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転生したのに何も変わらなかったなんておかしい  作者: レーチ
第2章 我が家のペットはスライム
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第7話 野良スライムがいるなんておかしい

最近全然書けない…。話はどんどん思いつくのに。これがスランプなのか!(笑笑)

 帰ってきたアテナは手にスライムを抱えていた。


 俺は無言でドアをそっと閉めた。


 スライムはかわいいから触りたいのはやまやまなんだが、面倒なことには関わりたくない。俺は心を入れ替えて真面目に生きていくと決めたんだ。


「え、ちょ…。結城ーー。なんで閉めるんですか。開け」


「わーわーわー!」


 アテナが何か言っているが俺には聞こえないぞ。わーわー。


「さ、幸。あ、アテナは天界に帰っちゃったって。だからこれからは二人で」


 そんな俺の声を遮ってアテナが声を上げてきた。


「結城、なんて事言うんですか!さーちー、私はここにいますよ。開けてください!」


 しょうがないので、渋々開けた。


「まったく結城のバカ。クズ。外道。鬼畜」


 まったくひどい言い草だ。急に敬語じゃ無くなった。まあそれはいいとして、問題はアテナが手に持っている青いプニプニ(スライム)だ。最早逃げる事は出来ないので意を決して聞く。


「あー…アテナ。そ、そのスライムは何かな?」


 すると、アテナは如何にも何を言ってんだとでも言いたげにきょとんとして答えた。


「え、スライムなんてどこにいるんですか」


 お、敬語にもどった。


「その手に持っているのだよ」


「はぁ?」


 いや、こっちが聞き返したいわ!アテナの持っているスライムっぽいものは、前世のゲームに出てくる青くプニプニしたスライム。いわゆる雑魚モンスターだ。


 これをスライムと呼ばず何と呼ぶ、ていう感じなのだが。


「この子がスライムな訳ないですよ!スライムはもっとドロドロしてて茶色っぽい色の気持ち悪い魔物の事を言うんですよ。そもそもスライムみたいな低級魔物にこんな覇気(オーラ)が出るわけ無いじゃないですか」


 なんかアテナによるとこの世界のスライムはもっと気持ち悪いらしい。なんだか俺の異世界に対するイメージが音を立てて崩れた気がした。


 そんな事を考えてると幸が割り込んできた。


「それは全てを喰らい尽くす(ベルセルク)スライムよ。強さは星8くらいね。絶滅危惧種みたいなものだからアテナが知らないのも無理ないわ」


 え、この伝説の雑魚モンスターこと、スライムさんそんなに強いの。星8て………まじか。


「でもベルセルクスライムにしても、こんなに覇気(オーラ)は無いと思うんだけど…」


 アテナによると、覇気(オーラ)というのは上位の魔物が強さによって出るものらしく、ある程度の強い人間にも見えるそうだ。実際アテナと幸には見えるらしいが、俺には見えない。人間も上位の冒険者ぐらいの強さになると出てくるのだと言う。魔王レベルになればそれだけで一般人程度なら、気絶させることも可能なのだとか。曖昧な部分が多いのはよく知らないんで許してほしい。


「まあ、それはいいとして。話を戻そう。そのスライムはどうしたんだ?」


 脱線した話を戻そうと、アテナに問う。


「ええとですね…魔道具屋を見ている時に、細い路地の奥に青い影(スライム)が見えたから、追いかけてみたんです」


 影が青いって何だよ!、とツッコミたかったがここはぐっと堪える。アテナがバカなのは今更つっこむとこではない。


「それで、飼ってもいいですか?このアオセル」


 もう名前まで付けてんのかよ。てか、正直変な名前だ。でも言ったら怒りそうだから絶対に言わないようにしよう。


「そんなに強いなら危なくないのか?」


星8とかやばすぎる。俺らとかたぶん秒殺。


「大丈夫ですよ。危害を加えなければ無害です」


 俺の素朴な疑問にも即答するアテナ。どんだけ飼いたいんだよ。たしかになついてるっぽいけど。


「じゃあ飼ってもいいけど。ちゃんと世話するんだぞ」


 そう言うとアテナは子供のようにはしゃぎ


「ありがとうございます!」


 そう言って無邪気に微笑んだ。


 そんなキラキラした顔を向けないでほしい。たったそれだけでも童貞の豆腐メンタルには効果絶大なんだから。


 無意識にそんなことするなんて魔性としか考えられないぜ。


 そんなばかなことは置いといて。ふと、思いついたことを尋ねる。


「そういえば、こい…アオセルの餌ってなんなんだ?」


 こいつって言いかけた時アテナがすごい目で睨んできたので言い換えた。


 そんなことも露知らず、幸は質問に答える。


「えーと、確か草よ。ヒポクラテス草よ。他のスライムは大抵雑食なんだけど、ベルセルクスライムは特別でこれしか食べないのよ」


 アテナは幸がアオセルを名前で呼ばなかったのが頭にきたらしく、睨んでいる。けれども幸は一向に気付かないようなのでアテナは諦めたように睨むのをやめた。鈍感というのもいいもんだ。


「なんでそんなこと知ってるんだ?」


「本で読んだのよ」


 ああ。この家にもいっぱい本あったしあり得るな。


「この街から出てすぐの平原に生えているわよ」


「じゃあさっそく行くか!」


 そう言って俺たちは平原へと向かったのだ。




「確かこの辺りにあるはずなんだけど…」


 そう呟きながら幸が探している。俺達はどんなものかわからないので手伝えない。だから幸1人に任せるしかないのだ。


 程なくして


「あった!」


 そんな声が聞こえた。もちろん幸の声である。


 幸に案内されるままに来ると


「これよ」


 そう言われて、見ると綺麗な鮮やかな赤色をした草を見つけた。


 比較的大きな固まりを3人で抜く。雑草抜きのような要領で抜いていく。


 それに熱中しているせいで気配を感じ取れなかったようだ。


 そんな時、アオセルが頻りに俺をつついてくるので、なんだろうと顔を上げると周りを魔物達に囲まれていた。どうやら幸とアテナも今気付いたようだ。


 これはやばい、ほんとにやばい。どうする。


 そう考えていると、いきなりアオセルが魔物達の前に出た。すると、何故か魔物達が気圧された。これが覇気(オーラ)とやらなのかと思ったが考えている暇はない。その隙に急いで輪から抜け出した。もちろんアオセルを抱えて。魔物達も元に戻り追いかけて来た。このままでは直ぐに追いつかれてしまう。


 そう思った時、アオセルがまたもや前に出た。すると、口を開けて魔物達に向けて、小さな黒いエネルギーの塊のようなものを飛ばした。


 すごいスピードで一直線に魔物達に飛んでいく。次の瞬間、それは魔物達に当たり、大爆発した。


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