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1話 

競馬場でわーきゃーしていると急に異世界に転移した。


うん、まぁ待ってよみんな、何言ってんの?このカス野郎とでも考えてるんでしょ?俺でもそう思うよ、でもさ仕方ないじゃんほんとのことなんだ。


今たぶん俺は町の広場?みたいなところにいるけど周りの人たちの顔が明らかに日本人顔じゃないし、犬耳や猫耳生えてる人もいるし、来ている服も現代のセンスをしてないんだよ、ドッキリかも?とかは考えてはみたけど明らかにこんな大掛かりのドッキリをするなら俺みたいな底辺賭博大好き大学生にするんじゃなくて芸能人にやらせるだろうし…


ていうか今思い出したけど転移する前のレース俺勝ってたよね!?とりあえずその分のお金だけくれないか!?着の身着のまま転移しちゃったせいで俺が今持ってる持ち物スマホと財布と免許証が入ったカバンのみだぞ!?


というかこういう異世界転移系って最初っから言葉がわかるんじゃないの?何話してるか全くわかんないんだけど…


もしかしてこれ終わってる???







いやいやいや待て待て待て落ち着こう、言葉は最悪ボディーランゲージで何とかなるかもしれないしこういう場合は絶対にチートがあるはずなんだ。そうだ色々試してみよう「ステータスオープン」


よし!


反応なし!



終わった!!



どうしよう!


そうやって考えているとなぜか手がスマホに向かいスマホを触りだしてしまった。うんこれはしょうがない現代人のサガだもの、いやでも電波が飛んでないよなぁ…


うん、やっぱり無理だ。うんともすんとも言わない、あーどうしよう、いやどうしようもないんだけどさ、真な感じで虚無感と戦いながらスマホを触っていると


「あれ?なんだこのアプリ…」


俺のスマホに見たことがないアプリが入ってる…え?こんなのインストールしてたっけ?…なになにアプリの名前は『ISEKAI』?異世界?異世界!!まさか!これが俺のチートか!みつけたぜ!!早速開いてみよう、ボタンぽちー


『ISEKAIへようこそここでは様々な世界の通貨を使い購入、販売ができるアプリです』


「勝った…」


これは勝ちだ…本当に勝ちだ。俺こういったラノベ呼んだことあるもん!きたこれ俺の時代!さぁ!こういう時はまず塩とかコショウを買って、こっちの世界で売るんだよな!よしじゃあ購入ページに行って…行って…あ、俺お金持ってないじゃん…


詰みか…詰んだのか…いや待て様々な世界の通貨といったな!もしかして日本円も可能なのか!?えーとえーとお支払方法の選択に行って確認、――あれ?もう支払い方法が設定されてる、しかもこれ俺の日本で使ってた銀行口座じゃん…まじかよ使えるのかよ、俺確か口座に50万くらいいれてた気がするぞ、まじかよ、勝ったじゃん


さぁてこっちの世界の通貨を得るためにもジャンジャン稼ごうねぇ、そう考えながら販売ページに向かうとまず初めに初心者応援パックというものが画面いっぱいに表示された。なんだこれ?と詳しく見てみると内容はこんな感じだった。

『言語瞬間習得装置(ガム型装置、噛みながら習得したい言語を聞くことで習得可能)』

『充電済みモバイルバッテリー×5(現在ISEKAIを使用している端末専用のモバイルバッテリー)』

『端末保険(現在ISEKAIを使用している端末が壊れた際に使える保険、新しいものをこちらからお送りします)』

『護身用魔道具スライムちゃん(起動しておくと悪意を自動で感知し護衛してくれます)』



よし、絶対買おう、てかこれは買わないといけない、言語理解なんて今すぐにでも必須だし、その他も絶対欲しい、値段は30万円とかなり高めだが全然払っても問題ないものだ。というわけでスイスイーとスマホを操作し購入、よし完了だ。


