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『班決め』

『3年4組の担任になった斉藤隆です。もぉ知ってる人がほとんどだと思うが最初に自己紹介をするのが決まりだから、まぁ適当に聞いてくれ!そして今年初めて俺が担任になった生徒は最後の年に俺が担任で超幸運だ!!さぁて本題に入るぞ!今日からお前らも最上級生だ!俺もお前らと一緒でこの高校に来て3年目だ!俺は今年で卒業じゃないが最後の1年楽しく過ごして生きたいとおもう!勉強を頑張って良い大学に行くのも人生!青春時代を満喫して高校最後の思い出を沢山作るも人生!俺は勉強も大切だとおもうが、最後の仲間との思い出はもっと大切だとおもってる!だから、悔いの残らない一年にして欲しい!以上だ!』

担任の大声での挨拶が終わった。

初日は新入生を迎える入学式がある。くそ暑い体育館に集合して新入生を拍手で迎え、校長のくだらない挨拶を聞き、新入生代表の嘘の公約を聞いて終了。どこの学校でも一緒だとおもうが、あまりに教科書通りで最高につまらない。俺だけじゃなく恐らくほとんどの生徒がめんどくさいと感じているだろう。そんな俺らの思いを無視するかのように担任が言い放った。

『よぉし!そろそろ入学式の時間だ!本来なら番号順に並んで皆で一緒に行くのが普通だが、俺は教科書どぉりと言うのが大嫌いだ!そして無断欠席や遅れてくる輩は居ないと思っている。だから各々各自9時半までに体育館に集合する事!体育館では出席番号順に座っていてくれ!』

俺は1年2年と斉藤が担任だったからこいつの適当さは知っていたから何とも思わなかったが、斉藤が初めての生徒はガヤガヤと話ていた。

生徒の気持ちを分かる良い奴と言う意見もあれば、今年は大学受験もあるのにこんなふざけた奴で良いのか…と意見もあり、教師と言うのはつくづく大変な職業であると俺は思った。

皆が体育館に向かい、俺も五右衛門や光と一緒に体育館に向かった。

『ぉぃぉぃ!今年のクラスの女マジで可愛い子多くねェか!?』

『あぁ!確かに1、2年の時は酷かったからな…』

『カカカ!ちげぇねぇ!』

今年こそはこいつらじゃなく異性と過ごすんだ!!と3人は誓った。

…実を言うと…五右衛門は2年の時に一度付き合った彼女が居た…彼女と言うより…まぁ彼女だ!高2の9月…いつもの様に3人で昼飯をしていると、違うクラスの辻本真理と言う女から五右衛門に手紙が渡されたのだ。

『明日の昼休みにまた来るからその時に返事頂戴!』

『ェ!?ア…アァ』

『じゃぁまたね!!』

辻本真理…通称マリア…学校一とは言わないがかなりの美人だった。当然俺と光は食いついた。五右衛門は俺と光の攻撃を全て受け止め、手紙だけは…このマリアからの手紙だけは…と死守した。結局、五右衛門の願いは届かず3人一緒に手紙を見る事にした。

【田中君。突然の手紙ごめんなさい。びっくりしていると思うけど1年の時からずっと好きでした。2年も半分過ぎて9月…このまま3年生になっちゃったら就職や進学で忙しくなって言えないまま終わっちゃいそうだから、気持ちを伝えようと決めました。もし良かったら残りの半分一緒に居たいです。田中君さえ良ければ付き合ってください…(*愛O∀V*w)】

『…』

『…』

『だぁぁぁぁぁ!!っしゃぁぁぁ!!!ついにこの時が来た…1年の時から視線は気になっていたけどまさかと思い、言えなかったのだが…とうとう愛の告白を受けてしまった!!』

冷め切った俺と光を無視し、五右衛門はハイテンションだった。

親友ならお前らも喜んでくれよと言う五右衛門、馬鹿言え…親友だから素直に喜べないんだ!!そりゃいつかは…喜んでやるけど…今は無理だ!

