てがみをかこう
手紙をかこう
突然 おもった
ある日 おもいたった
想いをつたえたい そんなとき
手の中の 小さな画面は
即座に 文字にする
僕らは たくさん たくさん
気持ちを伝える 手段がある
ふと 気にかかる
「心の 想いは伝わって いるのだらうか」
「あなたに 伝えたい 共感したい
心は否応なく 暖かく 心躍り
時に歯痒く 時に共感をもとめ
心で感じ 相手を想い 綴った ことば
あなたは 受け取り 見るだろう
その貴方の顔が 思い浮かぶ様な
そんな言葉を」
あなたは なんて想うだろう
私の想いが伝わるだらうか
それよりも先に
「返事を書かなくては」
何かに急かされたり
「すべきこと」に囚われていないだらうか
私は 求めていないのだ
ジコチュウかもしれない
想いを 伝えたかった
ただ ただ 純粋に
「ステキな景色をみせたくて」
「今も無事に暮らしてるかい?」
「お互い歳をとったね」
「貸した金、どうなった?」
「やっぱり 漢は 度胸だよな!」
何気ない 普段言えない ことば
熱量 空気 匂い 感情 恥じらい
手紙なら 葉書なら いまここにいるよと
あなたは そこにいますか?
今も そこで 暮らしてますか?
あなたは いま どこにいますか?
手紙をあける高揚感
ハガキを見つけた楽しみ
忘れかけてた そんな想いを 思い出し
そっと 筆を 手に取る
私は ここに いるよ