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現実の妹なんてろくなもんじゃない (昼休み)

作者:

特に前作と繋がってる訳ではないですが良かったら覗いてみてくださいm(_ _)m

いま学校では休み時間PSPゲームのモンスターハンティング略してモンティをして遊ぶのが大流行している。そんな中勿論この兄妹も例外ではなく昼休みはハンティングに勤しんでいる。


「よし授業という名の休憩時間が終了した、今から戦地に赴くぞ!」


PSPの電源を入れる兄は全力でゲームをするために温存しておいたエネルギーで満ち溢れていた


「にぃどこ狩りに行く?」


学年が違う妹も割とハマっているので兄の教室まで昼は最近よく来ている


「怪鳥の羽が欲しいからコカトリウスのステージ駄目か?」


もうすぐ新しい防具が作れるのでどうしても羽が欲しいのだ


「・・・嫌・・・避けにくいし」


盾もなくガードも出来ないが攻撃力とスピードのある刀を使ってる妹にとって苦手なステージではあった


「そんなこと言わずについてきてくれよぉちゃんと盾で守るからぁ~」


そんな兄の装備は大盾と槍、鈍足で攻撃力も高くないが唯一他の味方キャラも一緒に防御出来る防御型のキャラだ。アクションがそんなに得意でない妹がデザインがカッコイイという理由で刀を使っているので必然的にこうなってしまったのだが・・・


「にぃ友達いないもんね」


何気なくひどいことを言う


「・・・」


予想以上にダメージを受けたらしい


「えっと~にぃは友達がいないんじゃなくって出来ないだけだよね」


頑張ってフォローした


「・・・」


フォローに失敗したらしい


「にぃが頑張って出来もしない友達を作ろうと涙ぐましい努力をして空回りしている姿は、痛ましい・・・じゃなくって痛々しくって見ていられないけどめげずに努力する姿勢は愚か・・・じゃなっくって滑稽だと思うよ」


頑張ってフォローした


「何故あえて余計に突き刺さる言葉に言い直した?」


フォローに失敗したらしい


「にぃのおかげで努力は必ずしも報われないんだって・・・頑張ってもどうにもならないことは世の中にはたくさんあるんだって理解できたよ」


頑張ってフォローした


「まだそれを悟には早すぎる、ってかもうフォローにすらなってねぇよ!!」


フォローに失敗したらしい


「にぃうざいもんね」


フォローを諦めた


「妹よ・・・兄ちゃんのガラスの心は防弾ガラスのはずなのにもう粉々だよ」


地面にへたれこみ指で丸を書き出した


「あぁ!つい本音が・・・じゃなくって思ってたことが口から出ただけで」


頑張ってフォローをした


「妹よもう喋らないでくれ・・・まさかこんな追い打ちまでかけられようとは・・・」



・・・何故こんなことになったのだろう?最初の私の発言が迂闊だったのはこの際仕方ないとしてその後立て続けにフォローが失敗してしまっている・・・失敗とはやはり一度してしまうと連鎖的に起こってしまう・・・これはどんな時でも一緒だ。球技大会でもバスケの試合でバスケ部の人がフリースローを続けて外していたのを思い返す。そのときは確かその後は立ち直っていた・・・なにかなかっただろうか?そういえば先輩から助言を受けていた気がする。「ドンマイ今のは失敗じゃないおっぱいだと思え!!」そうだ何故忘れていたんだろう?失敗はおっぱいだと思えばいいんじゃないか!!

おっぱいかぁ~とふと自分の胸部に視線を向けてみた・・・



「・・・誰が貧乳か~!!」


兄の顔面に強烈な右ストレートが突き刺さる


「なんも言ってねぇだろ!!なにがどうなってそうなった?」


あきらかに理不尽な暴行に兄も臨戦態勢にはいる


「・・・あぁ~つい我を忘れて」


頑張って言い訳した


「流石の兄ちゃんも怒ったぞ!!かくなる上はこの俺自ら編み出した攻防一体最強の必殺技!!デンプシーロっっギャフ!!」


「ジョルトカウンター!!」


無限の軌道を描いていた兄に体重を乗せた強烈なカウンターが振り切られた


「こんなに簡単に見切られるなんて・・・」


絶対的な必殺技を破られたショックは大きかった


「一歩下がればただのフック・・・でもにぃも中々いい動きだったよ」


倒れた兄に手を差し出す


「妹よ・・・お前もいいパンチ持ってるじゃねぇか」


拳を交えた二人の間には熱い友情が芽生えた・・・

END




「・・・ってなるか~!!俺が一方的に心と体痛めつけられただけじゃねぇか!!」


「ちっ」


「って今舌打ちした?」


「えっと違って・・・にぃ血が出てる・・・はいハンカチ」


「あっありがと」


「一週間前からポケットに入りっぱなしのやつだけど問題ないよね??」


「すっげー感謝の気持ちが一瞬で無くなったよ!!」


「汚いから返さなくっていいよ?」


「そんなハンカチ渡すな!!」


「じゃなくて・・・にぃが使ったハンカチだから??」


「妹よ・・・お前は俺の傷口に塩を塗る天才だな!」


「砂糖大根で塩は取れないよ」


「あぁ~主に北海道で生産されてて根っこから砂糖が取れるぅってそれは甜菜(てんさい)だろ!!」


「ちゃらららたったった~にぃはノリツッコミ滑りを習得した」


「今の兄ちゃんが滑ったのか??」


「あっチャイム!!」


「しまったモンティすんの忘れてた!!」


「にぃが羽なんか欲しがるから・・・」


「兄ちゃんのせいか??」


「にいが友達いないから・・・」


「妹よ・・・まだ言うか」


「にぃが貧乳言うから・・・」


「それは言ってねぇ~よ!!」



結局昼休みモンティ出来ないは、心の傷はえぐられるは、顔面殴られるは、ノリツッコミ滑り習得するは、散々だったなぁ~ほんとにもう・・・


「現実の妹なんてろくなもんじゃない!!」




ここまで読んで下さってありがとうございますm(_ _)m

ちょっとお兄ちゃんが可哀想な感じで終わってしまいましたがクラスメイトにはなかのいい兄妹だなぁ~ってなるかな?

感想やダメだしなど後学のために少しでも頂ければ嬉しいです。


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