と俺も光も同じ気持ちだった。

…次の日の昼…

三人は腹は減っているがご飯が喉を通らない状況だった。特に五右衛門。昨日の時間を過ぎてもマリアは来なかった。

『ダハハハ。やっぱ昨日のは罰ゲームみたいやのぉ』

『ハハハハ。マッ!マリアに限って五右衛門を好きになる事は無いな!!俺や光ならともかく!!』

『ハハハ。そりゃ言えちょるわ!!』

約束の時間を過ぎても来ないのを心から喜ぶ俺と光。目をウルウルさせる五右衛門。

『田中君!遅くなってごめん!!』

!!!!!!!!

3人とも背筋がッビクとなりドアの方を見てみると…女神…いやマリアが居たのだった。

『ちょっと昼休み部活の用事で忙しいから、返事の答えがOKだったら放課後、中庭に来て!時間は…4時で!じゃぁ待ってるね!!』

っと春の桜が散るように、良いたい事だけ言って走り去ってしまった。恥ずかしかったのか…本当に忙しかったのか…

五右衛門は一気にハイテンションになり、俺と光は一気にテンションダウンだ…

まぁ、何だかんだで俺と光も放課後、一緒に中庭について行った。

五右衛門の要望で30分前から中庭で待機している。もちろん五右衛門は一人、俺と光は少し離れたところからの見学だ。

悔しい気持ちが無い訳ではないが、流石に親友の恋の邪魔だけはしてはいけないと俺も光も心得ていた。

4時になってもマリアは来る事は無くとうとう4時半になった。俺と光も流石にコレは騙されたかもしれないと、少し五右衛門がかわいそうになってきた。と言う俺らの思いを断ち切るかの様にマリアが走ってきた。どぉやら五右衛門に遅れてごめん。と謝罪している様子だった。

離れたところにいたので、声が全然聞こえなかった。

少しすると、もぉ一人女の子が来た。なんやら3人で話はじめた。少し話すと二人は帰ったのかどっかにいってしまった。2分後に五右衛門は膝から崩れ落ち、俺らが隠れている方を泣き出しそうな顔で見つめていた。

俺も光も流石にもぉ話は終わったと思い、五右衛門の方に行った。

『おぅ!どぉしたん!?向こうから告って来たんだし上手く行ったんだろ!?』

『せやせや!』

『アァ…告白もされて…付き合う事になった…』

ちッ!っと舌打ちし、何がともあれ良かったなと俺も光も全く気が付かなかったが、内心自分の事の様に喜んだ。

『マテマテマテ…聞いてくれ…付き合うことになったのは…マリアじゃなくて…小沢聡子…』

『エ!?』

『ハァ!?』

小沢聡子…通称…ブス田キモ子…以下略…

何で?!どぉして!?と中学生の餓鬼がエロい事を問うかのように興味深深で目をキラキラとさせながら状況説明を受けた。

と、言っても俺も光も一瞬で理解が出来た。

五右衛門にマリアから受け取った手紙を俺達に渡し、…裏…と呟いた。

手紙の裏を見てみると、…聡子…と可愛らしく書いてあった。

その後登下校、昼飯、放課後デートを毎日して、キモ子とは1週間で別れたのだった…しかも振られて…

『確かによぉ今回のクラス可愛い子も多いけどそぉじゃねぇのもチラホラ居るぞ!!』

『せやなぁ。例えば…キモ子!!!』

『ダハハハハハハハハ!!』

三人は昔が懐かしいと入学式の最中にも関わらず大声で爆笑し、後々、斉藤から本気のグーパンチを受けた。

無言で座り続けて25分…入学式も無事に終了した…俺達は無事じゃないが…

10分の休み時間はあっという間に終わり、2現目のホームルームが始まった。

『おぉぃ!ホームルームをはじめるぞぉ!』

始業の鐘がなっても中々静かにならなかったので、斉藤が吼えた。

『今日やる事は、【班決め】、【係り・役員決め】、その後は班長の指示にて【席替え】だ!じゃぁまず【係り・役員決め】をさっさと終わらせるか!俺が黒板に書くから好きな所に自分の名前を書き込め!!かぶったらジャンケンで決めろ!!』

