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黒い稲妻

個人的になんですけどこの作品作っていてとても楽しいんで続編を続々出そうと思います

黒いR32は夜の山道に静かに佇んでいた。

主人公、**みなと**は17歳。父が残した黒い車を手に入れた日から、湊の日常は少しずつ変化していた。学校では普通の高校生だが、心の奥底では父の走り屋としての足跡を辿る決意を胸に秘めている。


父の親友で整備士の佐伯さんは年老いてなお腕が立ち、湊に父の伝説を語る。

「お前の父さんは、この山道を夜な夜な駆け抜け、誰も追いつけない記録を残したんだ。」


その言葉に胸が熱くなる湊。車の微かなエンジン音、父の残したタイヤ痕、内装の小さなメモ――すべてが父の息吹を感じさせた。


「俺も、父さんみたいに走れるのか…?」

夜、湊は初めてR32で山道を走らせた。速度はまだ安全範囲。だが、車の挙動やエンジンの鼓動から、父がこのマシンと向き合った日々の重みを感じ取る。


小さな勇気と高揚感が交錯する中、湊は初めて父の「走り」を理解し始める。

伝説は、もう過去のものではなく、今、彼の手の中で新たに息を吹き返していた。


翌日、湊は学校帰りの道で、ひときわ目立つ白いFDを目撃する。

ドライバーは同じ高校の三宅凛みやけ りん。クールで知識豊富、車に対しては湊と肩を並べるほどの腕前だ。


「珍しいね、そのR32…」凛は軽く微笑む。

湊は少し戸惑いながら答える。「父の車なんだ。」

「ふーん。じゃあ、あなたも走り屋?」


二人は自然と会話を交わし、夜の山道でタイムアタックすることに。

山道のカーブ、湿った路面、夜風に漂う杉の香り――すべてが湊に新たな興奮をもたらす。


勝ち負けではない。父の足跡を辿る旅。

その夜、湊は父の「伝説の走り屋」と呼ばれた理由の一端を体感するのだった。


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