第54話 ログマ②
翌朝。
侍女に連れられ、俺は謁見の間へと案内された。
扉がゆっくり開かれると同時に、息を呑む。
まるで時が止まったかのような重厚な空気が、空間全体を支配していた。
真紅の豪華な絨毯が玉座へと真っ直ぐ伸び、荘厳なシャンデリアが淡い光を灯す。
巨大な窓から射し込む光も石壁をやわらかく照らしている。
その玉座に座るのは、漆黒を基調としたドレスに身を包んだログマ様。
長身で細身のシルエットが妖艶さを引き立て、肩から右半身にかけては黒い羽飾りが大きく広がっている。
豊かな胸元は大胆に開き、紫の差し色とゴールドの縁取りがきらめきを添えていた。
「待ってたぞ」
圧倒的な存在感。
俺が今まで相手してきた美女たちとは方向性が違う、力強く誇り高い美しさ――これが武の国の皇女か。
「貴様ごときの為に、このあたしの本気を見せることになるとはな」
……いや、それは敵役が最終形態に変身する時のセリフじゃん。
てか、玉座って勝手に座っていいの?
「さすがでございます。参りました」
俺は片膝をつき、服従の姿勢を取る。
これ以上、相手するのも面倒なので、軽くあしらおう。
「む。ちゃんと見ろ。どうだ、あたしが一番美しいか?」
「そうですね」
「貴様ごときが、このあたしを妻にするのは恐れ多いだろう? 貴様に靡く程度の女たちと、このあたしを同格扱いなんてするんじゃねぇ」
……適当にあしらおうと決めたばかりだが、これは嘘はつけんな。
ここで「はい」なんて言ってしまったら、今まで俺が中出ししてきた全ての美女たちに失礼すぎる。
それは、彼女たちをこの人より下だと認めてしまうことだから。
「いや、全然恐れ多くないっす。貴女の方から妻にして欲しいと申し出るなら、考えてあげてもいいですが」
「な、何だと――!? 貴様、自分が何を言っているのか分かってるのか??」
「貴女こそ分かってるんですか? 俺の女になることの名誉を」
「め、名誉だと……? 貴様ごときが、何をふざけたことを」
「はぁ……。人が下手に出てりゃ、貴様貴様って。俺は魔王だぜ? 舐めてんの?」
ビビらせるため、軽く覇気を発動する。
そして氷魔法を展開し、広間を一瞬で凍り付かせた。
完全にフリーズしたログマ様の座る玉座へ向かって、俺はゆっくりと歩き出す。
「さっきまでの調子で、もう一回俺に話しかけてみてくださいよ」
「え……あ……」
「俺がその気になりゃ、この街なんて秒で破壊できますよ?」
ログマ様は玉座から滑り落ちるように、腰を抜かして床に座り込む。
――やべっ、やりすぎたか?
「冗談ですよ、ログマ様。顔を上げて下さい」
「じょ、冗談……? ど、どこまで……?」
ログマ様は奥歯までガチガチと震えていた。
「ま、魔王というのは……?」
「ああ、それは本当です。つい最近こっちの世界に召喚されました。人間ごときがこんな力使えるわけないでしょう?」
俺はかっこつけてパチッと指を鳴らし、炎魔法を発動。
一瞬だけ広間が赤く燃え上がり、覆っていた氷が蒸発して消えた。
「安心してください。俺は平和主義者なんで。あと別に女には困ってないんで、嫌がる貴女を無理やり娶る気なんてないのは本当ですから。陛下には上手く言っておいてください」
「ちょ……ちょっと……ま、待って」
「どうしました?」
「こ、腰が抜けて、立てな……」
俺は肩を貸してログマ様をそっと立たせ、再び玉座に座らせた。
さっきまであれほど威圧感を放っていたのに、今は少し小さく見える。
「余計なお世話だと思いますが、あんまり荒っぽい言葉は使わない方がいいですよ。こんなに美人なのに品が悪く見える。めっちゃ損してますよ」
「……この国においては力が全て。女は男に黙って付き従うのが美徳。そんな慣習を打ち破るには、あたしも男の言葉を使って、圧をかけていくしかなかった」
「ああ、そういうことですか……」
「あなたはそれだけの力を持つのに、それを戦いの為に使わないのか?」
「必要があれば使いますよ。俺の女たちに危険が及んだ時とかね。そん時は相手が誰であれ、全力でぶっ殺します」