皆が一斉に黒板に書きに行った。そんな中、馬鹿3人は喋っており斉藤の話を全く聞いていなかった。ゆえに皆が何しに行ったのかも不思議だった。ジャンケンしてる奴も居れば、言い争っている奴…

『何やってんだ!?』

『さぁ…』

まぁどぉでも良いやと、また喋りだした。

『良し!意外と早く決まったな!!流石、俺のクラス!優秀だ!…ん?誰か書いてない奴居ないか!!?3人分空いてるぞ!!』

クラスはシーンとなり、流石の俺達も前を向き黙った。

『あれ!?皆書いたか!?俺が人数間違えたかな!?』

と斉藤は一人ずつ名前をチェックし始めた。

今になって3人は状況が理解できた。そう、名前を書いてない3人は俺達だった。

当然、出席番号順にチェックしているため、俺が一番初めに呼ばれた。

『高橋優馬ァァァァァ!!!!』

とてつもなくでかい声で叫び、覚悟していた俺がマジにビビッた。

『俺…揉め事嫌いなんで…最後にあまったところにしようと思って、あえて書きませんでした!!』

『ふむ、そぉ言う事なら良い。残りは…実行委員!…実行委員!…実行委員!の3つだ!!』

クラスは爆笑したが、俺はたまらなく最悪だった。

『田中と土屋も実行委員だが文句は無いな!?』

『うぃ。』

『はぃ。』

二人もしぶしぶ了承した、せめてもの救いが俺と五右衛門と光が一緒の実行委員だという事だ…

俺達の学校での実行委員とは、学校行事に全て参加し、朝早くきて準備し、皆が帰宅後、後片付けもやらなければいけない…まさに囚人だ。

ただでさえ厳しいくて最も皆が嫌がる役員なのに、今年は3年で修学旅行、卒業式まである。

『じゃぁコレにて【係り・役員決め】を終了する。5分間の休憩後、次は【班決め】だ。解散!』

多分斉藤がトイレにでも行きたくなったのだろう。授業中なのに5分の休憩がもらえた。

『実行委員とかマジありえねぇ…』

『せやなぁ…何が悲しゅぅて実行委員なんぞやらないかんのや!』

『いや…意外に捨てたもんじゃないかもしれんぞ…女子の3人を見てみろ!!』

実行委員は唯一男子3人女子3人の巨大委員であり、他の係りとかは男女各一人づつ、多くても男女各二人と言うのが主流だった。

大抵こぉゆう係り決めって言うのは仲の良い子とペアになるケースが多く、今回も例外ではなかった。

『!!!!』

女子三人の名前を見て俺達は心の中で小さくガッツポーズし、ハイタッチした。

3人とも今回初めて同じクラスになる子だが、可愛いだの綺麗だのと結構有名だった。

『さて、そろそろ【班決め】をはじめるぞぉ!このクラスは42人なので、6人で一班!合計7班にわかれてくれ!ただし!男女各3人づつにわかれる事!!この班は修学旅行とかにも影響してくるから真剣に決める事!!最後に実行委員の人は実行委員班として班を組んでもらうので班長だけ決める事!!質問は一切認めません!以上!』

