天使が家に転がり込んできた!?
それは、突然俺の前に現れた。
「今日からここに住まわせてもらうから」
そういったそれは、驚く僕を横目にとっとと荷物を入れ始めた。それは、背中に翼を生やし頭に輪っかがあった。いわゆる天使というものだろうと思った。いや、そんなことより!
「ちょっと待って!いきなりなんだよ!ってか、お前誰だよ!」
「うん?あ、まだ自己紹介がまだだったな。私の名前はミカエルこれからよろしく頼むぞ。」
そこにいた天使は、確かにそう告げた。
「そうか、ミカエルか...じゃなくて!お前は一体何者なんだって聞いてんだよ!」
「私は天使だが、あれ?話を聞いてないのか?」
当然のように自分を天使といいやがった。何かのコスプレとか思っていたが、ここまで痛いやつだったとは、ってか、話?なんだそれは?
「おい、お前の母親から話は聞いてないのか?」
「俺の母親?なんで、母親が出てくんだよ!今関係ないだろ!いいから、なんでここにいるのか説明してくれ!」
「私が話すより、母親に聞いた方が早いだろう。ここには、電話という連絡手段があるのだろう。それで聞いてみてくれ。」
とりあえず、言われた通りに電話してみる。
トゥルルルル...ガチャ!
「おい!母さんか?聞きたいことがあるんだけど。」
「透か?こっちも聞きたいことがあったのよ。そっちに女の子来てない?」
母親は、俺が聞きたかったことを聞いてきた。
「来てるけど、これなんだよ?母さんなんか知ってんだろ。」
「その女の子天使なんだけど、これから1年お願いね。」
今この母親は、何をいった?1年よろしくねといった?いや、聞き間違いだろう。
「母さん、もう1度言ってもらってもいい?」
「だから、その女の子と1年間一緒に暮らしてねって言ってるの!」
やっぱり、聞き間違っていなかった。確かに、この母親はこの自称天使少女と暮せといっている。
「そんなアホなことあるかぁぁぁぁぁ!!」
「おい!母さんいちから説明しろ!納得のいく答えがない限りこの電話は切らないからな!さぁ!説明を!」
「だから、暮らしてって言ってるでしょ!」
「だから、それは聞いたって!こっちが聞きたいのは、なんで一緒に暮らさないといけないのかってことなんだよ!」
「あ~それね。いや、うち伝統で天使の下界の世話をしているんだけど、」
「ちょっと、待った!」
「なに?今説明してるのに」
「今、俺が知らない事があったんだけど!天使の世話なんて聞いたことないんだけど!」
「そういえば、言ってなかったね、ごめんね!許してちょ!」
ピキィ!俺の堪忍袋の緒が切れた。
「ふざけるなよ!なんで、事前に説明しないんだよ!本気で警察呼ぶところだったんだぞ!」
「だから、悪かったって言ってるでしょ!とりあえず、もうちょっと聞いて」
俺はおさまらない怒りを堪えて母親の話を聞いた。
はじめまして、貴山優上です。今回は読んでくださりありがとうございます。どんどん更新していくので、これからもよろしくお願いします。