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女心がわからない  作者: 伐 飛鳥
彩女編
6/19

ささいな問題

3人は、彩女さんとの成り行きを最初は見守っていた様だか、邪魔したら悪いと講義室に向かっていたようだ。


大学講義室のイメージ通り、扇型の室内に段々畑の様に設置されたイスの1番後ろに3人は陣取っていた。



「ただいま〜!」


「お疲れ!瞬の席も取っといたぞ」


「で、瞬どやった?」



喰い気味に山さんが聞いてくる。他の2人も興味心身の様だった。



「間近で見るとヤッパリ可愛いね!ロリコンでは無いけど、あんなに小さいと抱き締めたくなるよ!」


「それはいいとして、名前は?」


「彩女さん!名前まで可愛いくない!?」


「因みに苗字は?」


「………聞いてない。てか、ヤッパリHNなのかな…?どう思う?」


「悪い瞬…全く話が見えない…とりあえず最初から話せ」



3人に、彩女さんとの会話を話した。男て好きになっちゃうと兎に角何でも可愛いく見えちゃうよね?正に周りが見えなくなると言った感じ!俺は冷静だと思っていたけど、ヤッパリ冷静では無かったらしい。とりあえず何故彩女という名前がHNと疑ったのかを話した。



「ん〜HNの可能性は十分にあるな〜せやけど実際瞬はどうなん?」


「ん〜兎に角可愛い!」


「いや、そ〜じゃね〜し!瞬大丈夫か?」


「別にHNだろうと好きなんだろ?違うのか瞬!名前が違ったくらいでキライになるのか?」


「それは無いよ二郎ちゃん!キライになんかならないよ。てか、まだ本名じゃないと決まった訳でもないし今は彩女て名前が分かって気分良さげです!」


「瞬がそれでイイなら、問題無いんじゃないの?俺もビジュアル系好きだからライブとかよく行ってたけど本名はあまりなのらかったぞ」


「村井さん、そんな趣味まで!?今からは想像もできない…」


「仲良くなれば、真相もわかるやろ。とりあえず今は瞬、よくやった」



確かに気になる点ではあったけど、仮にHNだったとしてもキライになる訳でも無いし、皆の言う通り些細な問題だった。


実際に友人に1人本名を全くなのらないヤツもいたしね。(ギュウ)は今何にしてるのかな…?


友人の牛は本名を名乗るを極端に嫌がっており、牛というアダ名を普段から使っていた。何回か、本名を聞いたが牛のイメージとは確かに合わない名前だったと思う。


あまりにも牛と呼び過ぎて俺も今では牛の本名がわからないし、牛としか呼ばないので問題無し。牛本人も…



「俺を本名で呼ぶな!忘れろ!俺の名前は牛だ!」


「自分の名前マジでキライなんだよ。牛以外で呼んでも俺は返事をしない!」



ちょっと…かなり変わったヤツだった。確か両親と兄姉が東大、京大だったかな?親戚も同じ感じだったと思う。家庭内でのプレッシャーがハンパないらしい。出来の悪い自分は、家に居場所が無いとも言っていた。


とは言っても、ボンボンのお坊ちゃん何百万もするバイオリンが家に普通に何台もあり、本人も教養の一つとして当然弾ける。


見た目は、アダ名通りの体格でロン毛のバンダナ。紺では無く青のジーンズに同じ色のシャツ…足下はナイキのスニーカーに腰にポーチを付けてタオルは標準装備!アニメ•マンガ•ラノベが大好きな、まるで絵に描いた様なオタクだった。


バイト?仕事?は、広告代理店でチラシなどのレイアウトを担当しており色々と規格外だった。そんな牛も台道大学に入学し今では殆んど連絡を取っていない。


牛家にとっても、牛は規格外だったらしく家庭内がヤバイとグチてたのを思い出す。ま〜家族全員東大•京大じゃ牛は規格外だろ〜な…


台道大学に入学する事になった牛を両親が本気で「この子は、ウチの子では無い!取り替えられたんだ!」と発言して大問題になったりと話題には事かかないヤツだった。元気にしてるかな…牛…


だいぶ話しが逸れてしまったが、たとえ彩女という名前がHNだろうと本名であろうと、俺にとっては大した問題では無く彩女さんは彩女さんな訳だし、それでキライになる訳でもないので問題無しという事で!


それにしても、やっぱり恋は盲目になりますね。好きな人が出来るだけで一日のテンションが違ってくるんですよね!でも、ここからが苦悩の始まりであるのは間違い無い。女の子の対応一つで…男て単純ですよね?



「とりあえずメール送ったり、しながら仲良くなれる様に頑張るよ!」


「よし!今日は瞬のお祝いだな!どこか遊びに行くか!」


「いいね〜!カラオケ行こうぜ!」


「じゃ〜駅に集合て事で!」


「了解!」



お祝いと言うより騒ぐ理由が欲しかっただけだと思うが、一度別れたあと4人で社駅に集合しカラオケフリーで6時間!声がガラガラになるまで歌って騒いで楽しい時間を過ごした。

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