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平穏主義  作者: 平成辛未
5/15

挫折

あれから日が経った…



日が経ったが俺はなかなか立ち直れない。

以前よりいっそう陰気さを増した俺をクラスメイトは怪訝そうに見てくる。

目立っている。目立っていることの処置は何とかしなければならない。

だが何もやる気にならない。


朝賀は今日も以前と変わらない様子に見えた。


俺が朝賀に思っていたことは、ただの俺の思いこみだったのか?

俺の中で朝賀問題がモヤモヤしている以上、俺は目立ちの修正に着手できないだろう。

そもそも、俺は朝賀のためにやってあげていたのか?朝賀には変わるしか現状を打破するしかないと思ったから、俺は教訓を伝授しようと試みた。

だがもともと鎖国を続けてきた俺は、なぜ朝賀に声をかけたのか?

俺は俺の過去に朝賀を重ねたのかもしれない。朝賀を何とかしてやりたいと思ったのは事実だ。

でもそれだけか?…。俺は今、クラスメイトから陰気という見方をされている。次第に注目を得て平穏が破られるのは近い。

それならばと俺は影が薄くなるか、それとも友人をつくるかで悩んでいた。弱い俺は影が薄くなりたいと思っていた…。だが朝賀に声をかけた。

ホントに朝賀だけのためだったのか?俺のためだったのではないだろうか。朝賀をあわよくば友人とするために。また弱い人間からの脱却のために朝賀を利用しようとしたのでは?

朝賀は現状のままでよかったのかもしれない。変わりたいともなんとも…………




俺は延々と考え続けた。


机に向かい、うつむいた状態でジーッとしていた。俺の中で一応答えを出さなければスッキリしない。平穏のために答えを出さなければならない。


ジーッとし微動だにしない俺にクラスメイトの視線が集まっているのがなんとなくわかる。

俺の話題が聞こえてくるとどうしても気になって仕方ない。気になるから俺の話はしないでほしい。俺のことなんか放っておいてほしい。





はあ………、










俺は影が薄くなりたい……

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