2人の絆
お互いに本好きな仕事で2人の話題は新刊の内容や、今の話題の作品に尽きる事はなかった。
いつもデートは大きな時計がある公園でいつも私が待たされる。
「また、私が待ってるパターンなの?」
少しイラつく気持ちで待ってると。
小さな女の子が私の前に現れた。
「はい、お姉さん、裕太君から、はい、ばいばい」
色とりどりの花束を渡してくれ、両親の元に戻る子供に、両親は女の子の頭を渡して、一礼して去って行った。
「えつ?これ私に?裕太なの?」
不器用ながらさり気なく私に沢山のサプライズを考えてくれる裕太は1歳年上。
本当本好きは出版社の裕太は勝てないけど、速読術がある裕太には勝てない。
「喜んでくれた? 沙友理に小さなサプライズ♡」
頭をかき照れくさそうに笑う裕太。
「♡うん、有り難うね♡綺麗なお花を、大切にするからね♡」
「腹ペコなんだよ」
イラつきがすーっと消えてしまう、裕太からの愛情。
「裕太、ハンバーグ食べたいよ♡」
「なら、沙友理はポン酢ハンバーグにしろよ!」
「そんなの、勝手に決めないでよね!」
2人は近くのハンバーグ店にお互いにギュッと手を繋ぎ、その握った手は離れない、離さないと思っていた。
裕太の肩に寄りかかり、私は幸せな「結婚秒読み」
を願ってた。
「今回のあの作品内容読んだ?」
裕太と一緒に勝った、人気作家のストーリー。
「まだ、半分くらいかなあ?」
「俺なんて買って1時間もかからないで読んだよ、結末教えてやろうか?」
両耳をふさぎ。
「要らない、自分で最後まで読むんだから…」
「あの結末はさあ、沙友理なんだぞ!なんてな!」
そんな裕太の意地悪も全て新鮮で私の心の癒やしや裕太の全てが大好きだった。
「沙友理、入ろうか!沙友理はポン酢だぞ!」
「悪戯好きの裕太なんだから!」
目を丸く私を見つめる裕太は悪戯好きな子供みたいな顔に私の目に映っていた。