「――おっと!?」


購入してから数秒後急に俺の足元に袋が現れた。うっわすっごいファンタジーな配送方法だなおい…とりあえず開封して中に入っている言語瞬間習得装置を早速口に入れ嚙みながら世間話をしている主婦らしき方々に近づいてみた。すると徐々に言葉の意味が分かるようになってきた。すげぇなこれ、嚙み始めてから数秒しかたってないけどたぶん片言会話なら可能なレベルまで理解できた。これはこのまま噛み続けていたらそのうち言葉も覚えれるなと判断しスマホをまた触り始める。


のだが俺今これ結構怪しいよな?日本ならスマホ触っていても普通のことだしなんにも気にされないが、この世界だとかなり浮きまくっている。うーんガム噛み終わってから人気のないところまで移動しよう…



3分後

完全に言葉を話せるようになった。というか言葉を話せるようになったとたんガムが口の中から消えたんだけど…すげぇなこれ


とまぁそんなことは置いておいて『ISEKAI』のチェックだ。とりあえず人気商品ランキングと書かれたところをタップしてみると様々な商品が画面に表示された。えーと何々一位は『飲み水』…2位は『モバイルバッテリー』…確かに必須のものだ…いやちょっと待ってくれさっきの言語瞬間習得装置みたいなものはないのかとスクロールして探してみるも普通のものしか売っていない…しかも検索してみると現在お客様には表示できませんと書いてあった。これは…もしかしてレベル制限とかあるのか?このアプリで色々購入していくと徐々に解放されていくパターンかな?うーん謎だ。


まぁ今はとりあえず宿をとるためにこの世界の通貨が必須だから何か売れるものを探さないとな、一応日本円を両替してくれないかなと試してみたけど日本円は日本円でしか出てこなかったし、何か買って、こっちで売るのが正解っぽいからね


うーん、色々見てみたけどこの『塩1キロ(壺)』がいいかなぁ?ビニール袋に入ってる塩じゃなくて完全にただの壺に入った塩である。これなら怪しまれないだろ、というわけで購入、またまた数秒後足元に壺が現れた。開けてみると塩が入っていた。さてこれをもって売れそうなお店を探しますかね

お、あそこにかなり身なりのいい人が、あの人に聞いてみよ――と


「すみませーーん、この辺りにこういう塩を買い取ってくれるお店ってありますかー?」


「ん?あぁ塩かい?それならどこの店でも買い取ってくれるはずだよ、すぐ近くだと…ここから少し向こう側に歩いたところだね」


「おー、ありがとうございます!!では!」


そう言って親切な人と別れたのだが、普通に言葉が通じたな…すげぇよあのガム











着いた、うん普通の商店だな、店内に入り店員さんに塩を売りたいと告げると応接室らしきところに案内された。


「えー、この度はメイヤー商会にお越しくださり誠にありがとうございます。今現在この王都では塩は少しばかり供給が追い付いていない状態にありますのでそれなりのお値段で購入させていただきたく思います。えぇはい」


ちょび髭をはやした少しぽっちゃりとした店員さんはそうニコニコしながらそう言った。ほーう、塩足りてないのか2キロくらい出しても問題なかったかもなぁ、とかなんとか考えつつ「こちらになります」とちょびひげさんに壺を渡す。


