第58話 ジスポート
冥竜王ガストリマルギア──。
全長30メートル、両翼は50メートル近くに及ぶ超巨体。
シロナガスクジラよりもデカい。
全身を暗黒の霧が覆い、体表には紫色の電流が鎧の縫い目のように走っている。
制御不能なエネルギーが、溢れ出ている感じ。
俺が先代魔王との最終決戦で追い詰められ、藁にもすがる思いで召喚した冥界の王だ。
俺に召喚された他の冥竜は俺の指示に従うが――こいつだけは無理だった。
全く言うことを聞かない。
敵も味方もお構いなしに暴れまわり、危うく俺の軍が壊滅しかけるところだった。
そして、ガハハハハと高笑いしながら、あいつは冥界へと還っていった──。
一時期トラウマになるほどの悪夢を俺に植え付けて。
そんな冥竜王を制御する?
……いやいや、とても信じられない。
「ジスポート姫。あれをどうやって制御されるんですか……?」
「私のことはジスとお呼びください。伝承によれば、私の意のままにコントロールできるはずです」
「伝承……?」
俺の問いに答えたのは竜王だった。
「先代の巫女は、初めから手足のようにガストリマルギアを扱えたそうです。そして、このジスポートの生まれ持った魔力――我が竜人において二千年ぶりに顕現したこの膨大な魔力こそ、次なる巫女として冥竜王を制御する力なのです」
「確かに凄い魔力だけど……」
「魔王様、私はこの魔力を持ちながら、一切の魔法が使えないのです。だとすれば、これが冥竜王を制御する力以外の何物だと言うのでしょうか?」
クールビューティの瞳が、キラキラと輝いている。
「そうなの……? じゃ、そういうことにしておきましょうか。でもまぁ、とりあえず安心しました」
「安心……ですか?」
「はい。あいつが『七つの大罪』なら召喚しなければいいだけですから。これで全ての罪が集まることはない」
「え?」
「それにこの国の力があれば、『聖人』といえど迂闊に手を出すことも出来ないでしょうし、一件落着ですね」
「一件落着……? ど、どういうことでしょうか? 冥竜王を召喚して頂けるのでは?」
「いやいや、あいつを解き放ったら、この頑丈そうな国でもヤバいことになりますよ。触らぬ神に祟りなしです」
「そ、そんな……」
俺の言葉にジスは、何故か呆然とした表情を見せる。
そこに竜王がまた口を挟む。
「ま、魔王様……! お言葉ですが、ジスポートは子供の頃より、魔力を高めるための厳しい修業に耐えてまいりました。全ては、いつかガストリマルギアを制御する、その日のために……! あの過酷な日々が無駄になるなど……親馬鹿と申されましょうが、とても耐えられませぬ……」
「まぁ……でも逆に考えたら、もう修業しなくて済むんだから良かったじゃないですか――それに、あれを召喚するんだったら、ジスにも身を捧げてもらわなきゃならないですよ?」
俺がそう言うと、ジスはキリッとした鋭い視線を俺に向けた。
「全て承知の上です。先代の巫女と魔王様がどのような関係であったか、十分に理解しております。私も、いつか出会えると心の底から信じていた魔王様に、全てを捧げる覚悟で生きてきました。この力を持って生まれながら、何も為し得ぬなど、何と空虚な人生でございましょうか?」
……え?
こんな超絶クールビューティとあっさりヤれちゃうの?
いやでも、あいつを召喚するのはリスクがデカすぎるわ……。
さすがの俺も葛藤したが――結局、性欲には勝てなかった。勝てるわけがない。
「了解です。そこまでの想い、無下にするのは無粋というもの。……ただ、今の俺ではまだあいつを召喚できません。先ほど伝えた通り、ジスの協力が不可欠です」
「な、何なりとお申し付けください!」
大丈夫かな……?
俺はスマホを取り出し、二人に画面を見せた。
そして、ポイントシステムについて説明を始める。
「で、この『冥竜召喚 Lv.2』ってやつをLv.10まで上げる必要があるんですけど、そこに到達するまでに必要なポイントが多分三百万ちょっとかな?」
二人は頷きながら、真剣な眼差しで俺の話を聞いている。
「で、ちょっと失礼」
俺はスマホのレンズをジスに向ける。
「ジスポート、128歳。種族:皇竜人。獲得可能ポイント 100,000~1,000,000って一発百万! これは最高レベルです。四回中出しすればゲットできます」
「お、おお!!」
二人は手を取って喜び合う。
いやいや、結婚もしてない初対面のおっさんに愛娘が何度も中出しされるのよ?
それを喜んじゃうのは父親としてダメだろ……。
てか、128歳……?
見た目は二十歳前後だけど、百年以上も修業してきたのか。
そりゃ執着したくもなるわな。
「で、では魔王様……! 不束者ですが今晩より宜しくお願いいたします」
「う、うん。宜しく」
ジスはそう言うと、丁寧にお辞儀をした。
こんな美女の方からお願いされてセッ〇ス出来るとか、夢じゃないよな?
