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魔力

「さて」


と、アイリスさんが立ち上がると、目の間に画面が現れた。


「あとはこちらの画面をタッチして、アキトさんのジョブやスキルを設定してください。1週間後にイズマイールへ転送されますので、事前に準備されるとよいでしょう」


というとアイリスさんはスーっと消えていった。


「え、待って!待って!まてー!スキルってなに、ジョブってなんだよ!おい聞いてんのかskfぁjkdt」


・・・おーい。おーーーい!

あの女ーー!!! なにが愛を取り戻すだよ。ほとんど好き勝手話してただけじゃねーか!


(聞こえていますよ)


「ぬあ!」


突然頭の中に声が響いてきた。


(急に仕事が入ったので後は念話で説明しますわ。ジョブやスキルは該当項目をタッチして頂ければ説明が書いてあります。)


わー、アイリスさんめっちゃ女神!美の化身!愛の女神!素敵!抱いて! ほんとごめんなさい!


(ふふふ、面白い方ですね。大丈夫、1週間ありますからじっくり選んでくださいな)


「はい!」


 アイリスさんの優しさに泣いた。



 

 


 それから1週間、アイリスさんに教えてもらいながらステータスとスキルを考えていった。



アキト・ハセベ 

人間/エルフ

18歳 男

身長190cm

体重85kg


レベル:1

職業:未設定

   未設定


HP200/200

MP150/150


特殊スキル

デュアルジョブ 身体能力強化 鑑定 経験値獲得量増加 ジョブ経験値獲得量増加 スキルポイント獲得量増加 ジョブ再設定


戦闘スキル(6+ボーナス2枠)

なし


非戦闘スキル

料理Lv2


ジョブスキル

なし  



 とりあえず身長を10cmほど伸ばして190にしておいた。

イズマイールの人間族にしてはかなり高いほうらしいが、魔物もいると考えたら体は大きいほうがいい。

戦闘ではやはり体格がものをいう場面が多いだろう。

個人的に190の大台には憧れていたしね。


 一方で体重は85kgとかなり痩せ型だ。格闘技をやっている人なら100kgくらいは普通にあるが、魔物との戦闘に必要な体重の目安が分からない。

 ということで、まだ体が出来上がる前の18歳に年齢を設定して、ある程度筋肉を付けつつ25,6歳で老化を止めようと思う。


 HPとMPはそのまんまの意味だ。レベルが上がると勝手に上がっていき、ジョブによって補正値がプラスされるそうだ。


 レベルというのは個人の体に宿る魔力を表すらしいが、一番分かりにくかった。

というのも、魔力という概念が分かりにくいからだ。


 イズマイールの人々は魔力によって肉体が強化されているらしく、レベル差によっては、筋肉ムキムキの大男より、小柄な女性のほうが力が強いという逆転現象が起きるらしい。


 物理涙目である。


 そのせいで、筋力だけを計測しようとしても、その力が純粋に筋力だけで出されているのか、魔力による強化によって出されているのかが見分けがつかない。

 

 もっとも、筋力が不必要かというとそうではなく、大男と子供が同じだけの魔力を持っていて、両者共に魔力を肉体強化に使用している場合、大男のほうが力が強い。


 更に、肉体強化に使用していない余剰魔力こそが魔法の威力に関わってくるそうだ。


 都合の悪いことに、肉体強化に使用している魔力は体と一体化してしまっていて、魔法に使うことができない。


 そこで俺は、余剰魔力を単に魔力或いは狭義の魔力、肉体強化に使用している魔力を肉体魔力、魔力+肉体魔力を広義の魔力或いはレベルと呼ぶことにした。


アイリスさん曰く大体あってるそうである。


 ちなみに、特殊スキル(チート)の身体能力強化とは、魔力を使用せずに前衛並みに身体能力が上がっていく効果があるらしく、お蔭で余剰魔力はたっぷりだ。


 そうなるとジョブは一つ決まる。魔法使いである。

 よっっし!異世界=魔法!


 残る一つは余った身体能力が勿体ないので戦士にでもしようか。


 ジョブ再設定があるし、困ったら後で変えられるだろう。

 


 



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