ぉぃぉぃ!俺みたいっておかしいし、羽樹もなんとくすな!』

『アハハハハハ』

『しッ!!緊張感ないのぉ!懐中電灯の光が一瞬こっち照らしよったで…』

『わりぃ…』

『ごめん…』

『まぁぇえ!とりあえず村田ってのは厄介やのぉ、優馬、今何時や!?』

『あぁ。え!?もぉ8時半や!!』

『ほぉか。おなごら帰らんで平気なん!?』

『あたしは平気!!帰宅時間とか制限ないしね!』

『うちも大丈夫!』

『私も。』

皆時間には余裕があるらしく、俺らはひとまず休憩タイムに入った。6人とも晩飯を食ってなく、空腹だった。

光と俺で近くのコンビニまで行って何か調達してくる事にした。女子の護衛には五右衛門をつけているからまず大丈夫だろう!

それにうちの班の女子は何か見た目はか弱いが、実際は五右衛門より強そうに最近になって思えてきた。

『優馬、こんな事久しぶりやのぉ!』

『あぁ!俺としては今年はお前らと違うクラスになっておとなしく過ごしたかったけどな!!』

『ハハハ!わいもや!』

『ま!2年まではいつも俺ら3人で色々な事してたけど、今は+3人居るし、しかも女だし何か新鮮で良いわぁ』

『せやなぁ。とは言っても女やぜ!?俺らの問題にあんまり関わらせんほぉがええんちゃうか!?』

『それは光に同感だな。こぉゆう楽しみは連体責任になるし、俺らの娯楽につき合わせて叱られたりしたら悪いしな!』

『せやせや!今日が最初で最後のつもりでやるで!!』

『ぉゥ!』

おにぎりを12個、お茶を6本買い皆の元に戻った。

『お帰りぃ。めっちゃ買ってきたネェ。』

『お待たせ!とりあえず飲み物1本づつとおにぎり2個づつ買ってきた。』

『うちおにぎり1個で良いよ!』

『あたしも!』

『私も!』

『…』

結局男子がおにぎり3個づつたべ、皆が食べ終わった頃には時刻は9時20分だった。

そろそろ職員も帰るだろうと思ったとき、職員室の電気が消え学校は真っ暗になった。

『お!できん消えたぞ!!』

『よし。戻るか!』

職員室の電気が消えたのを確認した俺達は中庭へと戻り、作業を開始する事になった。もぉ見張りの必要はなさそうだし、女子達も一緒に木の下に集まり全員でラストスパートをかけた。

『フゥ!!今大体60センチくらいか!?』

『そのくらいやの。もぉあと20センチくらいで多分OKや!』

『おし!』

作業も終盤になり、と言ってもひたすら掘るだけの単純な事だが、そんな事でも俺らにとっては最高に楽しい瞬間だった。

春の夜で結構涼しいのだが、俺達は汗だくだった。光と五右衛門の交代で最後は俺と五右衛門で掘る事になった。

もぉ少しで全てが終了する。見回りも居なくなった事もあり、作業再開時は皆で話しながらワイワイやっていたが、今は皆集中していた。

掘っている奴も掘ってない奴も皆が大きく開いた穴だけを見ていた。

『良し!ちょい穴の中にスコップ入れてくれや!』

『ん!?あぁ…こうか!?』

『よっしゃよっしゃ!!掘るのは終いや!』

とうとう目標地点まで掘り終えたらしい。安堵の声が飛び交った。

最後は皆で筆箱…今回のタイムカプセルを穴の中に入れ、残すところは穴を埋める作業だけ。

コレは全員で掘った土を穴の中に入れて筆箱がつぶれない程度に圧縮して、何とか見た目上元に戻った。

最後に砂利をばら撒いて作業終了!!

皆で顔を合わせて何がおかしいのか爆笑した後、綺麗に輝く夜空の星に届くくらいの声で皆で叫んだ!!

『ヨッシャァァァァ!!』

『ヤッタァァァ!!!!』

共にで作業し、共に汗をかき、共に泥まみれになり…達成できた。一人ではやりたいと思うことはあってもこんな事実行する奴は居ないだろう。

全員が自分以外の5人のために…と言う気持ちで疲労が限界に達してもあきらめずに最後まで頑張る事ができた。

こんな達成感いつ以来だろう。中学生の時?小学生の時?幼稚園時代?ひょっとしたら初めてかもしれない。

もともと団体行動より個人行動や少人数行動タイプだった俺は、皆で力を合わせて何かを成し遂げる事は、クラスの合唱や運動会…そう、誰かの指示、強制、それ意外でやった事はなかった。

だから今日のこの達成感が凄く新鮮に感じ、素直に喜べるのだろう…

今すぐ皆で打ち上げをしたい気持ちでいっぱいだったが、もぉ10時半ということもあり、今日のところは解散して帰ることになった。

家に着くと吸い込まれるかのように風呂に入った、肉体労働の後の湯船はたまらなく気持ちよく、がちがちになった腕や足をお湯でマッサージしてくれているかのようだった…ゆっくり深呼吸すると、ふと哲学の授業で斉藤が言っていた事を想いだした…

…皆。ウイリアム・オスラーって人を知っている人はいるか!?…まぁ居ないだろう。…

…彼は自分の人生を捧げて未来に素晴らしいものを残した。簡単に言うと医学の生みの親だ。…

…そんな彼が【青春の生活の中で、もっぱら幸福を与えてくれる本質的なものは友情の贈りものである。】…

…と言う言葉を残した。この意味を今日は考えて欲しいと思う…

あの時は、友情の贈り物!?友人からのプレゼント!?それが青春時代に一番幸せを与えてくれる!?何だそれ!ただの貪欲な人じゃねぇか…とくだらない解釈をしていた。無理もない。友情の贈り物などと言葉を濁されては頭の悪い俺は理解できるはずがない。でも、今なら…友情の贈り物とやらが青春時代を幸せにしてくれる…その意味が何となく…本当に何となくだが少しだけ理解できた気がする。…

そして長い一日が終わった。

…次の日、俺達は皆学校を休んで打ち上げをした。飯を食って、男VS女のカラオケ戦をやって、男VS女のボーリング戦をやって…良い一日で終わると思ったらそぉ人生は甘くはなかった。ボーリングをやったのもあり、喉が渇いた俺達は喫茶店で休憩していたところに、斉藤が現れた。そんな偶然あるか!?俺達はばれずに出ようと試みたが、結果はアウト。結局、全員でサボりとばれ、後日…斉藤と生徒指導の村田から3時間にわたり説教を受け、レポート10枚の反省文を書く事になった。たががサボりにしては重すぎる罰だったが、誰も文句を言わず皆で図書室にこもってひたすら反省文を書いた。


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