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第20話 反省と出立

何か気になる点があれば気軽に感想にどうぞ!

エリシアが寝てから2時間経過…


(…交代の時間か、エリシアを起こすとするか)


ウェインは時計を見たのち立ち上がり、エリシアが寝ている所へ歩く。


そして、エリシアに近づき声をかけようとするが…


すぅ…すぅ…


(……よく寝ているな…今日の戦闘は3回、新米の冒険者なのだ、流石にだいぶ疲れたのだろう)

(………)


すやすや寝ているエリシアに声をかけるのをやめ、ウェインは先ほど座っていた場所に戻り座る。


(…エリシアにはこのまま寝ていてもらうか。自分で交代と言っておいて破ることになるとは…まぁ、俺が朝まで起きていればいい話だからな…)


そう自身の中で結論づけ、ウェインは周囲を警戒しつつ朝まで見張りを続けるのであった。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜             朝


「……んん」


エリシアは木漏れ日により目を覚ます。


「…おはようございますぅ……」


焚き火の前で座っているウェインに挨拶をする。


「おはよう」


エリシアは昨日の夜、寝る前に行った女神への祈りをしてウェインのいる方向に歩き出すがすぐに足を止める。


「……………?……はっ…!」


エリシアは思い出したかのように目を大きく開いてウェインに問いかける。


「あの私、ウェインさんに起こされた記憶も見張りをした記憶もないのですが…」


「……」


ウェインは黙り込む。


「あの…ウェインさん?なぜ何も言わないのでしょう…」


「いや…ただ俺が君を起こさなかっただけだ」


「え?何で起こしてくれなかったんですか!」


(さて…どうしたものか。流石に気づかれてしまったか…単純によく寝ていたから起こすのが忍びなくて起こしませんでしたと言うか?)


ウェインがエリシアから少し視線を外して弁明を考えていると…


「…もしかして私がぐっすり寝ていたから起こすのが申し訳なくて起こさなかった…とかではないですよね?」


「…………」


「…………」

「ほぼ当たってそうですね…」


「…む」


エリシアは少しため息をついたからウェインに言う。


「ウェインさんは少し、私に対して甘いのではないかと思います」


「俺が…甘い…だと?」


「はい。甘々です」


(俺が甘いだと?どこがだ?そんなことはないはず…)


「どこが甘いか分からない…といった感じですね」


(鋭い…)


「一つ一つ指摘はしないですけど…ウェインさんの行動はありがたいのですけど…私だって冒険者なんですよ?寝ていたってバンバン起こしちゃっていいですし、食事だって私も作りますから」


「…うむ、分かった」


少し過保護になっていたのかもなと考え、ウェインは自身の行動を改めることにしたのであった。


「…それでは朝食にしたいのだが…」


「…!」


ウェインがそう言うとエリシアはじーっと見つめてくる。


「…エリシア、頼めるか?」


「…!はい!お任せください!」


「うむ、一応食パンとチーズ…を今日使おうと思っていたのだが…」


「では、朝食はそれらを使いましょう!」


エリシアは食パンを焚き火で少し炙り、若干焦げ目をつける。その上にスライスしたチーズを乗っけて少し火の上にかざしてチーズを溶かす。そしてさらにその上に薄く切った干し肉を乗っける。


「完成です!」


「手際がいいな」


「小さい頃からお料理の手伝いはしていたので!」


「そうか、これからの食事が楽しみになってきたな」


「え…その…がんばります…ではなくて!冷めないうちに食べましょう!」


「ああ」


ウェインとエリシアは食パンの上に溶けたチーズと薄い干し肉を乗っけた料理を食べる。


「うむ、美味いな」


「ありがとうございます!」


「なぜ、俺が作るものよりも美味いのだろうか…」


「さあ?」


「焼き加減か?食材を乗せるタイミングか?それとも…」


「昨日のステーキは美味しかったですよ?」


「肉を焼くだけならできるが複数の食材を合わせて料理する物は苦手なのだ。だから基本旅の途中は干し肉や肉を焼くだけの簡単な料理しかしなくなった」


「そうなのですか…」


「まあ、これから上手くなれば良い話だ」


「それもそうですね」


ウェインとエリシアは会話をしながら食事をするのであった。


「…よし、では荷物をまとめて先に進むぞ」


「あの…その」


「?どうした?」


「…体を拭きたいなと思いまして…」


「ああ、構わない。俺のバックパックに水が入った革袋が入っているからそれを使うと良い。あまり遠くまで行くなよ?何があるか分からんからな」


「はい!分かりました」


エリシアは少し離れた所にタオルと水を持って歩いていく。


(女性はそこら辺には敏感だからな。俺も見習って毎日体を拭くとするか)


そしてウェインも水を含んだタオルで体を拭き、荷物をまとめる。


少し待ってエリシアが戻って来る。


「お待たせしました」


「…準備はいいか?」


「はい!大丈夫です!」


「では、[ハイナー]に向けて進むとするか」


ウェインとエリシアは[ハイナー]に向けて歩き出すのであった。

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