共同戦線反省会
どんよりした田尻川とどんよりした中滝と顔を合わせる
「だから僕は嫌だったたんだよ。のんびりプレイしたかったんだ。」
「何いってんだよ俺たちが共同戦線張ってるなんてあいつが知るわけないんだから攻め込まれたのと共同戦線は関係ないだろ」
「そのとおりだ。なのにもかかわらず完全にバレてるとしか思えないような対応、まさかこのクラスにうさぎまるがいるのか?」
「そんなわけないだろ!俺等よりゲーム上手いやつなんか他にいるわけないじゃん」
「たしかに...」
「僕はそれほどでも...」
議論をしても答えが出ない。
「再戦だ再度戦力を整えて雪辱を晴らすしかないだろ!!なぉ!坂井名!!」
「たしかにそうだよな、中滝!」
「いや僕は...」
とにかく作戦の練り直し前回の反省点を踏まえ休み時間中議論を繰り返す。
「あれみんななんか盛り上がってるね」
ひっ平井さん
相変わらず緊張する。
「あっ平井今大事なところだから」
たしかに平井さんとお話したいところだが今大事なのは打倒【うさぎまる】
「しっ真剣だね」
平井さんちょっと引いてる感じがするけど
今は集中集中打倒【うさぎまる】に集中
」戦力を整える期間を考えて決行は1週間後でどうだ?」
「いいだろ。前回は放置する前に各個撃破でやられた。各個撃破された。今回は近くのエリアで先に集結各個撃破の可能性を潰すそのうえで各艦隊司令官のスキルで波状攻撃をかけよう」
「なるほどスキルを相殺する隙を与えない作戦だな」
「そうだこれは3人同時に攻撃するという数の有利を活かした作戦だ」
「えっ?3人って僕も入ってるの?」
「当たり前だろ!」
「入る前提で作戦を立てている」
「もう巻き込まれたくないんだけど」
「お前裏切るのか?」
「このままだとやられる一方だと思うが」
「裏切るとかそんなのではなくて絶対変な作戦に参加したからやられた気がしてるんだけど」
「そんな事はない【うさぎまる】あいつは弱者を潰して歩いているお前もその対象になったんだよ。あいつは卑劣で卑怯で冷酷なんだよ」
「そうかなぁ」
「あっあの坂井名君?銀河大戦する人にそんな悪い人はいないんじゃ無いかな?」
ひっ平井さん
「そんなことねぇよ。あいつは残忍な俺たちの敵だよ」
「平井さん残念だけど僕達みたいな善良なプレイヤーばかりじゃないんだよ」
「そんな事ないと思うけどなー。」
珍しく平井さんは不満そうだ。
優しくて人がいいんだな。
でもネットゲームの世界はそんな優しい世界じゃないんだ。
やるかやられるか
こんな世界に平井さんを巻き込んではいけない。