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ドラゴンだあ!

ギルドに来ました、目的はドラゴンです。せっかくファンタジーな世界に来たのだから、みたいじゃないかドラゴン。ドラゴン、かっこいいの代名詞。富と力の象徴。


というかわけでにゃんまると共にドラゴンに会える依頼がないかギルドに来たわけです。さてさて、あるだろうか。

掲示板に貼られた依頼書をひとつずつ見ていく。

ありました。ドラゴンの調査。


【依頼書】ドラゴン生態調査の依頼


件名:

ドラゴン生態系調査依頼


依頼主:

エルムレイン王国学術評議会

代表者: アルヴィン・グレイス (評議長)


目的:

王国内外に生息するドラゴンの生態を調査し、その行動特性や生態系への影響、ならびに人間社会との関係性を明らかにする。特に近年頻発しているドラゴンの縄張り外侵出行動の原因を突き止めることを目的とする。


調査対象:

以下のドラゴン種を重点的に調査する。


1. 火竜カグツチ

生息地: 火山帯・溶岩洞窟

調査項目: 餌資源の変化、巣の構造、繁殖行動



2. 森竜ユグドラ

生息地: 密林・森林地帯

調査項目: 食物連鎖の位置、縄張りの広がり、森林伐採の影響



3. 水竜リヴァイア

生息地: 湖・海洋地帯

調査項目: 水棲生物との関係、季節移動の傾向、周辺生態系への影響



4. 風竜アズール

生息地: 山岳・高地

調査項目: 群れの社会構造、飛行能力と気流の関係、捕食活動




依頼内容:


1. ドラゴンの行動範囲や活動時間の観察



2. 餌となる生物の種類と摂取量の記録



3. 巣の構造およびその周辺環境の分析



4. 繁殖行動および幼体の生育過程の確認(可能な範囲で)



5. 人間社会との接触事例の記録(攻撃や友好的行動を含む)




条件:


調査対象の生物が高い危険性を持つため、必ず経験豊富な調査員を編成すること。


ドラゴンと直接接触する際は、可能な限り戦闘を避け、観察に徹すること。


採取する資料(鱗、排泄物、足跡など)は最小限に留め、ドラゴンの行動や環境への影響を最小化する。



必要な成果物:


各ドラゴン種ごとの生態報告書


周辺生態系との関係を示す生態図


縄張り範囲や移動パターンを示す地図


必要に応じて、ドラゴンの行動を記録した映像またはスケッチ



報酬:

調査完了後、評議会より金貨1,000枚を基本報酬として支給。加えて、採取された貴重な情報や資料に応じて追加報酬を検討。


調査期間:

本日より6か月間(延長の可能性あり)


連絡先:

エルムレイン王国学術評議会本部

中央学術塔 3階

連絡担当: セリア・ホワイトウッド


注意事項:

調査中に発生した事故、ならびに対象生物との接触による損害については、自己責任とする。必要に応じて、護衛の手配を別途依頼することを推奨する。


以上、ドラゴン生態調査へのご協力を心よりお願い申し上げます。


エルムレイン王国学術評議会

署名: アルヴィン・グレイス



エムルレイン王国というのはかここアルシアンのある国。ドラゴンも色々な種類がいるらしい。とりあえず話を聞いてみよう、そう思い依頼書を取ると受付へ持っていく。


「すみません、この依頼受けたいんですけど」


依頼を受けとると受付嬢が説明してくれる。


「ドラゴンの調査ですね、どれかひとつでもいいですし、全て調査していただいても構いません。それにより報酬金が増減します。危険度の高い生物ですので高ランクと調査をすることをおすすめします」


ドラゴンはやっぱり危険らしい。だがしかし、こちらにはチート猫ことにゃんまるがいるので大丈夫だろう。


にゃんまるの方を見ると頷いた。


「わかりました。お願いします」


受付嬢は判子を紙に押すと頑張ってくださいと笑顔をくれた。まずは火竜だ!


