夢の代償
「大外からブラックドラゴンがものすごい脚で突っ込んできたー!!!」
俺はもう少しで夢だったダービージョッキーの称号をつかみ取れるはずだった。。。
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「おはよー。ご飯の時間だぞー」
眠い目をこすりつつドラム缶ぐらいある大きなバケツを乗せた重い荷台を押しながら声をかける。
バケツの中には、こぼれ落ちるくらいの量の肉が入っている。
「ヴェルデ。今日も元気かー?」
そう声をかけながら荷台に積んでいたドラム缶ぐらいあるサイズのバケツを下ろす。
「グルルー」
「わかったわかった今あげるから。」
そういってバケツを彼に与える
「しっかりたべろよー」
彼は与えられたバケツに頭をツッコミが肉に貪りついている。
肉に貪りついている間に俺は手慣れた手つきで彼の体に異常が無いかを確認するのが朝の日課になっている。
体を手で触りながら擦り傷はないか、腫れている箇所はないか念入りに確認していく。
特に彼が持っている”翼”は念入りに確認をしていく。
「ヴェルデ。今日も特に問題なさそうだな。」
彼の首を撫でながら声をかける。
そう、俺の毎朝の日課は”翼”をもつ生き物ドラゴンの世話なのである。