第35話 ボーナスポイント
リトリス様の中に発射した瞬間、脳内で『ピコーン』という電子音が響いた。
――何だ、今の?
気のせいじゃない。確実に頭の中で鳴ったぞ??
リトリス様の大事な部分をティッシュで念入りに拭き取ってあげた後、俺はスマホを取り出す。
画面には、見たことのない通知が届いていた。
恐る恐る開いてみると――
「おめでとうございます。10人斬り達成です。ボーナスとして、1,000万ポイントを進呈します。」
ボーナスポイント!?
そんなシステムまであったのか??
いや、しかしこれはありがたい。
何に使うかは後でじっくり考えよう。
「なんじゃ?」
リトリス様が不思議そうにこちらを覗き込む。
「い、いえ、何でも」
「……さて、これで本当に妾はそなたの『加護』を受けられるようになったのじゃな?」
「はい、間違いないっす」
そして『精神感応』の使い方もついでに説明すると、リトリス様はあっという間にコツを掴んだ。
『なるほど……これは実に便利じゃな。こうして、そなたを呼び出し――すぐに『瞬間移動』で来てもらえるというわけか』
『はい、その通りです』
練習の為、脳内で言葉を交わす。
『ところで、聞きそびれておったが……エクリプスに使う矢は、いったいどこにあるのじゃろう?』
『あー……そういえば。貰ったのは弓の本体だけでしたね』
『そうじゃ。しかし肝心の矢が無いのであれば、宝の持ち腐れじゃろう』
俺はルチオ様の言葉を思い出す。
『そういえば、リトリス様の魔力はかつての女王とそっくりとか言ってましたよね?』
『うむ、言っておったの』
『ひょっとして魔法矢では?』
『魔法矢? 魔力を矢に変換するあれじゃな?』
『そうです。使えますか?』
『里で使える者はおる。 帰ったら、教えてもらうことにするのじゃ』
俺たちはベッドで少し休んだあと、エロドの里に戻るため、ルチオ様に別れの挨拶をした。
ルチオ様は「またいつでもいらっしゃい」と穏やかな声で告げ、どこか含みのある笑みを浮かべる。
……あー、これ絶対バレてるよな。
長老に報告とかされないだろうな……?
いや、別にされてもいいんだけど。
◆◆◆
瞬間移動でエロドの里に戻る。
「本当に便利な能力じゃの……む、もしや?」
「どうしました?」
「さっきの話じゃが、『魔王の寵愛』とやらは、そなたのスキルをいつでも一つ使えるのじゃろ?」
「はい」
「今の瞬間移動とやらも使えるんじゃな?」
「あー、多分」
俺が答えると、リトリス様はふむふむと頷き、そして――
「では、可及的速やかにそのスキルを付与するのじゃ。十回くらい交われば良いんじゃったな?」
「いや、中出しが二十回くらいで、後は口で一回か二回ですかね」
「く、口……でじゃと!?」
手コキでも、ゴム付きセッ〇スでもポイント貰えるけど黙っておこう。
「く……口……か」
「しかも、ちゃんと呑み込まないとダメですよ?」
「の、呑み……こむ……」
「まぁ、呼ばれたら来ますんで、覚悟が出来た時にいつでもどうぞ」
「そ、そうじゃな……」
「俺の能力をいつでも使えるスキルなんて、チートもいいとこっすよ。そんな楽にゲット出来るわけないじゃないすか」
「た、確かにそうじゃな……」
そういや今回のゴーレム討伐、結局なんの謝礼も貰ってなかったな。
……まあいいか。
リトリス様から100万ポイント、さらにボーナスで1,000万ポイントもゲットできたんだし。
金にも困ってないしな。
◆◆◆
リトリス様はしばらく弓の扱いと、魔法矢生成の習得に励むらしい。
俺は貯まったポイントで『炎耐性』をカンストさせておいた。
これで、物理も魔法も炎や氷のブレスもほとんど無効化できる。
防御に関しては一旦、何も心配する必要が無くなった。
というわけで、俺はエロドの里を後にした。
どこへ戻るか迷ったが、結局サフィラ様の屋敷に向かうことにする。
……帰る場所が増えるのはありがたいけど、どこも平等に万遍なく顔を出そうとすると、色々面倒だな。
――などと、思っていた時期が俺にもありました。
暫くまたアルナの街でのんびりする旨伝えると、サフィラ様は大喜びしてくれて、とんでもないレベルの夜のサービスを提供してくれた。
どこでそんな技を覚えたのか聞いたところ、俺がいない間、ミレナに色々と伝授してもらい、早く俺に使ってみたいとうずうずしていたそうだ。
猫人の夜の営みは女性優位。
そんな理解のもと、今まではずっと俺がご奉仕させて頂いていた。
しかし、来世までも一緒に添い遂げたいと思える程の相手に対しては女性の方が奉仕するのだそうだ。
――俺は、そこまで愛されているのか。
思わず胸が熱くなり、涙がこぼれそうになった。
後日、ミレナにその話をしてみると、いくら愛していたとしても、貴族のご令嬢が奉仕するなどは例外中の例外だという。
「一生、お嬢様を大切にお守りしなさい」と、きつく言い渡されたことは言うまでもない。
サフィラ様は次期当主として、家を継ぐためにいつか同じ猫人の貴族を婿に迎える。
だが、そんなことは俺たちの関係に何の影響も及ぼさない。
俺たちは営みを終えると、ベッドの中で抱き合いながら、いつもそんなことを確認していた。
この夜の出来事の詳細は、ノクターンに連載中の
「 元・魔王の中年童貞のエロ日記 」
ep12 サフィラ様との濃厚な性交
にて公開してます。
宜しければ、そちらも読んで頂けると嬉しいです!