火竜は火山帯や溶岩洞窟にいるらしいのでマグナ火山帯へ向かう、ここから馬で3日。車になれてしまうと移動がかなりめんどくさく感じてしまう。


「移動が長い、もっと早く着けたらいいのにな」


文句ではないがぼやきたくなってしまう、とっても暇なのだ。それを見ていたにゃんまるが話しかけてくれる。


「でしたら事前にドラゴンがどういう生物なのか予習しておきましょう」


にゃんまるの気遣いがとてもありがたい。というわけで教えてにゃんまる先生がはじまったのだった。


ドラゴン――神話と現実の狭間に生きる存在。

それは人類の歴史のどこにでも現れる、神秘と力の象徴である。


遥か昔、世界がまだ混沌としていた時代、ドラゴンは神々の力を受け継ぐ存在として大地を支配していたと言われる。西の地では、鋭い爪と牙、そして全てを焼き尽くす炎を持つ巨大な獣として描かれ、人々はその恐怖から騎士を送り出して退治を試みた。一方で東の国々では、蛇のようにしなやかな体に角と爪を持ち、雨を呼び、豊穣をもたらす神聖な存在として崇められてきた。


ドラゴンがどのようにしてこれほど異なる姿で語られるようになったのか。それは、その地に住む人々の希望と恐怖を映し出す鏡であったのかもしれない。


西の山岳地帯では、鋼のように硬い鱗を持つ「火竜」が伝説となった。火山の奥深くに棲むこのドラゴンは、赤黒い炎を操り、近づくもの全てを焼き尽くしたという。その縄張りを侵す者に容赦はなく、財宝を守る番人として描かれることが多い。勇者たちはこの火竜を倒すことで名声を得、王国を救う物語を生み出していった。


一方、東方の大河や山間には「水竜」や「風竜」が現れた。水竜は雨をもたらし、風竜は季節を運んだ。人々は彼らを恐れながらも尊敬し、祠を建て、供物を捧げた。ドラゴンたちは決して人間に従属することなく、自然の一部として彼らと共に生きていた。


しかし、ドラゴンは単なる獣ではない。いくつもの伝承が示すように、彼らはしばしば人間以上の知恵を持つ存在として語られる。ある伝説では、老人の姿をとったドラゴンが旅人に助言を与え、迷いの森から導いたという。また、財宝を守るドラゴンは試練を課し、それを乗り越えた者に莫大な富や知識を授けた。


だが、ドラゴンの知恵には独自の倫理観が宿っている。それは人間とは全く異なる尺度であり、善悪を超越したものである。だからこそ、ドラゴンとの出会いは祝福にも破滅にもなり得るのだ。


「自然そのものの象徴」と考えることが多い。火竜は地球の怒り、水竜は生命の循環、風竜は時間と移り変わりを表す。これらのドラゴン像は、自然の力に対する人間の畏怖と尊敬を反映している。


それでもなお、ドラゴンが完全に「幻想の存在」だと言い切れるだろうか。人里離れた山奥や深い洞窟、海の底――そこにはまだ、誰も見たことのない真のドラゴンが潜んでいるかもしれない。もしも彼らが実在するなら、それはどんな姿で、どんな声で世界に語りかけるのだろうか。


ドラゴン。それは単なる物語の中の生物ではなく、世界の真理を写し出す象徴そのものである。彼らは今もなお、神話と現実の狭間で息づき、私たちに問いかけている。「お前たちは、自然の力を理解し、その中で生きる準備ができているのか」と。


そう考えるとき、ドラゴンの伝説は単なる昔話ではなく、私たちの未来への警鐘なのかもしれない。

そしてこの世界では伝説などではなく存在している。


時に富、名声、力、恐怖、様々な象徴になるドラゴン。未だ謎が多き生物だがそれを今からこの目で見ることになると考えると胸の高鳴りがとまらないのだった。

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