表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
女心がわからない  作者: 伐 飛鳥
彩女編
9/19

迷う位なら買いましょう


さて、一体村井さんは俺に何を売ろうというのだろうか?

このネット時代たいがいの物は手に入るので、余程の物なのだろうか?てか、村井さん年上なんだしタダでくれたってイイじゃんと思ってしまう俺はダメなのだろうか…

多分ダメなんだろうな…



「彩女さんとの仲を更に進展させる為には、どう考えても瞬がディルについて詳しくなる必要性があるのは分かるよな?」


「そりゃ〜それが1番の近道だと思うけど…一体何なん?もったいぶらずに教えてよ!」


「ま〜焦るなって!俺がビジュアル系好きなのは知ってるよな?実はディルのCDも持ってるんだよ。しかもタダのCDじゃない…インディーズ時代に出したミニアルバムだ!どうだ瞬欲しいだろ?今じゃなかなか手に入らない代物だぞ?彩女さんとの仲を進展させたいなら絶対に必要になってくると思うけれどだ!俺も手放すには惜しいCDだしな…ただ、どうしても瞬が譲ってくれと頼むなら考えなくもないけれど…どうしようかな〜」



ん〜年上だけど正直ちょっとウザいよ村井さん…どうしようかな〜て俺まだ何も言ってないんだけど?だいたい実際俺に売る気満々じゃないの?どう考えても、そうとしか思えないんだけど…


とは言っても、確かに魅力的な代物である事は間違いない。さすがに彩女さんも、俺の口からディルのインディーズ時代の曲の話しが出てくるとは考えていないだろう…そうなると彩女さんから、どうして知ってるの?とか話しになり盛り上がる事間違いなし!


そう考えると村井さんの提案は非常に魅力的な提案である。ただな〜すぐに食い付くのも何かシャクだしな…ここは一旦保留にして交渉をしてみるか。値段もわからないし…



「マジで村井さん!?実は俺もディルのインディーズ時代のCD欲しくて探してたんだよね〜」


「だろ!?瞬なら絶対そう言うと思ってたんだよ!」


「でも、村井さん手放したくないんだよね?それを俺が譲ってくれとは言いにくいよ。それにネットで探してたら同じのが出てたか大丈夫だよ!村井さん本当にありがとう」


「ちょ…瞬そんなに気にしなくても大丈夫だって!俺と瞬との仲やろ?それにネットのだとCDにキズとかあるかもしれんし、そういうの心配やん?その点、俺のCDはキズ一つ無い良品だから心配ないぞ!」



お!?予想以上に村井さんは俺にCDを売りたいのか?お金には困ってるようには見えないんだけどな…

因みに村井さんにはネットで見つけたと言ったが本当は無かった…やっぱり人気のビジュアル系バンドていうのもありファンはそう簡単に手放したりはしないんだろうな…

それにしても村井さんどうしたんだろ?それとも、これが本当の善意てヤツで俺が疑い過ぎてたのかな?もしそうなら村井さん申し訳ない…善意に甘えさせてもらいます!



「村井さんが、そこまで言ってくれるなら村井さんから買おうかな?でも、本当にいいの?村井さんも手放すには惜しいて言ってたじゃん?」


「ま〜ま〜気にするなって!こういうのは本当に必要としてるヤツが持ってた方がいいだろ?それに俺だって瞬が彩女さんと上手くいく事を望んでるんだから、気にするな!」


「村井さんが、こないに言うてるんやから素直に瞬も甘えておけばいいんやて!」


「ん〜山さんまで、そう言うなら村井さんから買いますか!因みに村井さんいくらで売ってくれるの?」


「そうだな〜本当は、もう手に入らない代物だからプレミアとかついてると思うから5000円と言いたいところだけど…相手が瞬だから、ここは定価て譲ってやるよ!」



「………エッ…!?」



エッ…!?

まさかの定価宣言…!?

うっかり声にだしてエッ!?て言っちゃったよ…てか最初の5000円て何?ミニアルバムだよ?5曲しか入ってないんだよ?倍の曲は入ってるアルバム3000円なんだけど…1曲1000円ですか!?いくら何でもボッタクリでしょ!?にも関わらず俺だから定価でて…色々間違ってない?

それとも俺の感覚が間違ってるのか?

そんな戸惑いに襲われていると二郎ちゃんがすかさず助け舟を出してくれた。



「村井さん、さすがに定価は無いでしょ〜瞬じゃなくても驚くて!」


「二郎はわかってないな〜インディーズ時代のCDて本当に手に入らない代物なんだよ?メジャーになってからのCDなら簡単に手に入るけどデビュー前のインディーズCDは本当に貴重なんだって!なあ山さん」


「いや俺に振られてもわからないけど、多分手に入りにくいのは事実なんやないかな?ま〜ここは彩女さんを落とす為だと思って買うしかないんとちゃうか瞬?」



まさかの山さんの裏切り?てか、裏切りでもないか…でもな〜定価か〜何だかな〜騙されているような気になるよね?

でも、現状手に入らないのも事実なんだよな…どうしよう…どうしましょう…



「ん〜どうしようかな…」


「別に無理にとは言わないけれど、そんなんで彩女さん落とせるんか?ここで迷ってしまう程度の好きて気持ちだったのか?男なら絶対に買いだろ!どうした瞬?彩女さんの事好きて言ってたのはウソか?違うだろ?だったら買うしかないだろ!」


「あ〜もうわかったよ!買うよ!定価で買います。買わせて頂きます!村井さん酷いな〜彩女さんの名前出されたら引けないでしょ!?も〜タチ悪いよ!」



結局交渉に負けてしまいました…

それとも本当にイイ物を安くGET出来たのだろうか?イマイチよく分からないけれど、少なくとも彩女さんと話すネタが出来たのは間違いない訳だし。ここはプラス思考でいきますか!

どちらにしてもライブに行くなら覚えないといけないし…

それにしても彩女さんの名前を出すのは卑怯だよ…好きな女の子の名前出されて引ける男なんてそうそういないよ。

村井さんに、上手くやられたな…

とか、軽くグチりながらも彩女さんと話しをする事を考えるとワクワクしてる自分がいるのも事実であって、結局男なんて単純な生き物だよね。


村井さんに定価でCDを譲ってもらい、何だかんだで満足している自分がちょっと憎い。

でも、迷うくらいなら買っておけ!て考え方は間違ってはいないと思うので、今日はイイ買い物が出来たと満足しましょう。




「彩女さんに何てメールしよう!?」



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