『プチ・暴・露・大・会(前)』
一瞬にして空気が空気が凍りついた。いや、凍りついたなんてもんじゃなかった。
光のとんでもない質問に俺も五右衛門も流石に、20秒くらい方針状態だった。
光にとってのその20秒はとてつもなく長く、2時間くらいの拷問に感じ、地獄を見たわ…と嘆いていた。
カオリンを除く、女子二人の鬼にこれでもかってボコスカに蹴られ、殴られ…光の顔は原型をとどめてなかった。
『さぁて♪ちょっとルール変更したから皆ボードに注目!!!』
≪ぷち・暴・露・大・会≫
【ルール】
☆質問した内容には絶対に答える!!
☆質問内容を書き、それを一つの箱に入れる。(注:いかれた内容は即フルボッコ♪)
☆男女交互に質問する。(注:質問した内容は箱から引いた物を採用)
☆箱から引いた質問の記述者の名前は伏せる事。(注:いかれた内容の場合は名乗る事)
☆嘘厳禁。
んー。微妙に付け加えられているのと注意書きが妙に気になるところだ。
『皆も理解した所で質問内容を各自5つ、5枚の紙に書いてこの箱に挿入してね♪』
キキに渡された紙に、羽樹に言われるがまま、5つの質問を書いた。俺の質問内容は…内緒で♪
最後に箱に挿入したのは、他でもない光だった。まぁ…当然って言えば当然だけど。
光の挿入で全員の質問、計30個の質問が出来た。
この箱を2週回して各自2回ずつ質問するという内容だ。
質問内容と回答はボードに記述される。
『それじゃぁ、わたしから引くね♪』
最初に引くのはキキ。
デパートのくじ引きをする5歳児のように目をキラキラとさせて、箱に手を突っ込んで選んでいた。
『これだ!!』
キキが勢い良く取り出した紙には…
【皆の趣味!!】
と書かれていた。暴露大会って言うのかなこれ…
とりあえず皆がそれぞれ自分の趣味を一つ答えた。
答えるたびにキキがボードに書き出した。
≪趣味≫
キキ:映画鑑賞
羽樹:読書
カオリン:生け花
五右衛門:スポーツ全般
優馬:海外ドラマ鑑賞
光:天体観測
しょべェェェェ!!!なんつぅか、ねぇっ。
今日、この日の目的は暴露大会で、あって合コンではない。
趣味など普段学校でもどこでも疑問に思ったときに聞ける。
わざわざこんな大げさに集合して語り合う事でもない。俺から言い出した事もあって、一回目の質問無いようにうんざりしていた。
酒が入って、酔って勢いでしか離せないような事…それが今日の目的だったのに。
このままグダグダくだらない質問で終わるより…と思いある提案をした。
『ちょっとさぁ。これって何か暴露大会っぽくなくない!?』
『え?』
『こんなさぁ、趣味だの、好きな食べ物だの、特技だの…そんなのいつでも聞けるしさ。』
『せやせや!!わいの質問くらいは答えなあかんわな。』
『いやいや。あれは流石にプライバシーのかけらも無いしさ、度が超えてるつーか。』
内心、ちょっと気になったり、答えて欲しかったりしてたけど、ココで光に賛成して、セクシャルハラスメント的質問を再開しようなど言い出したら、女子達が『帰る』と言い出しそうな…いや、必ず言い出して、その後はもぉギクシャク…なんて結果になりかねない。よって、下心は封印。
寝る前にでも想像してれば良し!!
