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癒しのうた

作者: 秋葉竹



カッコつけて

生きたいと

想ったのなら

それは正しい輝きだと想ってほしい


山中の池の深淵な緑の言葉のような忘却に

寂しい目をした

でも前を向いている君の

瞳に残る真っ赤な薔薇を愛でる心は心の中に

丸い気持ちのままで

真っ赤な気持ちで転がっている


問う人の世界の記憶に残る

あざといくらいの心に沁みる嘘が希望だ

おのがこの身を草木と例えたことの愚かよ

いつまでも 

成長しない木など世界にはひとつもないのに

その

叩き割られた真実の瞬間の

さまざまなカケラの無音さ


笑顔だけが

すこしだけ

世界を

ただあたたかくしてくれるなら


むろん吹く風は悲しみを忘れて

だれにもみえない透明なキスを

そっと

愛するひとに

くれていってくれるのだろう


なんて

カッコだけつけて

宵闇を待ち

待ちつづけ

闇を忘れるほどの不幸なんて

とっくになんども

飲み込んだんだから

だれに

なにを云われても


洗われる心の優しさの中に

そっと深夜をのぞむ悲しみがいたり

正しい声で呼ばれたのに

なぜか振り返らないじぶんがいたり


ただ

だれのものでもないじぶんの好きは

だれにも伝わらなくてもいい

ただじぶんが好きなのは

そんな風に瞳を濡らしている

なんだ



それで、なんだけど

それで、よぉ、


破れた悲しみを


癒させておくれ?










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