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新しいバイト仲間

学校に集合

これが今回の集合場所

またうち生徒が宇宙人と絡んでいるんだろうか?

嫌だな。

知ってる人がいるとやりづらい。

教室でぽつんと待つこと5分

アリサさんの映像が映し出される。

「今回のお仕事は探索よ。危なくなくて安心任務」

「前回も安全そうで危険だったけど」

「なんか言った?」

「なんにも」

「じゃ今回の任務について説明するわね。今から1か月前に銀河監獄から逃亡した凶悪犯がこの星に潜伏しているとの情報が入ったわ。その情報をもとに調査を続けた結果そいつがこの付近に潜伏していると言うことがわかった。そいつを見つけて捕獲してほしいの」

「凶悪犯...危険じゃないか」

「っていうかこの町にって言われてもどうやって探せば...」

「安心してちゃんとアイテムは渡すわよ。」

そう言うときって丸い画面が着いた手のひらサイズの機械が転送されてきた。

「なんですこれ?」

「とりあえずスイッチ入れて」

格子模様の中になんか点が光っていた。

「レーダーよ。宇宙人が半径100メートル以内にいれば表示されるわ。誤差は100メートルよ。」

「誤差100メートル...この辺にいるな〜位の精度ですね。」

なんか宇宙人よりボールとか探せそうなレーダーだが...。 

「んっ?!この点が光ってるのって?」

「いるわね。これだとここから北に30メートル先の場所から半径100メートルの範囲に1人いるわね」

「だとすると学校関係者の可能性が高い」

「近くにいてくれて助かったわ。発見も時間の問題ね」

「いやいやいやこれは難易度高い。まだ学校には多くの生徒が残っている。先生たちもいる、何百人もの人間がいる中から宇宙人を探すのは困難だと思うんですが」

「たしかに...でも大丈夫今回は助っ人がいるわ。もうすぐ来るはずよ」

なになにまた新しい人...嫌だな。

「おまたせしましたです」

その声に振り向くとそこには関川さんがいた。


「せっ関川さん、どうして?」

「さっき宇宙から帰ってきたです」

元気そうではある。

「宇宙からとは...?」

「あのね。変な装置で知らない星に飛ばされたんだけど昨日無事に宇宙船で運ばれて帰ってきましたです」

「はぁ、っでなんでここに?」

「それは私が説明するわね。ルール上宇宙の秘密を知ってしまったかのじょは記憶を消去して地球に返還か、地球外で一生を過ごすかこの二択なんどけど彼女が全力で拒否してきたので苦肉の策として宇宙絡みの仕事を地球でする事この事は口外しないことを条件に地球に帰ってきたのよ」

「えっー関川さんもこの仕事するの?」

「はい!頑張りますです」

「今回の彼女は初仕事だからちゃんと面倒見てね。それと一応相手は凶悪犯だから戦闘用品も用意しておくからいざって時はスマホで呼び出してくれればすぐに武器の類が転送されるから、それじゃあとはよろしくいい結果報告を待ってるわ」

そう言い残しアリサさんは消えた。

「あの関川さん本当に...やるの?」

「やるです」

なんか気が重い。

ただでさえ途方に暮れているのに

「一応聞くけどこの大勢の人の中から宇宙人を探す目処って...」

「あるです」

「えっマジ?

「だって凶悪犯が地球に来たのが1ヶ月前その間にこの学校には新しく増えた人は転校生1が人、3組の秋葉洋子さん、教育実習で来ている品川涼子先生、それと用務員のおばさんだけ、まずはこの3人が怪しくないですか?です」

「たしかに可能性は高い関川さん、すごくない?あとはこの3人の誰かってことだね」

「可能性は高いです」

「あとはこの3人の誰が怪しいか?まずは秋葉さん、僕がみる限り見た目地味だし勉強も運動もいたって普通これと言って特徴がない、特徴が無くて目立たないことが逆に怪しいとも言えるけど」

「教育実習の先生は?」

「美人で優しくて爽やかで生徒の評判も良い。凶悪犯感は薄い印象だよね」

「私も品川先生は好きだし違うと思うです」

好き嫌いは関係ないと思うが

「最後に残ったのは用務員のおばさん、たしかにこいつは怪しい。学校でもいつどこにでも見かけ超高速移動しているとか瞬間移動しているとか噂になっているちょっとした名物おばさんになっている。超怪しい人物だ。」

「あっその噂私も聞いたことがあるです。体育館で掃除してるなのを見かけた生徒がそのまま校門に移動したら校門前でも掃除をしているのを見かけたと言っていたです。」

「そう高速移動しているか、もしくは双子か?三つ子説もでているぐらいだ」

「宇宙人じゃなくても怪しいです」

「まずは用務員のおばさんが1番怪しいということで調査を開始しよう」

関川さんの方を見ると関川さんがいたはずの場所にすでにいない。

気がついたらちょうど離れた所に移動している。

何をしているんだ?って用務員のおばさんに話しかけてる!!

