表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

85/113

第85話 古代英雄の記録

地下遺跡の最奥。


巨大な円形装置の前で三人は立ち止まっていた。


床に刻まれた魔法陣。


中央には光る水晶の柱。


そこから淡い光が広がり、空中に地図が浮かんでいる。


リーナが言う。


「これ……」


「世界地図?」


ルークが頷く。


「たぶん」


ミカサが腕を組む。


「光っとる点」


「全部遺跡ちゃう?」


確かに。


世界各地に光点があった。


砂漠。


海の中央。


大陸の奥地。


そして――


火山地帯。


ルークが言う。


「災害管理施設」


「世界中にある」


リーナが呟く。


「古代文明……すごすぎ」


ミカサは別の装置を見つけていた。


壁の一部。


石板のようなもの。


「これなんやろ」


触れた瞬間。


石板が光った。


ブォン――


空中に文字が浮かび上がる。


三人が驚く。


リーナが読む。


「……討伐記録?」


そこには名前が並んでいた。


古代文字。


だが魔法翻訳で意味が理解できる。


災害討伐参加者。


王国軍。


魔導師団。


竜騎士。


ミカサが言う。


「めちゃくちゃ人数おるやん」


ルークが静かに言った。


「共闘」


リーナが振り向く。


「ゲームの?」


ルークは頷く。


「似てる」


石板には戦闘の記録もあった。


災害出現。


数十日戦闘。


都市被害。


国家崩壊。


それでも。


完全討伐には至らず。


最終処理――


封印。


リーナが言う。


「倒せなかった?」


ルーク


「たぶん」


ミカサ


「だから封印施設か」


その時だった。


石板の下。


さらに別の欄があることに気づく。


そこには四つの枠。


炎。


海。


空。


大地。


そして――


最後の行。


名前記録欄。


だが。


そこは空白だった。


リーナが言う。


「ここ」


「何も書いてない」


ルークはその欄を見つめていた。


妙な感覚があった。


ミカサが言う。


「つまり」


「次の討伐者の枠?」


静寂。


リーナが苦笑する。


「やめてよ」


「そんな運命みたいなの」


ミカサは肩をすくめる。


「でもな」


ルークを見る。


「兄ちゃん」


「ドラゴン倒して」


「古代生物も倒した」


そして笑った。


「可能性あるで?」


ルークは苦笑する。


「やめてくれ」


だが。


三人はまだ知らない。


この記録が。


遠い未来。


本当に更新されることを。


そして。


その時。


世界は再び――


災害の時代へ入る。


地下遺跡で見つかった古代の記録は、


世界の未来を静かに示していた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