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似非イスト

誰かが見てくれている

作者: 錫 蒔隆

 『どこかで誰かが見てくれている』は、福本清三氏の著書だ。『カイジ』の福本伸行氏ではない。日本一の斬られ役、福本清三氏だ。

 幼年期、私は時代劇が好きだった。『暴れん坊将軍』や『三匹が斬る』が好きだった。グロテスクを排斥された剣劇に、かっこよさを見いだしていたのだ。その当時、私は福本氏の名を知らなかった。ただその存在は知っていて、「狼のひと」と呼んでいた。目張りでとんがったような顔が、幼心に狼を連想させたのだろう。

 ブラウン管のなかに「狼のひと」を見つけると、幼い私の心は躍った。斬られてのけぞり、大仰に死ぬ。死んだはずの「狼のひと」がその場に再登場して、また斬られる。大仰な二度めの死。その姿に欣喜雀躍する幼い私。

 長じてその名を知り、『仁義なき戦い』での死にざまも観た。『レッド・シャドウ』や『ラスト・サムライ』での名演も、チェックした。ただ著書は買っていない。サイン会も近くでやっていた。行きたいとは思ったが、行かなかった。金がなかったのだ。

 だが、ブラウン管をとおしてずっと観てきた。著書は買わなかったけれども。


 誰かが見てくれている。そう。「小説家になろう」も、そう。ここに投稿した作品は、誰かが見てくれている。感想も評価もゼロでも、誰かが見てくれている。決して、無駄ではない。

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― 新着の感想 ―
[一言] 『誰かが見てくれている』まさにこの心境で、わたしも書いています。この支えがなければ、書く作業はあまりにも孤独です。胸に響く言葉です。 ちなみに錫さんの作品はカラスウリがもれなく読んでいます。…
[一言] まさしく私も同じ事を思っています。 アクセス数が伸びると、嬉しいですよね。
2016/05/18 22:15 退会済み
管理
[一言] 『誰かが見てくれている』いい言葉ですね。一人でも読んでくれる方がいたら、嬉しいのです。そのとおりだと、私も思います。
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