「ちょっとちょっとちょっと何を!!」

「観察してもよくわからないので直接聞いてみることにしたです」

「いやいやいや怖い怖い実際そうだったとしても困るしそうじゃなくても困るじゃん」

「そうですか?」

「ふふふ2人とも面白いことを言うわね。今学校で流行っているのかしら?」

「いや違います」

「えーじゃあ本気で宇宙人だと思っているのかしら?」

「あついやそういうわけでは...じゃ失礼します」

関川さんの手を引き無理やりその場を退散した。

「なーにやってんだよ。変な感じになったろ!」

「そうかな?」

「そうだよ。こういう事は相手に気づかれないようにこっそり観察していかないと」

「でも大変ですよ」

「大変で良いよ。変な空気になるぐらいなら」

「そうかな?」

「とりあえずどうやって探るかは今晩一晩考えよう」

しかし困った関川さんがここまで考えなしだとは

とりあえず考えるのは家に帰ってからだ。

関川さんをここにおいておくのは危険だ。

早く学校から引き離さないと何を言い出すかわからない。

関川さんの手を引き学校を出る。

はたから見たら手をつないだカップルにみえてしまうのだろうか?

しかし実態はそんないいものではない。

学校から少し離れたところで手を離す。

「よしここぐらいまでくればいいだろう。関川さんとにかくどうやって宇宙人を特定するかは今晩考えるから大人しくしてて」

「えーなんでですー?」

「いや、だから...」

「ちょっとあなたたち」

呼び止められ振り向くとそこには用務員のおばさんがいた。

結構全力で走ったつもりなんだけど追いついている。

さすが神出鬼没の瞬間移動おばさん、などと感心している場合ではない。

なぜここにおばさんが来たのか?

「あの...何か?」

「ふふふっ何かってわかっているでしょう?だってあなたたちは私を探しているんだから!!!!」

おばさんの体が巨大化していく。

角が生え、牙が生え、皮膚はうろこに覆われていく。

「なんで秘密を知っているのかはわからないけど知られてしまった以上あなたたちには死んでもらうしかないわね」

「いや...あの何にも知らないっていうか」

「あなたが凶悪犯の宇宙人ですね」

「関川さん!!!なんでそんなこと言うの!!」

やばいな、何とかごまかして逃げ切れないかと思ったけど可能性がなくなった。

とにかく装備、スマホでアリサさんを呼び出す。

「なーにーどうしたのなんか見つかったの?」

「いるいるいる目の前にいるの!!」

「何が?」

「宇宙人です宇宙人!!」

「もうみつかったの?優秀ねちゃんとしてるわ」

「そんなのんきな反応してる場合じゃないんですけど!!すごい殺されそうなんですけど!!」

「あら?大変そうね。」

「大変なんです。早く装備、装備装備送って」

「はいらい大丈夫よ。もう転送したから」

「なんだやっぱりおばさんの事知ってたんじゃない。まさか銀河警察の手のものだったなんてね」

「ぎんがけいさつ?なにそれ?知ってる?」

「知らないです」

「今更誤魔化そうとしても無駄よ」

「いやホントに」

「ちょっと、あなたたち自分がどこ所属してるかも知らなかったの?ちゃんとしてよ」

「いや言われてないですし」

「じゃ聞きなさいよちゃんと」

「知らないし」

「そういうのは後でやってくれる?まあ、あなたたちに後はないんだけどさ」

シャキン!

用務員のおばさんだったものの爪が長く伸びる。

爪で攻撃をしてきたのをビームサーベルで受ける。

重い。

攻撃が重くて防御するだけで負担がかかる。

「関川さん援護して」

「この武器の使い方は...装備品は...」

「まだ準備できてないの?」

「初めて見るので使い方がよくわからないです。ほらこれ頭入らないしです」

「いやいやいやそれは足に付けるやつ!!絶対頭にかぶらない!!」

ダメだ。

戦力外だ。

ここは僕1人でなんとかしなきゃ。

その時

ビュイン

頭の右側を何かがかすめた。

焦げ臭い匂い。

「出た出た出たです」

後ろを見るとライフルらしきものを持った関川さん

「あのそれは」

「最新のレーザーライフルよ」

「えーすごいです。ここをぼちっとしたらびゅいーんって」

「待て待て待て待てすごーいとか言っている場合じゃない。あとちょっとズレていたら僕死ぬとこだったんだけど」

「危ないことするわね。今こっちを片付けるからおとなしくしててちょうだいね」

おばさんの攻撃が激しさを増す。

必死に防御

防御で手一杯

ビュイン

必死に相手の攻撃を受ける僕の脇の下を熱いものが通り過ぎる。

焦げ臭い匂いがする。

おばさんの攻撃が止まる。

当たってる。

「当たった当たったったです」

おばさんの右肩が焦げている。

顔が苦痛に歪んでいる。

チャンスだ!

攻撃に転じる。

片手だけで応戦するおばさん

互角、それでもちょっと押されてる。

ここはもう1発関川さんに撃ってもらうべきか?

僕もやられるかもしれないリスクはあるけど

「関川さん撃って!!」

ビュイン

僕の右肩に激痛が走る。

うぉー僕に当たった!!!

痛さで転げ回る。

「熱い熱い熱い!!!痛い痛い痛い!!!」

ヤバい攻撃される。

おばさんの方を見るとおばさんの顔が更に苦痛に歪んでいた。

当たってる。

おばさんの左肩に当たってる。

僕の左肩を確認するとちょっと焦げている。

かすめていっただけのようだ。

すごく痛かったけど

「くそっ」

おばさんが逃げようとする。

必死に飛びつき取り押さえる。

関川さんも飛びかかる。

「くそっ!!離せガキども!!」

そんな事言われて離すわけがない。

「終わったようねさっこの中に入れてちょうだい」

箱の中に入れるとおばさんは消えた。

なんとか終わったようだ。

相変わらず雑に降ってくるお金を受け取り任務完了。



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