『うんうん!!光の質問は確かにちょっと問題あったけどさ。もぉちょい、あんまり人には言えないような…まぁ言いたくない事は無理しなくていいけど…』
五右衛門も俺に賛成してくれて、一時的に場の空気が固まった。沈黙ってやつ…
『分かった!!!でもワイセツ的な質問は無しネ!!』
と沈黙を破って最初に話したのは、光の質問に一番激を飛ばしていた羽樹だった。
『よし!!キキもカオリンもそれで良い!?ちょっとベビィな内容の質問にしても!!』
『あたしは良いよ!!』
『私もワイセツ的な事じゃなかったら極力答えるネ』
『よっしゃ!!よっしゃ!!じゃぁさっきの質問にはワビを入れる!!無神経な質問ですまんのぉ。堪忍してくれや。』
と光も謝り場の空気も和んで、再開した。
『じゃぁまたわいが仕切るな!!今、思いついたんだけど、質問内容は一つにせんか!?質問じゃないけど、各々一番聞きたい事をその場でわいから時計回りに質問する。もち、変な質問はなしや!!分かったか五右衛門!!』
五右衛門は乗り突っ込みをすっかり忘れ、白い目で光を見た。
『OK!!何度も何度も紙に書いてやるのめんどいしね。じゃぁ光質問してよ♪』
『よっしゃ!!今までに一人でも異性と付き合った事ある!?これくらいはセーフラインやろ!?』
光の目は俺に向けられ【はよぉセーフゆえや!!!】と声に出さずとも何となく分かった。
『まぁいいんじゃない??ちなみに俺は…こいつらのせいで一人だけ!!中学の3年以来ご無沙汰…』
『えぇ!!そなの!!?意外やん。』
羽樹に驚かれ、これは…優馬みたいな子が今まで一人しか付き合って無い何て…と言うほめ言葉なのか!?と内心ドキっとしたが、その後に続くキキの言葉を聞いて、苦笑した。
『もぉ高3なのにね…♪』
『そーいったんなや。わいも、一人やで!!優馬と同じで中3の時に一人、まぁその子も付き合ったつーか登下校一緒にしただけの仲や!!』
『それでも付き合っただけ全然ましやん!!俺は…0…この質問が来たとき泣きそうやったわ…』
『おい!!!』
と俺と光から鋭い突っ込みが入った。
『やめろ!!!!!言うな!!!言ったら…』
『あぁ!?われぇ暴露大会やねんで!?ゆぅたら??しばくか!?』
『言ったら…泣く…』
五右衛門のチワワの様に可愛い瞳を無視し、俺と光は坦々と語りだした。
『(((ええええええ!!!!)))』
カオリンまでもが驚き、女子達は普段から大きい瞳を目玉が落ちそうなくらい大きく開けて驚いた。
『五右衛門…小沢さんと昔付き合ってたの!!?』
小沢聡子…覚えているだろうか…キモ子だよ!!キモ子!!五右衛門が早とちりで高2の時に付き合う事になった子ね…
『いや…まぁ…その…ね…』
『どのくらい付き合ったの??』
『さぁ…』
『なんで別れたの!?』
『さぁ…』
『どこまでやっちゃったの!??』
『さぁ…』
女子達は興味深深に一方的に聞きまくり、もぉ質問攻めから10分がたった。
こいつら…今は可愛いけど、40歳になったらその辺のオバハンみたいになるんだろうな…と光も俺もがっくり来ていた。
『はいはいはい!!とりあえず男子は全員答えたし、次は女子達の番やぜ!!』
最初はニヤニヤと光と一緒にみていたがあまりにも可愛そうだったし、まぁ一応親友だし、救ってやった。
『せやで!!五右衛門のへの質問はこれにて終了や!!それにお前らもワイセツ的発言してたで!?彼氏とは何処までやったの!?とかこれからの質問で出てきたらちゃんと答えれるんか!?』
光の仕返し交じりの正論な意見に女子達は…興味心を抑え、光の質問に答えた。
『私は3人かなぁ…中3に一人、高1で2人。高1に最初に付き合った子とはすぐ終わっちゃってさ。その後もぉ一人付き合ったんだけど、去年の秋に終わっちゃった。以上!!!』
とキキが意外にも詳しく教えてくれて、ちょっとびっくり。羽樹がキキに続くように答えた。
『うちも3人。キキと全く同じ感じだよ。うちの場合は冬までもったけど、振られちゃってね。酷く落ち込んだけど今は立ち直って彼氏募集中!!!以上!!!』
『((おぉぉ!!!))』
男子に質問タイムを与えずカオリンも答えた。
『あたしは五右衛門と一緒で0人だよ♪』
『((ええええエエエエエエエエエ!!))』
声が裏返ってしまった。
『まじで!?』
『ってか五右衛門0人やないし!!』
『いや、俺は0だ!!カオリン仲間やな!!』
『だねぇ♪』
『カオリンいままで、色々告られてたけど全部断ってたしね。』
『うんうん。めっちゃ中学でも高校でも告って来る子多かったよね。』
『え??ちゅー事はキキとか羽樹は告白受けた事ないんか!?』
『まさか!?もぉ18歳なるんだよ!?告白受けたこと無い子なんて居るの!?』
『私はこれまでに7人くらいかな??羽ちゃんも同じくらいだよね!?カオリンは20人くらいだと思うよぉ。光んたぁは!?』
カオリンの20人と言う数字に驚く隙も与えてもらえず、羽樹とキキのコンビプレイに答えるしか道はなかった。
『0人ですが何か!?』
『光同様。0人ですが何か!?』
『同じく0人!!!』
五右衛門だけ自身満々に答えた。が…無視。




