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痺れ5

セントラルシティ外れのほうにある俺のマンションに付いたのは暫くしてからだ。

ここに俺の真実があるはずだ。

部屋に入って、なんだろう、やたらと指導者論が多いな、

論語に三国志に織田信長の人生?

戦国武将の生き方が多いな、落語?米朝全集か…

地図?彼方此方日本中の観光地の地図があるな。

それなのに政治の本?自己啓発の本?ビジネス本、

松下幸之助関連の本、心理学?何て趣味や

また、パソコンだな…何か、入っているんだろうけど、

暗証キーは?こんなパソコンの前に忠臣蔵の漫画なんかある。

何て趣味なんだよ。

光の勇者 また俺は押してみた。

ここで、また開くか?

ビデオメッセージを開くとそこにはまた、俺がいた。

「やあ、今これを見ているという事は追い込まれているな。

だか少し安心できる君の頭の中に俺はまだいる。

俺の名前、そして君の名前はサンライトだ 太陽の光 人類の希望の光なんだ。

そして君は『光の勇者』のメンバーだ。彼ら魔王軍の支配を壊す時が来たのだ。」

メッセージはそこで終わってる。

「何故俺は襲われたのだ?」

「其れは私が説明するわ。

ドリームワールドに行けば記憶の上書きしたものを触れる恐れがあるわ、

そして元の『光の勇者』の戦士に戻るのを恐れた。

あなたは魔法を自由に使える数少ない勇者、

味方に付いたら最高の仲間、敵に付いたら最悪の強敵なのよ。」

「俺が普通のドライバーだったというのは?」

「勿論嘘よ。このあなたの部屋を見れば解るじゃない」

「俺は捕まっていたのか?」

「ええ、三か月前に捕まっていた。」

「居酒屋でいつも一緒に飲んでいた奴らは?」

「本当なら、あなたは酒は一滴も飲めないはずよ。

私が知る限り冠婚葬祭の時、挨拶程度に飲むだけね。

自分から進んでは飲まない。仕事の後の時間の監視を付けていたのよ。」

確かに酒は、滅茶苦茶弱かった。

「ドリームワールドに行くように勧められたのは?」

「たぶんそれは、本当に偶然かもでもよかったわ

其れのおかげであなたは元に戻れた。感謝しなきゃ。」

「彼らはあなたの記憶を操作していたのよ。

過去じゃなく今を見つめて!」彼女は必死の眼で訴えてきた。

「君と俺は関係があったのかい?」

「ええ、あなたのパートナーよ。」

「何か証拠は?」

「そうね…」何か、考えてる。

「あなたの左手かしら、」

「左手…?」

「あなたの左手の中指、薬指、小指は、

或るところでの決闘中に3本同時に切断されている。」

「もっとも、正確には切断と言っても一部切断ね。

そして手術は3本とも無事成功した。

リハビリで3本とも今は普通に動くわ。

だけど薬指だけが感覚が戻っていない。」

「普段の生活には見た目支障はないけど、一つはパソコンを触る時、

左手は親指、人差し指、中指だけでキ―タッチするわ。

薬指はその僅かに押さえる事も出来ないのよね。」 

「そして何より食事の時、御味噌汁など椀物を吸う時、

薬指には力が入らないのと、熱さの感覚もないから、

椀を持つ時薬指だけ離れているわ。

外食でラーメンなど大きな丼は持てないのよね。」

「そしてあなたは言っていた。

『たぶんこの薬指の痺れだけは俺自身が死ぬまで続くんだろう。』

と今も左手の薬指だけは痺れがあるんじゃないの?」

彼女の言うことは全て当たっている。

俺は左手の薬指だけが不自由だ現に熱いものは触れない

「すまなかった。そういえば、君の名前をまだ聞いてなった。教えてくれ。」

「ヴァルゴよ。お帰り。」彼女は涙を流していた。

来週は朝7時にUPしてみます

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