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元・魔王の中年童貞~エロでポイント稼ぎ、スキルと交換して無双する  作者: 堅物スライム


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第6話 オフィーリア①

 冒険者ギルドはすぐに見つけることが出来た。

 酒場が併設された大きな建物で、内部の喧騒は外まで届いている。


 俺はそのまま中に入り、受付カウンターと思しき場所へ歩を進めた。


「あの、すみません。登録したいんすけど」


 暇そうにしている受付嬢に声を掛ける。

 きっちりとした制服に身を包み、眼鏡をかけている。


「はい、ありがとうございます。他の街での登録はございますか?」

「無いっす」

「では、こちらに記入をお願いします」


 そう言って差し出されたのは一枚の紙とペン。

 俺は一通り目を通し、書ける箇所だけ埋めると、受付嬢に返す。


「えっと、ヒロシさんですね。所有スキルは回復と状態異常回復の初級魔法っと。ヒーラーは初級でも需要が高いですから、すぐにパーティーに入れてもらえると思いますよ」

「あ、そうなんすね」

「では、あなたの情報を掲示板に貼り出しますので、お待ちください」


 受付嬢はそう言うと、一旦奥に引っ込む。


 掲示板か……

 どんな感じなんだ?


 俺は貼り紙がびっしり並んでいる壁の一角まで進み、その内容を確認する。

 どうやら、掲示板には「依頼」と「仲間募集」の二種類があるらしい。

 依頼には討伐や護衛、探索など様々な仕事が書かれており、仲間募集にはパーティーに加わる人材を探す冒険者たちの情報が並んでいる。


 ふむふむと掲示板の情報を見ていると――


「あんた、初心者だって?」


 背後から声を掛けられた。

 振り返ると、そこに立っていたのは金髪長身の美女。

 スラっとした体格だが、筋肉は程よく引き締まっていて、凄腕の雰囲気を隠しきれていない。


「ああ、そうだけど。あんたは?」

「あたしはオフィーリア。聖騎士パラディンだ。いや、行儀が悪くて追い出されたから元・聖騎士かな」

「なんかヤバそうだな……で、俺に何か用か?」

「あんた、どんなスキル持ってるんだ?」

「回復と状態異常回復。どっちも初級だけど」


 そう答えると、女は俺を見定めるように目を細め、じっと見つめてくる。


「初級ヒーラー? とてもそうは見えんが」

「こんな冴えないおっさんがヒーラーなわけないって?」

「とぼけても無駄だ。何だ、その禍々しいオーラは……。あたしの目を誤魔化せるとでも思ってるのか?」

「はい?」

「あんたを見てると、体の芯が震えてくる。とてつもない、圧倒的な力を隠し持ってるだろ?」


 そうなのか……?

 よく分からんけど、元・魔王の力が見抜かれたのか?


「……鋭いな」


 とりあえず、それっぽく言ってみる。


「向こうの空いてるテーブルで、少し話せるか?」


 そう提案すると、オフィーリアは無言で頷き、俺の後に続いた。


 ◆◆◆


「ちょっと失礼」


 席に着くと、俺はスマホを取り出し、オフィーリアに焦点を当てる。


「オフィーリア、27歳。種族:人間。獲得可能ポイント 3,000~30,000……? え? 30,000?? マジかよ!?」


 オフィーリアは訝しげに首を傾げ、問いかけてくる。


「何だ、その機械は? なぜ、あたしの年齢が分かった?」

「まぁ、言っても信じてもらえないかもだけど、俺は魔界で魔王をやってた。それくらいは分かるのだよ」


 神に貰ったこのスマホで得られた情報だけどな。


「ま、魔王……! そんな馬鹿な……だが、このオーラは確かに――」


 って、さっきからオーラとか言ってるけど、そんなの見えるの?

 俺には全然見えないんだけど。


「安心しろ。こっちで悪さをするつもりはないから。楽しく暮らしたいだけだ」

「楽しく暮らす……だと? あんたみたいなのを野放しにしておくと、大変なことになるのは間違いなさそうだが」

「ん? じゃ、どうすんの? 俺を倒すってか?」


 今の状態だと100%負けるけど、はったりをかますため低い声で威圧してみる。


「いや……あたしも命が惜しい。だが、放置するわけにもいかない。あんたが悪さをしないように共に行動させてもらってもいいか?」

「いいよ」

「え?」


 俺の返事が意外だったのか、オフィーリアはポカンと口を開ける。


「俺はこっちに転移してきて日が浅い。色々教えてくれよ」

「わ、分かった」


 ……あれ?

 よく考えたら、俺が力を取り戻すまでめっちゃ時間かかる。

 それまでに弱いことがバレたら、殺されちゃうんじゃないの、俺?


 だとしたら……さっさとこいつに中出しするしかない……!!


 ◆◆◆


 金を持っていないことを伝えると、オフィーリアが宿泊している三階建ての宿屋に居候させてもらうことになった。


 さすが凄腕の聖騎士パラディン

 彼女の部屋は木の梁が露出した天井に石壁、暖炉が備えられ、重厚な木製の机や上質なベッドが置かれた落ち着いた造りで、宿全体も高級感が漂っている。

 その余っている別室を俺用にあてがってくれたのだった。


「すげえな……めっちゃ高いんじゃないの?」

「今まで高難度の依頼をいくつかこなしてきたからな。金ならある」

「そうか、じゃ早速だけどこの世界のこと教えてくれよ」

「いいだろう、魔界の常識をこっちに持ち込まれても困るからな」


 ――オフィーリアの説明はめっちゃ分かりやすかった。

 講義代として金を払ってもいいレベルで、俺はこの世界の理解を深めることが出来たのだった。


 ま、金なんて持ってないんだけど。

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