第9.5話 冒険の記録1
冒険の記録は大きな出来事の終わりごとに毎度書こうと思います。話はほとんど進まないので飛ばしてもらっても構わないです。
何か気になる点があれば感想にどうぞ!
ウェインとエリシアは晴れてパーティを組むことになった。その後美味しい料理(ウェインの奢り)をたらふく食べたのち、宿屋の部屋の前で解散し休息をとることとなった。
(……俺にパーティメンバーができるとは…思いもしなかったな……)
椅子の上でウェインは[湿霧の森]について紙に記しながら考える。
(これから無事にやっていけるだろうか…俺で本当に良かったのか…)
(…いや、彼女が俺が良いと言ってくれたんだ…ならばその選択が間違いであったと後悔させないように楽しい旅にして見せよう…!)
そう新たに決意を固めてウェインは[湿霧の森]について紙に記す。
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[湿霧の森]
位置:南部大陸南西方面
生息モンスター
危険度D:トゲトンボウ
危険度E:ベリースクワラル、ホップラビット、マッシュガマ、沼鳥
主な植物、キノコ類
サウスアップル、グリーンハーブ、スイートベリー、セアの実、キィの実、イエローマッシュルーム、ヌマタケ、ドクタケ、ヤヒロタケ、ツノタケ
詳細
常に霧が立ち込め、地面が湿気によりぬかるんでいる広い森。霧で来た方向が分からなくなる危険性があるので何か目印となる物を通った場所、もしくは森に入った地点に設置しておくことを推奨する。生息しているモンスターは比較的温厚で警戒しなくても良いレベルのモンスターしか生息していないが、トゲトンボウは下手に刺激するとしつこく追いかけてくるので注意が必要。生えているキノコは全て見つけられているわけではないので発見されてない種類のキノコもあると思われる。噂ではこの森のどこかにはドラゴンが生息しているとかいないとか…
以下省略
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しばらく[湿霧の森]についての文章を書き、
時計を見てウェインは言う。
「…もうこんな時間か…寝るとするか」
そして紙を硬い板と板の間に入れてバックパックの中にしまい、ベッドに横になって眠るのであった。
詳しく知りたい方に
・モンスターの危険度:モンスターの危険度などをS〜Eで示したもの。レベルの付け方は、単体の危険度でレベル付けされるものとレベルと複数のモンスターの危険度を一括りでレベル付けしているものの2つがある。危険度をざっくりと分けると、
S:一体で国が滅ぶレベルの強さ。1級冒険者パーティや大規模な騎士団が総力を上げて対抗可能な強さ
A:一体で町、街が滅ぶレベルの強さ。1級冒険者が少なくとも2人いるパーティ、中規模な騎士団で対処が可能な強さ
B:かなり強いモンスター。2級冒険者が1人いれば対処できるレベルの強さ
C:そこそこ強いモンスター。3級冒険者パーティで対処できるレベル
D:強くはないが襲ってくるモンスター。4級冒険者パーティで対処できるレベル
E:ほぼ危険性がないモンスター