「失礼ですが開けて味見をしても?」


「あぁハイ大丈夫です」


そう言ってちぇびひげさんは壺を開けた後、少し指に塩を付け味見をした後壺を持ち重さをチャックし、なぜか少し壺を揺らした。


「ふむ、この量ですと金貨1枚と銀貨6枚ですかな、いかがでしょうか」


それって日本円にするといくらですかとか言えないので、とりあえず「もう少しお高くはなりませんかね?」と返してみる。すると


「でしたら銀貨7枚でどうでしょうか?」


おぉ、なんか増えた。うーんどうしようか、もう一回言ってみるのもありだと思うけど、ここでごねても仕方ないからな、


「その値段で大丈夫です」


俺がそういうとちょび髭さんは「ありがとうございます」といい金貨1枚と銀貨7枚を取り出しこちらに差し出してきた。よし取引成立だ。


というわけで取引も終わったのであいさつもそこそこに店から出た。

さぁてあとはこの金の価値を調べないとな、人のいないところに来てスマホをポケットから取りだし、金貨をスマホの上に置くすると金貨が消えた。


よし成功した。『ISEKAI』の説明書通りだったなお金をスマホの上に置くと『ISEKAI』にチャージされるという機能は、さてさてこれでこの世界の通貨を使って500mlの水の値段を見てみる。ふむ銅貨2枚で買えるのか、確か日本円では160円だったから銅貨一枚80円かな?うっわ計算めんどくせぇ!ややこしいから俺の中では銅貨一枚100円ということにしておこう…金額が上がれば上がるほど誤差はでかくなっていくがまぁしょうがない、とこんな感じで調べてくとわかったことだが、銅貨1枚100円、銀貨一枚1000円、金貨1枚1万円という感じだと思う(もちろん誤差はある)ということは今回の塩は日本円で500円で買ったので…うっわすっごいもうけだ…


最強じゃん『ISEKAI』


じゃあ宿でも探しますか!


「へーい、そこのお兄さんーーいい宿知らなーい?ちょっと高めでおねがーい」







はい、教えてもらった通りの道を行きそこら辺に歩いていた猫耳お兄さんおススメの宿屋に向かってみたのだが…いや高級宿感が半端じゃないんだけど…確かにおたかめでといったけどここまで高くなくていいんだ…あっ、もしかしてあれか?俺の着てる服を見て金持ちだって勘違いしたのかな?もしそうなら先に服を買わないとな、金持ちだと思われていいことなんてほとんどないし


「お、そこのお姉さん、おススメの呉服店さんなーい?」


「んー?呉服店?それなら私のいとこが経営してるお店あるから道教えてあげるよー」


「まじ!ありがと!」


はい、呉服店の情報ゲット!さぁ行こう!お姉さんにお礼を言って呉服店に向かい、そこで店員さんに「庶民的な服を下さい!」と伝えついでに今着てる服を買い取ってもらった、もちろん下着以外ね、この世界の下着を見せてもらったけどものすっごいごわごわしてそうだったし、さすがに履きたくないよ、これからも下着類は『ISEKAI』で買うことにするかな?


「それにしても君の着てた服ものすごーーく上等な布ね…ほんとに買い取ってもいいの?」


買ったというか、来てる服と交換した庶民的な服を更衣室でごそごそと着替えていると店員のお姉さんがそう声をかけてきた。


「あー正直かなり痛いけど急いで新しい服が欲しかったからねーほら危ないでしょ?」


「まぁ確かに、王都はほかの町に比べて治安はいいほうだけど変な奴らはいるからねぇ、いい判断だよお兄さん」


ほう、ここは王都なのか、なんていう国の王都なんだろう、いい情報が聞けた。あと治安もいいのか、これは転移場所ガチャには大成功かな?


「でしょー、実際にはお金持ってないのにお金持ちに間違われるとか一番めんどくさいことが起きるよ」


「ははそれもそうか、じゃ、残りの服と買い取り代金はここに置いておくからねー」


「はいよーありがとネーお姉さん」


うーん、やっぱり着心地は日本の服の方が格段に上だな、まぁ仕方ないけど、それにしても思わぬ儲けができた、服を買い取ってほしいというと金貨2枚と言われたのだ。もちろん快諾した。いやー儲け儲け、ラッキーだぜ、これで軍資金ができたな、金貨3枚もあれば酒場で情報収集もできる!というわけでさっさと宿を決めて酒場に行こう!あ、もちろん宿屋はお高めのところね、理由?そんなもん決まってるじゃん宿代ケチって低ランクのところに泊まって変な病気でももらったら終わるぞ、命的に

なのでいいところに泊まろう!!さっき呉服屋のお姉さんに教えてもらったしいっくぞー








はい、本日の宿が決まりました。宿屋の名前はスットンの宿屋、スットンご家族が経営してる宿屋ですね、受付で10歳くらいの女の子と男の子の双子が頑張って仕事していたのがかなりかわいかったです。料金は一泊銀貨7枚です。朝食付きなので頑張って早起きしないとね!ちなみに部屋は大体8畳くらいかな?テーブルと椅子とベッドがあるだけの簡単な部屋だけどかなり掃除が行き届いている、うーん明日の朝食次第ではここをひとまずの拠点にしようかな?よしそうしよう、では酒場に行くぞー