◆◆◆
宮殿で俺に用意された部屋は、めちゃくちゃ広いワンルームのような間取りだった。
左手には書斎コーナー、右手にはソファとテーブルを置いた応接スペースがゆったりと配置され、奥にはバスルームとキングサイズよりもデカいベッドが鎮座している。
壁のほぼ一面を占める大きな窓から外光が差し込むと、その広さと天井の高さが一層際立って見えた。
――そして、夜になる。
竜王と王妃、二人の王子、そしてジスとの豪華な晩餐を終え、俺とジスは二人で俺の部屋へと向かう。
……普通にジスのご家族全員に見送られてきたけど、何だ、この感覚……。
猫人みたいに竜人特有の夜のルールとかないよな?
部屋に戻ると、まず俺が先にシャワーを浴び、そわそわしながらベッドに腰を下ろし、彼女を待つ。
照明は落とさず、部屋は明るいままだ。
妄想だけで股間が少しずつ膨らみ始めてくると、バスルームの扉がガチャリと開き、バスタオルを巻いたジスが現れる。
深紫のロングヘアはしっとりと光をまとい、雪のように白い肌が映える。
長身スレンダーのしなやかな肢体に、黒曜石のように艶やかな二本の角が側頭部から伸びている。
そして何より、クールで切れ長の凛とした目元が威厳と美しさを際立たせていた。
色っぽさとカッコよさが同居する、今まで出会ったことのないタイプの超美人。
「あ、あの魔王様……電気を消して頂いても?」
「いや、ジスの美しい体をしっかり鑑賞したいから」
「で、でも……恥ずかしいです」
そう言いながら、ジスははっきり分かる位に頬を赤く染めた。
俺のチ〇コは既にビンビンだ。
「いいから、こっちおいで」
「は、はい……」
いそいそと俺の横に腰掛けたジスのバスタオルを剥ぎ取る。
目の前に露わになっためちゃくちゃキレイなおっぱいと体の曲線。
慌てて隠そうとする、その両手の動きを俺は制する。
「ジスは経験あるの?」
下衆なおっさんみたいな質問。
いや、下衆なおっさんだけど。
「な、ないです! 私の全ては魔王様に捧げる為にございますので」
「……じゃ、もし俺に出会えなかったら、処女のままで人生終えてたの?」
「はい、そうなります。適齢期を過ぎても出会えなければ、尼僧となっておりました」
それは危なかったな。
こんなクールビューティが男も知らずにこの世を去るなど、断じて許されることではない。
「そういえば竜人って人間よりだいぶ寿命長そうだよね? いくつ位までが適齢期なの?」
「そうですね……単純に人間と比較するのは難しいですが、竜人の寿命は長くて千年。子を産めるのは百歳から六百歳くらいまでです」
「めっちゃ適齢期長いね……。じゃまだ五百年位あるんだ?」
「はい。ただエルフ同様、長命なのでなかなか子供は出来にくいのです」
「へー。それでもこの国は何百万人もいるんでしょ? 凄いな」
「数千年の時をかけて、少しずつ大きくなっていったのです」
そんな雑談をしながら、俺はジスの緊張をゆっくりほぐしていった。
そして空気がやわらいだところで――俺はそっと彼女に顔を近づけ、唇を重ねた。
めっちゃ手慣れた感じだな、俺……成長したもんだ。
ジスの体がまた緊張で強張り始めたが、俺は構わずそのしっとりと手に吸いつくような、滑らかな肌を貪り始める。
ボディーソープではない、猫人ともまた違った、めっちゃいい匂い。
恥ずかしがるジスに、下衆なおっさんのねっとりとしたドエロい攻撃を、これでもかと何十分もの間浴びせ続けた後、俺の相棒はゆっくりとその中へと侵入していく。
絡みつくような締めつけに、すぐに暴発してしまいそうになったが、さすがにこんなに速くては魔王の威厳に傷がつく。
俺は何度か小休止しながら必死に我慢する。
しかし、そんな抵抗は長く持つはずもなく――あっさりと、だが激しい勢いで発射した。
すると、脳内で『ピコーン』という電子音が響いた。
――ん?
またアレか?
荒い息を吐きながらぐったりとしているジスの大事な部分をティッシュで念入りに拭き取ってあげた後、俺はスマホを取り出す。
やはり通知が届いていた。
「おめでとうございます。この世界の主要四種族(人間、亜人、獣人、竜人)を完全制覇しました。ボーナスとして、1,000万ポイントを進呈します。」
おお、また1,000万!!
ありがてぇ……!
この夜の出来事の詳細は、ノクターンに連載中の
「 元・魔王の中年童貞のエロ日記 」
ep18 デン・マ竜国の竜姫ジスポートとの性交
にて公開してます。
宜しければ、そちらも読んで頂けると嬉しいです!