「……どうやら女には困っていないというのは本当のようだ。今までの非礼を詫びよう。申し訳ない」
ログマ様はそう言うと、俺に向かって深々と頭を下げた。
さっきまでの強気な姿勢から一転、素直な表情がのぞく。
「いや、別に気にしないで下さい。俺が逆の立場だったら、こんなおっさんと結婚するなんて、ログマ様と同じように全力で拒否しますから」
俺はそう言い残すと、入口へ向かって歩き出した。
「ま、待ってくれ。この後どこへ行く?」
「陛下に賞金貰ってから、竜人の国に向かおうかと」
「竜人……? なぜそんな所に? あそこは危険極まりないぞ」
「ふっ。さっき見たばかりでしょう? 俺に危険なんて無いですよ。ちょっと『七つの大罪』について確認したいことがあるので」
「七つの――ああ、六巫女が使っていたという伝説の」
「はい。もういくつか見つけたんで、残りを探してるんです」
「な……! 集めてどうするつもりだ? あれが揃う時、再び天から使者がやってくるという話ではないか?」
「集めてるというか、どっかの悪い奴が何か企んでるので、それを守る巫女たちに『魔王の加護』を与えに行ってるだけです。」
「加護……?」
「はい、俺の加護を受ければ大抵の攻撃は無効化されます。毒も呪いも魔法も剣も」
「そ、そんな力が……?」
「ログマ様も欲しければ与えますよ。エロいことが必要になりますけどね」
俺は肩越しに軽く笑い、背を向けて手をひらひら振りながら、再び入口に向かって歩き出した。
「ほ、本当か……!? ぜ、是非お願いしたい!」
「え?」
◆◆◆
その晩。
俺はログマ様の寝室にいた。
白と紫を基調にした繊細な装飾が施され、アンティーク調のベッドは絹のシーツに彩られている。
部屋の片隅には華麗な鏡台と淡い香りの花が置かれ、安らぎと気品を伝えていた。
……普段の言葉遣いとのギャップが凄い。
俺は後から文句を言われないように、ポイントシステムについて説明する。
特に中出しが必要だという点を強調しておいたが、分かってるのか分かってないのか、そこについてはすんなり受け入れてくれた。
そして、全て了承されたことを確認し、スマホのレンズを向ける。
「ログマ、21歳。種族:人間。獲得可能ポイント 50,000~500,000」
さすが大国の皇女。
五十万ポイントかよ。
俺は服を脱ぎ、ベッドへ潜り込む。
ログマ様も特にためらう様子を見せず、夜着を脱ぎ捨てる。
想像以上におっきなおっぱいがプルプル揺れていた。
……そう言えば控えの侍女とかいないんだな。
貴族とかにはつきものだと思ってたけど。
初めての時だけとか?
「失礼ですが、ログマ様。ご経験は?」
「……ある」
「なるほど、では特に気を配る必要はないですかね」
「べ、別に豊富というわけではない。一人だけだ」
「え……? その人のことは気にしなくて大丈夫ですか?」
もう相手がいるんだったら、さすがに気が引ける。
俺の脳裏にフィリク様の顔が浮かんだ。
「大丈夫だ。もういないから」
「いない……?」
「去年、竜人との小競り合いで命を落とした」
「なるほど……。でも、いいんですか……本当に?」
「あなたの加護を受けて、あたしも強くなりたい。そして、いつか――」
――その男を忘れさせるなんて、かっこいいことは俺には出来ない。
だから、俺は俺なりのやり方で、抱かせてもらう。
俺なりのやり方とは、前世のAVで学んだ、めっちゃエロい前戯とかだ。
もう十人以上経験してきたが、ログマ様は一番おっぱいが大きい。
巨乳でしかできないことを楽しませてもらう。
ログマ様も久しぶりのセッ〇スということで溜まっていたのか、俺たちはベロチューを繰り返し、汗だくになるほど激しく貪り合った後、最終的にその豊かな双丘に顔を埋めたまま、俺は豪快に発射した。
この夜の出来事の詳細は、ノクターンに連載中の
「 元・魔王の中年童貞のエロ日記 」
ep17 ディル・ドー帝国の皇女ログマ様との性交
にて公開してます。
宜しければ、そちらも読んで頂けると嬉しいです!




