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第67話 翼竜 その壱



熱風が吹き荒れた。


火山帯の岩肌を揺らしながら、巨大な影が動く。


翼竜。


岩山の頂で身体を起こし、ゆっくりと首を巡らせた。


その瞬間――


空気が歪む。


「来る!」


ルークが叫ぶ。


次の刹那。


炎が空を裂いた。


轟音と共に、火柱が地面を薙ぎ払う。


山肌が溶け、岩が蒸発し、爆風が襲う。


「伏せろ!」


ルークが影でリーナを包み込み、重力で地面へ押しつける。


炎が頭上を通過。


後方の岩山が消し飛んだ。


「……一撃で地形変えてる」


リーナが震えた声で言う。


「想像以上だね」


ルークはすでに踏み込んでいた。


重力加速。


一瞬で距離を詰める。


氷剣を振り抜く。


刃が翼を裂く――


だが。


ガキン!!


火花が散る。


鱗が弾いた。


「硬っ……!」


翼竜の爪が振り下ろされる。


地面が爆砕。


柱三本分どころじゃない。←なんて大きな爪なんだ


岩盤ごと潰れる。


ルークは影で跳躍。


爪の風圧だけで身体が吹き飛ぶ。


空中で体勢を立て直す。


「リーナ!」


「拘束いく!」


影が翼竜の脚へ絡みつく。


重力が落ちる。


動きが一瞬鈍る。


その隙。


ルークは魔力を刃へ集中。


氷が膨張する。


「砕けろ!」


斬撃が鱗を貫いた。


初めて、血が噴き上がる。


翼竜が咆哮した。


山が揺れる。


次の瞬間――


翼が大きく打ち下ろされた。


突風。


衝撃波。


リーナの立っていた岩場が崩れる。


「リーナ!」


ルークが影で引き寄せ、抱き抱えたまま転がる。


背後が炎に飲まれる。


「想像以上の風圧だ……!」


「そうね!正直私が下にいるとルークが集中できないかもね」


「すまない」


「最後に残った矢を全弾あいつに打ち込んでくれないか」


翼竜が空へ跳んだ。


「わかった」


巨大な影が太陽を覆う。


「空中戦……!」


ブレスが溜まる。


熱が集中していく。


ルークは歯を食いしばる。


リーナを抱き掲げながら


「リーナ、今だ矢を放ってくれ!」


「了解!」

リーナの矢が次々と放たれる


半数以上は避けられるが、


それ以外の矢は当たった瞬間氷の柱がドラゴンから突き出る。


同時に影と重力が叩き込まれる。


翼竜の身体が空中で引き下ろされる。


ルークはリーナを安全な場所に降ろし


ドラゴンはそのまま羽ばたき直そうとするが


バランスを崩す。


その一瞬。


ルークは真上へ跳んだ。


氷剣に全魔力を流し込む。


「叩き落とす!」


一閃。


翼の付け根が凍結し、砕け散る。


翼竜が絶叫しながら地面へ墜落した。


山が崩れ落ちる。


土煙。


衝撃波。


だが――


まだ生きている。


巨大な目が、ルークを睨みつけた。


炎が再び喉奥で渦巻く。


「まだ終わらないか……!」


ルークは剣を構え直す。


「でも」


「ここからだ」


決戦は、始まったばかりだった。  こういった感じで変更しますね

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