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アイン・ソフ・オウル  作者: 円 紀一
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古のドールマスター

ドールを生み出した古代文明。その時代は今とは比べ物にならないぐらい複雑な魔法が使われており、失われた強力な魔法も数多く存在する。


古代遺跡にあったネックレスには、かつての古代文明時代のドールマスター、エルヴィラの精神が封印されていた。エルヴィラは自らの命を長らえるため、マジックアイテムに精神を封印し永い眠りについた。やがて誰かがこのネックレスを発見して身に着けた時に、その体を乗っ取るために。


フレイヤの意識はエルヴィラに侵食された。

エルヴィラはフレイヤの記憶を基に、ミスリル鉱山にある巨大なコアが発見されたことを知る。


ミスリル・フレームのトロール級ドールか。悪くない。


「今からミスリル鉱山に向かう」

「ミスリル鉱山だって!?お頭、フロストヴェイル軍と強力なモンスターがいるって話ですぜ!」

「…」

「お頭!」


船に戻り出航の準備を始める。


「まだ近くにウルフスカーのやつらがいるかもしれねぇ。今出るのは危なかないですか?」


不安そうに部下で操舵手のラグナが問いかける。

フレイヤ(エルヴィラ)は全く意に介する風でもなくその言葉を無視する。


「出航だ」


フレイヤ(エルヴィラ)が呪文を唱えるとネックレスが鈍く輝き、船全体が外からは見えなくなった。

隠匿魔法コンシール・セルフ。古代文明時代のドールマスターは、ドールを操る際に自らを攻撃されないように姿を隠す魔法を得意としていた。この魔法は現在では高度な古代魔法と位置付けられている。エルヴィラほどのドールマスターになると船のような巨大な構造物まで範囲を広げることができる。


既にウルフスカー一家はその場を離れていたが、すれ違っても気がつくことはなかっただろう。


かくして、アイスファング一家を乗っ取ることに成功したエルヴィラはミスリル鉱山に向かうためブリズバーン方面にむかった。









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