表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
元・魔王の中年童貞~エロでポイント稼ぎ、スキルと交換して無双する  作者: 堅物スライム


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

40/70

第40話 アーリス①

「では、始めましょうか。適当にだらだらやって時間を潰す感じでいいですか?」

「……最初はそのつもりだったけど、あなたの実力を見たら本気で教えてもらいたくなった。基礎から鍛えて欲しい」


 アーリス様への短剣術修業の初日。

 王宮内に設けられた訓練場――天井の高い広間で、俺たちは向かい合っていた。


「え? そうなんすか? 意外に真面目なんですね」

「意外とは何よ、意外とは……失礼ね」

「失礼しました。それでは、まずは実力を確認させて頂きます。俺に向かって斬りかかって下さい」


 アーリス様の手に握られているのは木剣。

 真剣でも構わないが、使う本人の方が怖じ気づくだろうから、これでいい。


 俺が構えを取ると、アーリス様は瞬時に間合いを詰めてきた。

 昨日のゲンチと似た動き。


 さすがにゲンチほどの速さはないが、それでも踏み込みは想像以上に鋭い。

 俺が難なくかわしても、バランスを崩さず、もう一度木剣を突き出してくる。


「――! いいですね!」


 その後もアーリス様は俺の動きに必死に食らいついてくる。


 しかし――


「はぁ……はぁ……。疲れた……。何なの……全然当たる気がしない」


 アーリス様は両膝に手をつき、荒い呼吸を繰り返した。


「いや、見事な動きです。正直、舐めてました。現時点でレベル6くらいはありそうです」

「レベル6……? レベルはいくつまであるの?」

「10です。昨日のゲンチは8と9の間くらいですかね」

「そう……。頑張ればあのジジイを超えられる?」

「毎日正しいやり方で修業を続ければ、一年くらいで追いつけますよ」

「一年……。意外とすぐじゃない」


 顔を上げたアーリス様に、不敵な笑みが浮かぶ。


「逆に言うと、そのレベルになるまでオルフェウスはまともに扱えないでしょうね」

「そうなの? 大きさも重さも他のとあまり変わらないじゃない」

「いや……今の状態は魔力が枯渇しかけてますから。本来の魔力を取り戻したら、とんでもなく暴れ狂いますよ」

「魔力……そう言えばそんなことを言ってたわね。取り戻せるの?」

「もちろんです。――俺がサフィラ様と仲良くなったのも、このスキルがきっかけですから」

「へぇ……後で詳しく聞かせてちょうだい」


 その後の数時間、アーリス様は文句のひとつも言わず、俺の課したメニューを黙々とこなしていった。


 ◆◆◆


 修業を終え、部屋に戻って一息つく。

 昼飯はメイドに運んでもらうよう手配済みだ。

 俺は一足先に冷蔵庫から酒を取り出し、テーブルに置いてしばし待つ。


 ほどなくノックの音。

 返事をして扉へ向かうと、アーリス様がサービスワゴンを押して現れた。


「え? なんでアーリス様が?」

「メイドがあなたの部屋まで運ぼうとしてるのが見えたから、私がついでに持ってきてあげたのよ。感謝しなさい」

「は、はぁ……ありがとうございます」


 アーリス様は普段着に着替え、ほんのりと石鹸の匂いを漂わせている。

 ひと汗かいたので、シャワーを浴びてきたのだろう。


 ワゴンの上には肉料理、サラダ、果物などが所狭しと並んでいた。


「なんかサラダが多いな……。こんなに頼んだっけ……」

「私の分もあるから」

「え? 一緒に食べる感じですか?」

「そうよ。何か文句でも?」

「いえ、とんでもないです」


 アーリス様はてきぱきと料理をテーブルの上に並べていく。


「で、さっきの話だけど、詳しく教えて」

「オルフェウスの枯渇した魔力を復活させる件ですか?」

「そう」


 アーリス様はレタスにフォークを突き刺しながら、問いかける。


「俺の持つスキル『魔具創造』を使います。魔力を全く持たない道具に魔力を付与したり、消えかけている魔力を復元できたりします。アルナ家の家宝の羽織の魔力もそれで復元させました」

「へぇ……本当に便利なスキルをいくつも持っているのね」

「まぁ、まだ全然取り戻せてないですが」

「で、それをオルフェウスにも使ってくれるんでしょ?」

「……そうですね。今回は特別に」

「特別? 何よ、恩着せがましいわね。出し惜しみするんじゃないわよ」

「俺がスキルを取り戻せたのは、サフィラ様を始めとした何人もの女性の献身があってこそですから。何もしていないアーリス様にスキルを使うのは、彼女たちにも申し訳ないので」

「献身……? どういうことかしら?」


 これはもう言っちゃっていいか?

 サフィラ様とヤリまくってるのはもうバレてるんだし。


「端的に言えば、俺は女性に精液を注ぎ込むことでポイントを獲得できます。そのポイントを使って、スキルと交換するんです」

「は……?」


 アーリス様は硬直し、口元まで運んでいたフォークを落とした。


「き……聞き間違いかしら? 今、何て言ったの?」

「はい、俺は女性の性器に直接精子を流し込むことでポイントを獲得し、そのポイントとスキルを交換します」


 その顔がじわじわと紅潮していく。


「う、嘘よ! 私が何も知らないと思って、そんな卑猥なことを……! 私の反応を楽しんでいるだけでしょ!? 真面目な顔して何を言ってるの??」

「嘘じゃないです」


 俺は亜空間からスマホを取り出し、そのままアーリス様にレンズを向けた。


「アーリス、19歳。種族:王猫人。獲得可能ポイント 30,000~300,000」

「な、何よ、それ!?」

「アーリス様に一回中出しをすると貰えるポイントが三十万ということです」

「は?」


 俺はスキル一覧の画面を表示させ、アーリス様に見せる。


「これが、ポイントと交換可能なスキルの一覧です」

「……」


 画面をまじまじと見つめるアーリス様。


「これが……あなたが使えるようになるスキル……」

「そうです。『瞬間移動』などもこれで取り戻しました」

「こ、こんなの全部取り戻したら、あなたはこの世界の支配者になれるじゃない」

「まぁ……そうかもしれないですが、興味ないですね」

「興味ない……? 世界を支配できるのに?」

「はい。めんどくさそうだし」


 俺がそう言い放つと、アーリス様は目を丸くした。


「なるほど……。サフィラちゃんがあなたに執着するわけね」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