第25話 元・魔王、力の片鱗を見せつける
記念すべき、初めての複数プレイは俺の脳裏に深く刻み込まれることになった。
くのいちの奥義はツボを刺激することにある、と言うだけあって、あんなとこやこんなとこを刺激されまくり、俺の喉からは声にならない声が漏れ、通常であれば一発発射すれば数時間は回復しないはずのものが、ものの数分で回復した。
それぞれ順番に中に出し、もう全てを絞り尽くされたはずなのに、ツボを刺激されると、すぐに復活する。まさに無限ループ。
疲れ果てた俺たちは、四人で重なるように眠りに落ちた。
翌朝、目が覚めると、さっきまでの出来事が夢だったかのように、きちんと整えられた布団の中に俺はいた。
――え? 夢だった!? 嘘だろ??
慌てて確認すると、俺は全裸で、使いすぎたチ〇コがヒリヒリしていた。
さすが、くのいち。
俺を起こさずに、いつの間にこんなに部屋をキレイにしたんだ?
俺はスマホを確認する。
ポイントが十五万くらい増えていた。
……てことは六~七回か?
体感的にはもっとやった気がするけど、精液を伴わない発射はカウントされないのかもしれない。
◆◆◆
朝食を終えても、まだ昨晩の出来事の余韻は冷めず、噛みしめるように思い出していると――
「敵襲!! 敵襲!!」
屋敷中に響く、慌ただしい足音と警戒の怒鳴り声。
慌てて部屋を飛び出すと、田中さんと出くわした。
「ああ、ヒロシ殿!! ちょうど良い所に!! 敵が城壁を攻撃していると物見から連絡が――」
「了解っす。じゃ、行ってきますね」
「は?」
俺は瞬間移動で、昨日通った城門に降り立つ。
梯子を駆け上り、門の上から状況を確認すると、西側の城壁で死人の群れが破壊行動に及んでいる。
急ぎ現場へ駆け付けると、武士たちと死人が入り乱れ、激しい戦闘が繰り広げられていた。
死人の多くは鎧を身にまとい、昨日聞いた通りその数は千近くに及ぶ。
これほどの数を操る死霊術か。
俺は敵の魔術師を探すが、それらしき姿は見当たらない。
……まさか、遠隔操作か?
ヤバいな、こいつは相当な手練れだ。
元凶を叩かないことには、対症療法にしかならん。
「ま、どうするかは後で考えりゃいいか」
いくら数が多かろうと、一か所に固まってくれていれば処理は楽だ。
俺は城壁の下を見下ろし、右手を死人の群れに向けて伸ばす。
「じゃ、成仏してくれよ。《霊界葬送》」
右手からどす黒い闇の魔力が迸る。
闇は生気を吸い尽くすかのように地面を這い、底知れぬ深淵の沼の如く広がっていく。
その渦に触れた死人たちは、抗う間もなく呻き声を上げ、次々と闇に呑まれて消え失せていった。
空気までもが重く歪み、まるで世界そのものが沈み込むかのような圧迫感が戦場を覆う。
「な、なんだ、これは!?」
「おい、何かヤバそうだ!! 離れろ!!」
武士たちの間にも、混乱が一気に広がる。
「あー、説明してる時間が無かったからな。あんたたちには影響ないから大丈夫だ」
だが、そんな声が届くわけもない。
腰を抜かし、身動きもままならぬ武士たちは、言葉も発せず、ただ黙って、闇に呑まれていく死人たちの姿を見つめるしかなかった。
「あ、あんた……今のは一体……?」
俺の横で、呆然とした表情のまま問いかけてきたのは、物見の武士だった。
「ああ、死人を本来いるべき場所へと送っただけ」
「いるべき場所……霊界ってことか?」
「そうだな」
物見はなお信じられない、といった表情のまま続ける。
「か、勝ったのか? 奴らはもうこの国を襲ってこない……?」
「それはどうだろうな。元凶を確認できていない。だが、あれだけの数の死人を再び揃えるには、何年もかかると思うけど」
俺は冷静に現実を教える。
「だ、だが、とりあえず一旦は救われた……という理解は間違いないな?」
「それは合ってる」
その言葉を聞くと、物見は城壁の上で大声を張り上げた。
「おおお!!! 奴らは消えた!!! 俺たちの勝利だ!!!」
その声は下の武士たちにも届き、じわじわと歓喜の波が広がっていく。
「おお!! やった!! やったぞ!!!」
「俺たちは守った!! 守り抜いたぞ!!」
「うおおおおおおお!!!」
その様子を見届けると、俺はまた瞬間移動で屋敷の部屋に戻った。
◆◆◆
屋敷に戻ると、報告のため田中さんを探す。
広い屋敷の中はまだ騒然としており、女中や御付きの者たちが慌ただしく走り回っている。
あちこちの廊下を駆け回り、田中さんの名前を呼ぶが、返事はない。
途中でめちゃくちゃ可愛い黒髪ロング美少女とすれ違い、思わず後をつけたくなったがグッと堪える。
そして、何度も行き止まりにぶつかり、ようやく廊下の奥で、見覚えのある後ろ姿を見つけた。
「あ、おい! 田中さん!!」
呼び掛けると、田中さんは驚いたように振り返る。
「ヒ、ヒロシ殿!! 今まで一体どこに――」
「ああ、仕事を片付けてきた」
「仕事?」
「死人ども、依頼通り全部片づけてきたよ」
俺の言葉に、田中さんはキョトンとした顔をする。
「ま、物見が急いで報告しに来るだろうから、落ち着いたら呼びに来てくれ」
それだけ言い残すと、俺は部屋に戻った。
そして暫くすると――
「死人の群れは全滅しましたーーーー!!!」
息を切らした物見の大声が、屋敷中に響き渡った。
この夜の出来事の詳細は、ノクターンに連載中の
「 元・魔王の中年童貞のエロ日記 」
ep09. 朧ノ国のくのいち三人娘にエンドレスで発射し続けた夜
にて公開してます。
宜しければ、そちらも読んで頂けると嬉しいです!




