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平穏主義  作者: 平成辛未
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暗黒なる歴史

いきなりだが、俺の歴史を語ろう…


俺は、日高つとむ、学生だ。

好きな科目は社会科系、取り分け歴史。

スポーツはできるほうじゃない、ぼちぼちだ。学問も良くもなく悪くもなく。好きな科目は歴史と言ったが、得意な科目ではない。だから100点はとったことはない。

友人は現時点では…皆無だ。もともと俺は人付き合いが得意ではなかった。だが幼いころはなんだかんだで友達の一人二人はいたものだ。小学生のころは数少ない友人と遊んでいた。

だが中学入学とともに父親の仕事の事情で転校した。もともと人付き合いの苦手な俺。人付き合いというよりはコミュニケーションが苦手、話し下手といったほうが正確かもしれない。


中学時代は心身ともに変化する時代だ。妙に大人びようとして、子供は大人だと思う行動をとる。小学生時代を幼稚だと捉えるものもいるのではないだろうか。思春期は非常に厄介で難しい。思春期は複雑な感情が芽生え、またいろいろな影響を受けやすい。


俺は見た。小学生のとき友達だったはずのやつが、小学生時代の友達に暴言を吐くのを。

いつも謙虚な後輩がある日から「あの娘、いつもすみません、すみませんって…何かムカつく」と陰口を仲間うちで話され、その後先輩から、つまり俺の同級生から冷たくされだしたのを。友達との話を秘密にしておこうと言っておきながら、それをバラすやつを。

中学時代、俺はこの光景を目の当たりにした。

人間の嫌な部分だと思う。

中学時代は人間関係が大きく変わる。新たに自分に合うやつとつるみ友好関係を築いていく。だが、弱い人間はいるものだ。


イライラするのは誰にでもあることだ。しかしそのストレスを同級生や友人に発散してはならない。こんなこと普通に考えればわかるはずである。

弱い人間は自分に抵抗しない気弱な人をターゲットとし、ストレスを発散する。どれだけ自分が幼稚なことをしているかをまるで気づいていないのだ。

喧嘩が強い、それは強いだろう。では精神面はどうだろう。俺はこういうやつらの精神は弱くて幼いのだと思う。ストレスを発散して八つ当たりをしなかったら、これらの人は崩壊するからだ。

真に強いのは気弱な人のため、多くの人のために強い相手に臨むことだろう。


俺はいろんな意味で目立たない中学時代を送ることにした。その結果として転校したての俺には友人はできなかった。目立たないことで弱い人間の目を免れた………



いや、何もできずただ傍観していた俺も弱い人間か……




人間というものは何かめんどくさいなって思う。


俺はこの春高校に入学した。









ちなみに女子との交際歴はない。





…………当然か…

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