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ギルド

探索者ギルドはかなり大きな建物だ。

西部劇の酒場みたいな扉を開けると、左側に受付がいくつか並んでいて、右奥には素材買取所があった。

左奥はちょっとした喫茶店になっている。


昼前だからか人も少なく、受付にはお姉さんが一人だけだ。


「こんにちは。登録にきたんですが」

「はい。こちらで承っております」


おねーさん、かなり美人だな。

青髪ロングでクールだ。

でも胸が・・・うん、しょうがないね。


ここで宣言させて貰うが、俺はかなりのおっぱい好きだ。

巷では似非博愛主義者が「おっぱいに貴賤なし」だの「貧乳はステータス」だの言っているが、そんなものは建前にすぎない。


もちろん残念なお胸でも美人はいる。

現に目の前のお姉さんはかなり美人だ。


しかし!しかしである。

残念ながら性的に来ないんだ。

心にガツンと響かないんだよ!


私は豊満なおっぱいが大好きです。

はー、あふれ出るような生命の神秘!

圧倒されるような命の力!


おっぱいの中で揺蕩いたい。

豊満な体に圧倒されたい。


「はぁー・・・」

「あ、あの?聞いておられますか?」


しまった。

思わず溜息が出てた。


クールになれ。俺はエリートだ。エリートは人を救わなくちゃいけない。人を傷つけちゃいけない。

クールクールクールクール・・・


「大変失礼しました。アキト・ハセベと申します。探索者ギルドに登録にきました」


よし、顔には出ていない。キリッ


「そ、そうですか。私、担当のマチルダと申します。それではこちらの水晶にクリスタルをかざしてください」


クリスタルをかざすと水晶が反応した。


「アキト・ハセベ様 ナ国出身 市民階級ですね。犯罪歴も無しと。ジョブはお持ちですか?」

「魔法使いについています」


やべ、魔法使いですって言うの結構恥ずかしいな。

マチルダさんは、その間に水晶玉に指をかざして文字を書いていく。

すると水晶玉から光が俺のクリスタルに吸い込まれた。


「これで登録は終わりました。アキト様のクリスタルに探索者ギルド所属であることが記されていますのでご確認ください」


クリスタルを覗くと確かに探索者ギルド所属となっている。


「確認しました」

「それでは続いて探索者ギルドについて説明します。こちらの受付では、探索者登録、銀行業務、探索者の出入国手続きを行っております。反対側には素材買取所がありますので、モンスタードロップの素材はあちらにお持ちください。素材買取所に関しましては迷宮前にも設置してありますので、そちらで売却なさることも可能です」


流れるような説明だな。


「なお、魔石に関しては特別に、国外への持ち出し厳禁となっております。これに違反した場合、ギルドからの除名だけではなく、国法においても厳しく処罰されますのでご注意ください」


へぇー厳しいな。

アイリスさんは魔石は資源だって言ってたけどちょっと質問してみるか。


「なぜ魔石だけそれほど厳しい規定が置かれているのですか?」

「魔石の利用法は多岐に渡ります。武具の材料となったり、魔法の研究素材、薬剤の原料などにも使われます。日常生活においても、便利な魔道具の素材となり、代えが効きません。このように、軍事、魔法技術、製品の各分野において必須の素材であるため、魔石の国外流出に国は目を光らせています」


なるほどねぇ、核物質やレアメタルみたいなもんかもしれないな。


「国内では取得した人が自由にしていいんですか?それほど貴重な品ならマズイ気がするんですが」

「おっしゃる通りです。しかし、過去において他国が魔石を国家独占としたのですが、探索者との争いに発展した挙句、その国の迷宮に探索者はよりつかなくなってしまいました」


おお、生臭い生臭い。

迷宮の取り合いで戦争なんかも起きたんだろうな。


「以上で説明を終わりますが、質問などはございませんでしょうか」

「大体分かりました。ところで、早速お金を預けたいのですが可能ですか?」


と言うと、俺はアイテムボックスから金貨20枚と銀貨100枚を取り出した。


「これは・・・大金ですね。早速口座を作成します」


銅貨1枚で1ソルという単位だ。

先ほどのケバブセットが銅貨6枚だったことを考えると、大体1ソルが100円くらいになると思う。

銅貨100枚で銀貨1枚、銀貨100枚で金貨1枚になるから、銀貨1枚が1万円、金貨1枚で100万円くらいになる。

そうすると、俺は今2000万円以上の金を持っているわけで、こんな金はさっさと預けるに限る。


神様が当座の金を用意するって言ってたけど、相当な大金だよな、これ。

アイリスさんも二千年前の人だし、貨幣の価値なんか分からなかったのかもしれない。

まぁ、この金で俺がどの程度のことができるかを参考にするんだろう。


「口座を作成しました。全額お預けになられますか?」


と聞かれたので、手元に銀貨10枚を残して、残りの金貨20枚と銀貨90枚を預けた。


「金貨20枚と銀貨90枚で20万9000ソルお預かりしました。アキト様のクリスタルも自動で更新されておりますので、ご確認ください」


クリスタルを見ると確かに入金されている。


「それでは先に、探索者ギルドの銀行について説明をさせていただきます」


なんかマチルダさんの目がキュピーンと光った気がする。


「ご存知のように探索者は迷宮を巡って国際的に移動することが多い職業です。国外に出るときは通貨を両替しなくてはなりませんが、両替商の中には悪質な者もいて、法外なレートを提示したり、最悪の場合には偽造通貨を渡したりします。ギルドの銀行を利用して頂きますと、公的なレートで現地の通貨に両替して引き落とすことができるので安心です」


なるほど。魔石の件といい貨幣といい、国外移動は結構厳しく見られるんだな。


「分かりました。丁寧に説明して頂きありがとうございました」


と言って立ち上がろうとすると、マチルダさんの目がキュピーーーーーン!と光った!

今回は明らかに光った!


「ところでアキト様、奴隷の購入はお済ですか?」























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