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へなちょこでヘタレ!?

作者はファンタジー系素人です。

よろしくお願いします。

今から遡る事、20年前。

ラディアンス•レノヴァントと

呼ばれる戦争があった。


事の発端は、

東と西に分かれている

二つの帝国のうち、

西の帝国ルザリアが

東の帝国ギンガナントが所有する、

イグドラシルの森を

我が領地にしようと、

先陣をきった事である。


イグドラシルの森と呼ばれる

この森では、どんな怪我や、病も治す、

マーシャの実がなる事で

冒険者達の間では、

高価な値段で取引される程

とても貴重な物であった。


この戦争に若者は当然ながら、

年老いた者までが参加した。


剣を駆使し、魔法を唱え

お互いの帝国を守るために。


1年に渡り、長い間行われた

この争いの中。


大きな犠牲を出しながらも、

勝利を目前にした

西の帝国ルザリアであったが。


両国間で、魔法の一部の詠唱でさえ、

唱えるだけで即死罪に値するほどの。


禁忌魔法のコールレイスを使用し、

終戦者となるべく者を、

異世界からこの世界へ呼ぶという。


上位魔術師だけが使える、

禁断の最終手段を使った

東の帝国ギンガナントに敗北した。


終戦から39年という

月日が経った現在。


東の帝国ギンガナントに、

異世界からこの世界へ呼ばれた終戦者は、

マーシャの実でさえ治せない程の

深い病いにかかり、他界した。


そして、西の帝国ルザリアから

ラディアンス•レノヴァント戦争に

当時参加していた、

ルザリアの首都である

ラーミルから北に位置する、

アルンハイトと呼ばれる村で暮らす

エルディオ•ルーツという、

青年の息子である

エルセレオから、

この物語は始まる。


しかしこの時、誰もがまだ

知る由もなかった。


20年前の戦争を、再び始めようと

目論む者達の、黒い陰謀の計画を••••。


ちょっとエルセレオ〜!。

まだダンジョンを潜る気なの!?。

これ以上は、

私のSP※1 が持たないわよ。


と、文句を言いながらも

エルセレオの背後で、

氷の魔法を自由自在に操り、

近づいてくるモンスター達を

次々と倒し、

エルセレオの事を支援している、

腰の辺りまで真っ直ぐに伸びた、

青く長い髪のウィザードの女の子は

エルセレオと同じ、

アルンハイト村に住む

幼馴染のペイルクレアだ。


彼女曰く、自分の長い名前が嫌いで、

誰にでもペイルと呼ばせている。


勿論だよ、ペイル。

このダンジョンの

最奥にいるボスを倒したら、

倒した証拠である

ドロップアイテムを、

ギルドの依頼主に渡すだけで

報酬金100万ロッタだぜ!

暫くの間生活に困らなくなるだろ?


それはそうだけど。

そもそもペア狩りで倒せるの?。

そのラスボスってやつ。


しかも、敵がこんなに次々と

出てきたんじゃ。

唱えられる魔法も唱えられないし、

SPがマジで限界を迎えるわよ。


大丈夫!

姉さんが今朝錬金した、

SP剤が沢山あるし。

いざという時はお前に投げる。


あ〜もぅ。信じらんない。

何であんたと幼馴染なのかしらね。

しかもペア狩りとか。

ラスボス倒した時の報酬金

後で少し弾んでもらうからね!


あいよ。

任せとけって。

俺のクラスはブレイダーだぜ。

熟練度も30まで上がったし。

ラスボスなんて倒してやるぜ!

そこら辺の奴と一緒にすんなよ。

おらおら〜! もっとこい。


エルセレオが豪快に

ペイルクレアに対し啖呵を切って

粋しゃあしゃあとしてた時だった。


エルセレオの後ろに突如沸いた

モンスターの目が

エルセレオを捉えていた。


ギギシャァァァ!


エルセレオ、後ろ!

•••って、他の敵と戦ってて

気付いてないわね、あれ。

かと言って今、私が詠唱をとめて

別の魔法を詠唱したとしても•••

今度は私が危ないし。

どうすればい•••


セルクリッドスピアー!!


えっ••••?


無数の大きな聖なる光りが

エルセレオを捉えていた

モンスターの頭上に降り注いだ。


ピシャアアン、ドガーン!


グルルガァァ!


全く。

それでも私の弟なの?

もっとレーダーを見なさい、馬鹿。


まさか、あのスキルは•••。


ペイル、そっちは

大丈夫か•••って。えっ? ちょっ!

ね•••姉ちゃん。

んなっ、何でここに居るんだよ?


モンスターを倒したスキルの

詠唱主は紛れもなく

ウィザードの上位職であり

ウィザードの上位職の中でも

難関とされるクエストを

クリアした者のみしか

転職を許されていない

西の帝国唯一きっての

職業:アーク•ドレッドで

エルセレオの姉である

エルハートであった。


今さっき

ギルドから私に連絡があったわ。

このダンジョンのラスボスは

上位職じゃないと倒せないらしくて

討伐に向かってる弟が

大事に至る前に迎えに行けと、ね。


ブレイダーだからって

先にズンズン進んでいって

後ろに居るPTM※2 を

放置してたんじゃ

ブレイダー失格ね。


私が今来てなければ、間違いなく

その背中に深い傷を負って

暫く、冒険も狩りも出来なくて

ペイルちゃんに迷惑かけただけの

へなちょこブレイダーの爆誕よ!


姉であるエルハートの声は

ダンジョン内に響き渡った。


そして、周囲の敵を倒し終えた

ペイルクレアは速攻でエルセレオの

姉であるエルハートの元へとんだ。


あの! エルセレオ君の

危ない所を助けて頂いて

ありがとうございます。

エルハートお姉さん!


んふふっ。

いいの、いいのっ。

それよりも大丈夫だった?

こんなヘタレブレイダーと

ペア狩りだなんて。

どこか怪我してないかしら?


ちょちょちょちょ!!

人が黙って聞いてれば

へなちょことかヘタレとか、

言いたい事好き放題言ってくれて。

俺はムカついたぞ、コラー!


あら、ごめんなさい。

だって私の弟ならこれ位の敵に

あたふたしてないと思ってたので。

でも、この状況。来てみて正解ね。


もう、エルセレオの馬鹿!

エルハートお姉さんが来てなければ

あんた今頃、セーブポイントに

強制送還されてるわよ!

少しは周りを気にしてよ。


あのなぁ。

俺はこれしきの場所じゃ••••


スゥ••••、コホン。

お取り込み中、悪いんだけど〜

とりあえず今は村に戻りましょうか

またいつ敵が沸くか分からないし

募る話は帰ってからでも。

今、ポータルを開くから

二人共乗ってね。


はい。


ほいほい。



次回へ続く••••。


※1 スペル ポイント

※2 パーティーメンバー

初めまして。

作者の、PN:宇佐美 悠慈です。

この度は、エンドレス•ウォーゲーム〜終わらない戦いの世界で終わりを見てみたい〜を閲覧頂きましてありがとうございます。

自分なりに思い描いた世界で生き生きと

そして堂々と日々を送りながらも

これから起こる戦争に主人公はどうやって接して、何を感じ、どの様に成長するのかをお届け出来たらと思います。


では、最後に。


この小説を読んで頂いた方全てに

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