銃声6
少しづつ俺は記憶を取り戻してきた
6年前最初の異世界への転移システムが完成し
調査隊がそれぞれの異世界へ派遣され
36の安全な異世界との条約や貿易が始まった
それは私たち人間と近い存在の異世界人との交流が始まり
3年前からまさに庶民の異世界への旅行が解禁された
だか良い事ばかりではなかった
異世界から私たちの世界への
友好的な文明の者もいたが
私達の世界への侵略を狙うものもいたのだ
当然転移システムを止めればそれで済むことなのだが
一体その者たちはどの世界から来たものか解らなかった
3つの異世界からの侵略者を
三大魔王と呼びこれを退治するように
古の勇者の子孫である我々が集められたのだ
「あなたは三か月前の戦闘で北の魔王軍に捕まっていたの
今セントラルシティに3つの魔王軍が侵略してきて
三つ巴の争いを始めているわ
異世界の地獄から魔物を呼び出し街を破壊している
今 国に立ち向かえる者はいなくなった
あなたの復活が頼りなのよ」
「もう一度仲間を探し求めましょう」
そんな声が後ろから聞こえた
「レオだ よろしく久しぶりだな 私の記憶はあるかな?」
「私たちの先の戦いでは6人だった まずそのメンバー全員を復帰させる」
「ああそうだな まずは仲間を探しに行く」
「彼女たち仲間の居場所は全員把握しているわ
明日の朝一番で出発しましょう」
朝になった。眩しい光が部屋に入ってくる。
同時にヘリコプターの回転音がする。とんでもない目覚めだった。
俺たちは階段を駆け降りる。マンションの入り口へ出ようとした時、
すでに周囲を50人以上の武装警察に取り囲まれていた。なんてこった。
中に戻るととするとすでに階段にも武装警察はいた。
「武!」誰だ?
ガールだ両手を上げて彼女がいた。一緒に生活していたメイドロイドだ。
ゆっくりと近づいてきた。俺は銃口を彼女に向けた。
「なぜだ、おまえがここにいる。」
「彼らに頼まれたの。説得しろって。」
「彼ら?」
「あなたは実際にはここにはいない。」
「貴方の頭の中にいる。私の話を聞いて。貴方は幻想の中にいるの。」
「なんの話だ?」
「本当の貴方は、ドリームワールドのカプセルの中で眠ったままなの。この今は幻想。
ドリームワールド内のカプセルでバグが発生してあなたはずっと閉じ込められているの」
「ドリームワールドだと?」
ヴァルゴが銃を構えてガールに銃を向ける。
「おい、撃つな、まてまてよ。」
「嘘よ!嘘なのよ!」ヴァルゴが叫んでいる
「落ち着け。」
「なんだって?」
「貴方の頭の中に来たんだ。」ガールも必死に叫んでいる
「顔なじみだと連れ戻しやすい急がないと、永遠に戻れない。」
「あなたの魔法力が目当てなのよ。」ヴァルゴが叫んだ
「武、思い出してこれは?全て幻想なのよ光の勇者などではないのよ」
「嘘よ、信じちゃだめ!」彼女が俺のほうを見つめ訴えている。
瞬間、ガールはヴァルゴに飛び掛かり持ってる銃を奪った。
ゴロゴロゴロと回転して姿勢を立て直し立ち上がった。
「おい!こら、まて!」ガールは奪った銃でヴァルゴを狙ってる。
「ガール、撃つぞ、銃をおけ。何の真似だ!辞めろよ!」
「幻想じゃないわ!」ヴァルゴが叫ぶ
「そうか、じゃあ見ていて。」
ガールは銃をヴァルゴに手渡して返した。
「これでいかが、信じてくれるか?現実でこんな事が出来る?」
「惑わせて投降させるきよ。逃げましょう。」ヴァルゴは叫ぶ
「何処へ逃げるんだ?」
「幻想からは逃げられない。私が助けてあげる。」ガールが叫ぶ
「どうやって?」
「嘘よ!!!」ヴァルゴは必死に訴える。
「どうするんだ?」
「あなたが、ヴァルゴを撃って!」
「何だと?」
「無理は承知よ。」
「だが、このゆがんだ幻想のいや、バグの根本は彼女よ。」
「サンライト、ダメよ信じちゃ。」
「私達の手を借りずに、自分のその手で現実に戻るの。」
「彼女を撃ち殺せば、バグは消える。
貴方は眼を覚ますし、隣には私がいる。
皆心配しているの。戻ってきて。」
「あなたは渡さないわ、でもどうしようもないのなら
、私があなたを殺す。」ガールは俺に銃口を向けた。
「撃ってっこない、こいつは彼女が偽物なの」
「その手で確かめて、貴方が彼女を撃つのよ。」ガールは言う。
「悪夢を断ち切るのよ。撃て!殺せ!」
ヴァルゴの瞳から涙が落ちた。
ズドーン!!!銃声
俺はガールの額を一撃で撃ち抜いた。
次の瞬間裏口方向にいた武装警官に銃を乱射する。
必死で裏に走り込んだ。エレベーターで地下に降りていく。
「ガール…」
「大丈夫?」ヴァルゴがこちらを見つめて囁いた
「何故防弾チョッキを着込んでいたんだ?
夢なら必要ないだろう。最初から解っていたさ。」
地下駐車場に行き車に飛び乗った。
西へ西へ逃走をする事になる。
テストの原稿を間違えて入れてました
19時40分原稿を入れなおしました><