斉藤が話を終えると、仲の良い連中で相談したり、一気にざわつきだした。

実行委員班とか言う事で勝手に決められたが、どぉせ俺達は3人とも同じ班になる予定だったので特に問題は無かった。

皆が班を決めている間、俺達は暇なので話していると、実行委員の女子達が来て軽くジコショして班長を決めよと言い出した。

結局俺達から言う事になり、出席番号の一番早い俺から言う事になった。

『えっと、俺は高橋優馬!優馬って呼んでくれれば良いから。宜しく。』

さっき斉藤に大声で叫ばれた事もあり、名前の紹介とかしてもしなくても良いのだが一応言っておいた。

『俺は田中洋介!こいつらは五右衛門って呼んでるし、五右衛門でも洋介でも好きなように呼んで。じゃぁ一年間宜しく。』

結局、五右衛門は五右衛門と呼ばれることになった。

『わぃは土屋光や!話し方に固定が無いのが特徴!まぁ癖みたいなもんやし、気にせんといてや!俺の事は何て呼んでくれてもええから。ヨロシュー。』

光も普段となんら変わらない口調で淡々と紹介した。

男性陣が紹介を終えて、女性陣のジコショになった。

『私は井上嬉紀。友達とかは皆キキって呼んでるけど好きに呼んで良いよ。よろしくね。』

これまた落ち着いた口調で言われて3人ともついつい…はい…といってしまった。

『あたしは内藤薫。キキと一緒で名前で呼んでくれて良いよ。カオルじゃなくてカオリね。皆カオリンって呼んでるしそぉよんで!ヨロシクゥ。』

完全なる天然系だ。

『あたしは白鳥羽樹。羽樹って気に入ってるから羽樹って呼んで!!ヨロスゥ☆』

おじさんたちにはまぶしいくらい元気の良い子だ。

ジコショも無事終了し、質問タイムに入った。俺達にとっては合コン感覚だった。

『えぇっとカオリンさんは歳なんぼですか!?』

『25でェす。』

『ェェェェェッェェェ!!!』

『嘘でェす。』

『…』

『ハハハハハ』

光の意味不明な質問で場が盛り上がり、結局ホームルーム中ずっと話して結局班長は決めれず斉藤の指名でキキが班長になる事になった。

4月16日。新学期が始まって一週間が過ぎた。

『うぃっす。遅くなってスマン!』

『おぅ。』

俺は今日も変わらず五右衛門と一緒に登校した。

学校に着くと光はもぉ来ており、キキとカオリンと一緒に話していた。

『オハ〜。』

『オハヨ!』

いつもは俺と五右衛門が最後に来るのだが、今日は羽樹がまだ来ていない。

『今日はまだ羽樹来てないん!?』

『まだやのぉ…具合わるぅて休むんちゃうか!?』

『ふぅん』

俺らの班の席はこうだ。

キキ・光

羽樹・俺

カオリン・五右衛門

何か自分の隣の子が休むといつもは狭く感じる机のスペースも無駄に広く感じ、心なしか何か寂しい。

斉藤の話によるとどぉやら今日は休みらしい。

『やっぱり、休みみたいやねぇ。』

『ネ。羽樹ちゃん体調悪いのかな!?』

『いや、さっき斉藤に聞いてみたら、家の都合で今日は休むみたいな事言ってたぞ。』

『そっかァ』

『マッ!明日は来れるやろ!!今日は何かポカンと空いてて寂しい感じしよるけど用事ある時はしゃぁないしな!それより授業や!1現目は移動じゃけん、はよぅしな遅れるぞ。』

1現目は科学、科学室での実験だった。実験と言っても蛙の解剖とかグロいもんじゃない。

今日はメタンの生成の実験だった。

メタンは1個の炭素原子に4個の水素原子が結合した分子である。化学式は CH4。

実は、俺と光は科学は結構得意である。

班長のキキは科学が苦手らしく、俺と光をメインに実験が進められた。

『常温、常圧で無色、無臭の気体。人に対する毒性はない。融点は…183 ℃、沸点は…162 ℃。』

『せやせや、メタンは強力な温室効果ガスでもあってのぉ、同量の二酸化炭素の21倍の温室効果をもたらすと言われちょるんやで!!』

まさに知らない人にとってはオタクの会話だった。

五右衛門は昔から俺達と一緒にいたせいかなんら変わりなかったがキキとカオリンはポーとして、天然記念物を見るような目でこっちを見ていた。

こんな可愛い子達に見つめられるのはいつ以来だろうと俺も光もニヤニヤして悪い気はしなかった。

科学の実験は大体2時間くらい取ってあり、終わった班からレポートを提出し、解散だった。

俺達の班は超優秀!俺と光で実験を20分で終わらせ、残りの3人がレポートを書いて、30分で終了した。

科学の先生に合格を貰い、教室に戻って話していた。

『光君と優馬君ってめっちゃ頭良いんだね!!?』

『ぅんぅん!!びっくりした!!』

教室に戻ると、キキとカオリンからのお褒めの言葉がもらえた。

五右衛門はムスッとしていた。五右衛門は勉強はてんでダメで強いて成績が良いのと言えば体育くらいだった。

その点光の場合は賢さにはキレがあるが運動能力のキレはいまいちだった。

俺はと言うと、どっちつかずの平凡キャラだった。理数系は出来るが光と違って文系は全然ダメ。運動も自分の好きなものはできるが、五右衛門と違い、オールマイティではない。

