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着せ替え人形

黒い少女視点となっております。

 



 黒い少女は思う。



 どうしてこうなった.....女の体になってることを自覚させられただけでもかなり精神的に疲れてるのに.....

 


 「次はこれ着てください!早く!」



 「はぁ..... 分かったよ。」



 白い少女から渡されたのはフリっフリの真っ赤なロングスカート、フリルやらレースやらがある白いワイシャツぽいのに、首につける赤と黒のモノクロチェックと赤い薔薇の模様が編み込まれたタイツ。



 それらを着るため,今着ている《・・・・》白い少女から渡されたゴスロリ系の服を脱いでいく。



 はぁ.....あと何回やるんだこれ.....



 *****



 白いのは言った。



 「何処から来たかは知りませんが、ここで永遠に暮らして下さって良いですよ。ただ、わたしの話し相手おもちゃになってくださいね」



 この少女は今、俺に真っ直ぐな視線を向け鋭利な鋏を向けている。



 こいつ俺を殺す気だ、逃げ!ッ!?



 「何で逃げようとするのですか~♪」



 足を動かす前に何かが両足に絡み付いて体勢が崩れ倒れてしまう。



 バタンッ!



 笑っている白い少女を見ると手の上で光る小さな光から蔓らしきものが生きてるかのようなうにょうにょと蠢いている。



 魔法もあるんかい!



 いつの間にか、白い少女は何処からともなく出した蔓で廊下の壁を縫うように黒い少女の両手、両足を押さえ次々と拘束していく。



 おおおぉ!!?



 必死に白い少女の拘束から逃れようと暴れようとする、が



 くっ....動けない



 タン.. タン..



 白い少女は縄?

らしき物と鋭利な鋏ではなく鉛筆を持って黒い少女の前に立つ。



 「じゃあ始めましょうか♪」



 白い少女は黒い少女の腰に縄らしき物?を巻いて鉛筆のようなもので印をつけていく。



 「ひゃ!?」


    

 突然、何か巻き付けられ、間近まで顔を近づけられたので思わず声を上げる。



 「うーごーかーないでください。

サイズが測れないじゃないですか!」



 「.....いや俺を殺す気じゃなかったのか?」



 「貴方に対して全くありませんが?こんないいお人形さんにそんなことするわけがないですよ」



 「よかった..... 助かった」



 あぁよかった。まだ生きれるみたいだ。て、他の人にするのか!?こんな容姿で逆によかった。


 

 黒い少女は安堵の表情を浮かべる。 



 その後、逃げ出さないことを条件に拘束を解いてもらった。



 まぁ白いのにはウエストや胸とか色んなとこの大きさを測られた。何故か胸は白いのにもがれるかと思うぐらい引っ張られてめっちゃ痛かった。

 


 「ウエスト細いですね~これならコルセットも余裕ですね。可愛い服とか似合いそうですよ」 

  


 「そうなんだ」



 「じゃあ次はこれをしましょうか」



 「え?」



 白い少女はさぞ当たり前のように白いショートラインのドレスとブラウスを渡してくる。



 (ショートラインとは裾が膝上かふくらはぎぐらいまでと短めのドレスのこと)



 「次はこれでその次はそれを着てください。あ、でもこれも似合いそうですね~♪」

 


 白い少女は次々と服を選んでいっている。その姿は女子が買い物に熱中してるときと同じように見える。



 こりゃ長くなるなと覚悟を決める。


 

 *****



 と、そんなこんなで逃げ出すこともできず(したら恐ろしいことになるため)、現在に至る。



 流石に踵の高い靴とか履かせられた時は、慣れてなくて歩くのにすごい疲れたし、靴擦れして痛かったな。



 ふぁぁ.....コクン...コクン....



 だんだんと視界がぼやけて狭くなっていく。



 あぁ..... 眠たくなってきた.... 起き.. てなきゃ.....



 再びゆっくりと黒い少女は眠りへ落ちていく深い深い底に。



 

ご閲覧ありがとうございました。

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