酒場につくとまだまだ日が出てるのに結構な数の酒飲みががやがやと騒がしく飲んでいた。おー飲んどる飲んどる、この人達は仕事とか終わったのか?まぁ現状だと俺もニートなのでお互い様なんだけどね!おっそこの席空いてる


「へーい、おっちゃん!この席相席してもいいかーい?いっぱいおごるぜ!」


ちょうど三人組でいい感じに酔っぱらっていたおっちゃんたちに声をかけてみる


「まじかよ!あんちゃん!いいぜいいぜ!飲みすぎて金がなくなってきたんだ!助かる!いいよなおまえら!」


「「当たり前だ!!」


「やったぜ!!」


うーんノリが良くて助かるぜ、というか金ないなら飲むのやめて帰れよ、だめな大人すぎるだろ


「おっし、あんちゃん!とりあえずエール3杯頼むぜ!」


「おっけー任せろ!おねえさ――ん!こっちにエール4杯おねがーーい」


「「「いえーーい」」」


出来上がってんなぁ…


「というわけでよろしくなおっちゃん達」


「あぁ!もちろんだ!あっ、この紅牛の串焼き食べていいぞ!もう冷めてるけどな!」


「冷めてるなら新しいの頼むよ…その串焼きこの店のおすすめなの?」


「いーやおすすめってほどでもないな、大体どこに行ってもおんなじものあるし」


「この店のおすすめってなんだろな?」


「さぁ?大体の酒場なんて紅牛の串焼きとステーキとサラダと野菜炒め、スープ。パンくらいしか置いてねぇしな」


おっふ、思ったよりもメニューが少なかった…


「ほー、ならこの辺でおすすめの料理は何なの?」


「んー飯屋でよく食べるのはシチューとかか?てかあんちゃんもしかして旅人か?」


「おっ、よくわかったね!そうだよ!実はさ思ったよりもこの王都がいいところだから定住して屋台でも始めようかなと思ってな、人気のメニューを調査中なんだ!」


そう、屋台だ。正直『ISEKAI』で勝った物をその辺の焦点に卸しておくだけで生活はできそうだが流石に定職についてないやつが何度も物を売っていたら目立つし不審がられる可能性もあるので屋台でも初めて見ようかなと思って調査のために酒場に来たのである。いやー正直ちょっと夢だったんだよね、屋台で何か売るの


「ほう!確かにこの王都はいいところだ!あんちゃん見る目があるな!」


「おう!あんちゃんが屋台出したら買いに行ってやるよ!」


「屋台なら紅牛の串焼きの屋台が多いな、後はスープか?」


「ん-そうだな、後はパンの間に肉と野菜を詰めた物とかだな」


なるほどなるほど、やっぱりそういったものが多いのか、道中で確認した通りだな、大体は牛っぽい串と鳥っぽい串が多かった気がする。あとはスープだな、木皿に入れたスープをその場で渡してその場で飲んで飲み終わったら木皿を返すっていう感じだったと思う、食べ歩きという概念はあんまりないのかな?


「なら俺も串焼きをやろうかな、いや気分でメニューを変えるのもありだな!」


「なははは!あんちゃんそんなことしたら常連ができづらくなるぜ!」


「そうだそうだ!串焼きを買いに行ったのにスープとか売られてたらたまったもんじゃなぇよ!」


おぉ…思ったより建設的な意見が出てきた…


「それもそうか!なぁおっちゃん達ほかにも色々話聞かせてくれよ!」


さて、頑張って情報収集していきますか!!あっ、串焼き頼むの忘れてた「おねえさーーん串焼き5本ちょうだーーい!」


そんな感じで異世界初日の夜(夕方)は過ぎていった。紅牛の串焼きは死ぬほどうまかったです。タレとかこだわればもっとおいしくなるぞこれ…


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