まぁ俺達はバランスが良いといえばバランスの良い3人だった。

『勉強の事は光が一番かもな!!』

『かもやない!確実や!』

俺らは、小さい話題でも大きく膨らませ、話が途絶える事はあんまりなかった。あっという間に時間は過ぎ、チラホラと他の班のメンバーが戻ってきた。

3、4現目はホームルームだった。初日以来で久しぶりだった。

『今日は久しぶりにホームルームの時間をとった。3年になって一週間がたったわけだ。班員の奴らとも仲良くなってきたみたいだし、今日は班で1年間のテーマを考えてもらおうと思う!一言でテーマと言っても分かりにくいか…まぁ何でも良い!例を上げるなら、【仲間】とか【絆】とかそんな感じで大切にするものを考えて欲しい。それを好きな言葉で言い表せれば良し!』

斉藤の不十分な説明で、微妙に混乱気味のクラスだったが、各々各自で少しずつ理解した。

まぁ要するに、簡単に言うと自分の班で何か好きな言葉を考えろと言う事だろう。

『また、訳分からん事言い出しよって…』

『好きな言葉かぁ…斉藤が言ったみたいに仲間だとか絆ってありきたりすぎる事ない!?』

『キキに同意!』

『あたしも!』

『せっかく各班で決めるんだからこの六人!ってのを強調したいよな。』

『せやな。仲間だの絆だのは班やのぉてクラス全体に対していっちょるみたいやしのぉ』

『それにしても今日羽樹が休みってのは痛いな…』

『だよね…どぉせなら6人全員で決めたいよな。』

俺らは、班員が一人欠席しているので、明日提出ではダメかと斉藤に聞きに言った。

意外にも答えはダメだった。どぉやらコレは班決めの時、初日に決めるはずだった事だが、皆、良く分からないままで決めても良いのが出来ないと思い、斉藤が学年主任に頭を下げ、4組だけ一週間延期をもらったのだった。斉藤から詳しい話を聞かされて、俺らはしぶしぶ席に戻った。

『ダメかぁ。』

『羽樹も気に入る奴を考えるしかないな!!』

『ゥんぅん。私が思うに、最後の高校生活だし、皆実行委員ってのもあるし、今年の出来事は一生忘れられない思い出になると思う。』

『せやな!友情…思い出…』

『願い系も込めた方が良くないか!?』

『願い系!?何それ!?』

『良く分からんけど、願い系!!』

この班員が珍しく集中して考えている中、五右衛門が言い出した。

『あ!コレ良いかも!どんな時も味方!…永遠の友達って感じかな』

『良い!!!それ良いと思う!』

『たしかに、わるぅないな!』

五右衛門からまさか名案がでるとは誰も思ってなかった。結局、皆同意で五右衛門の提案に決定!

友達なら間違った時はおかしいぞと批判してやれと言う人も居るかも知れない。

いや、多分大半の人はそぉ言うだろう。親、教師にそぉ教えられてきた。

本当の友達なら…本当に相手の事を考えているなら…悪い事は悪いと言ってやれ!!

でもやっぱりそぉは思わない。

間違った事をしたら味方になってくれる人は少ない…そんな時に友達が味方になってやらないと本当の友達だとは思わない。

どんな時も味方で居て、間違っていたら味方のまま解決する。

友達だからこそ間違っている時にも味方するべきだと思う。

だって正しいときにはだれだって味方になってくれるじゃん…

そんな思いを胸に…

…friend of eternity…

コレが俺達の今年の公約と今後の願いである。


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