表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
アイン・ソフ・オウル  作者: 円 紀一
5/14

モンスター退治前夜

フロストヴェイルの酒場。

クローディアはミスリル鉱山にあるコアを回収する方法を考えていた。


コアにコードを付与できれば自分のものにできる。コアを自分のものにしてモンスターと戦う。コアの大きさによるけど必要な時間は自分の力であれば10分。今フロストヴェイル軍が苦労しているのは、このコード付与の時間もあるだろう。巨大なコアであれば普通なら6時間はかかる。


10分間、強力なモンスターの気を逸らす時間を稼げれば。

とりあえず、ミスリル鉱山に向かってみるか、誰か協力者を冒険者ギルドで募るか。


どうすればいいか思案していると、酒場の隣の席で話している冒険者の話が聞こえてくる。


「おい、ブリズバーンでモンスターが出現したらしいぞ」

「フロストストーカーだろ、山で食べ物が少なくなってるのかもしれん。村に降りてきてしまってるんだろう」

「あいつら見えなくなるからなぁ。村に入り込まれたら厄介だな」

「冒険者ギルドで退治の募集があったな。どうするか、いい金になりそうだが死ぬかもしれん」


フロストストーカー。その皮は迷彩効果がある。視覚に頼るモンスターであれば欺けるかも。

冒険者ギルドに行ってみよう。


冒険者ギルドでは、フロストストーカー退治の募集がかかっていた。

「現在、ブリズバーンでフロスストーカーが出現しており、退治のためのメンバーを募集しています。報酬は銀貨30枚。明日出発するフロストヴェイル軍に同行願います」


募集用のカウンターに進むクローディア。

「すみません。応募します」

「はい、お名前よろしいですか」

「クローディア」

「クローディアさんね。こちらが参加用の割符です。無事生きて帰ってこれたらお持ちください。報酬が支払われます」


「俺もいいか」


横を見ると屈強な大男が立っている。


「はい、大丈夫ですよ。お名前よろしいですか」

「レオナルドだ」

「レオナルドさんね。こちらが参加用の割符です」


「フロストヴェイル軍は明日の早朝、城下町の北門から出発します。割符を見せれば同行する冒険者とわかると思います。ではよろしくお願いします」


「おまえ、魔法使いか」


レオナルドがクローディアに声をかける。


「いえ、ドールユーザーです」

「ほお、それは頼もしいな。ドールはどこだ?」

「…今はいません」

「いない?いなけりゃ何の役にも立たないじゃないか。多少の魔法は使えるのかもしれんが」

「…」

「金が欲しいのか?あっという間に殺されちまうぞ」


あきれた様子で去っていくレオナルド。


ドールユーザーはドールがいなければ無力。確かにそう思われても仕方ない。

とりあえず、宿を確保して明日に備えよう。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