失われた青い海
二話目、どうぞ!
まずい。俺は大丈夫だ。だが、サエはさっきから攻撃をいくつか喰らっている!せめて、せめてもう一人だけでもいたら!!そう考えた時だった。後ろから炎の鳥が飛んできた。そして乙と甲を両方吹き飛ばした。「誰だ!?」俺は振り向いた。そこには一人の男が立っていた。「やぁ。僕はウメモトヒビキ。君たちと同じ、運命を仕組まれた子…じゃなくて、Regain the blue seaの勤務者だ。」乙と甲は新たに現れ、自らに攻撃を与えたヒビキのほうに集中はいっていた。フッ…少しヒビキが笑ったように見えた。そして二匹の生命体は炎に包まれ、叫び声をあげた。やがて、炎は消え、そこには黒くなった生命体がたたずんでいた。「ギョォォォォ!」「ギャァァァァァ!」まだ生きてる!?サエはこっちを見て少しうなずいた。必殺技だ。「ギガグロウス!」二匹の生命体の足を巨大な根がしばりつけた。「ポセイドラグゥゥゥ――――ン!」周囲の水が今度は剣を生成していく。それも、特大の。二匹の生命体の体は半分に切れた。勝った!サエとヒビキとハイタッチをして喜んでいるのもつかの間。しまった。そういえば今回のミッション、観察であって、討伐ではないのだった。やらかした。まあいい。証拠隠滅をしよう。「ヒビキ―、これ燃やしてーーー」さすがだ。ヒビキは灰すら残らないぐらいまで燃やしてくれた。「よし、これでハンドラーにも報告できるな!」みんなでルンルン帰路についた。後を追うものがいたことも知らずに…
続く
二話目、どうでしたか?次回もお楽しみに!