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三枝さんは三重人格

できれば連載で出したかったのですが、他にも連載で出してるものがあるので、変に連載増やしてエタるのだけは嫌だなぁと思い、短編で出すことにしました。

稚拙な文かもしれんが、ご感想等ありましたらお願い致します。


「好きです! 付き合ってください!」


ああ、終わった。

僕の初恋。


「ごめんなさい。貴方の気持ちには応えることはできません」


最初から分かってた。

彼女が僕のことを何とも思っていないことも。

拙劣な僕なんかじゃ彼女と釣り合わないことも。

でもこれで良かったんだろう。


想いを告げないままだったら、僕は前には進めなかっただろうから。

いや、違う。

前になんて進めない。

結局僕は臆病な人間だ。

だからきっと、ただ想いを告げた。ただそれだけの事実が残るだけだ。


「でも、貴方がもしどうしても私のことが好きだというのならーーー」


彼女は言葉を紡ぐ。

僕は彼女に告白して、彼女は僕を振った。ただそれだけなのに。

それ以上もそれ以下もないのに、何故か彼女は話を続けようとする。


「ーーー条件付きで、清い交際を前提に彼女になっても構いません」


僕はその言葉を聞いて、困惑する。

否、脳が理解を拒むのか、困惑することさえ許されない。

それでも彼女は僕の告白を“受け入れた”。

でも彼女は言った。


貴方の気持ちには応えることができませんーーーと。


だからきっと、彼女と両想いになれたというわけではなくて。

彼女がただ僕の想いに“付き合ってくれているだけ”。


僕は彼女の思いは分からない。

けれど、僕の想いが通るなら、それでもいい。


そう思っていた。

彼女の言う条件を聞くまでは。


「尤も、貴方に浮気をする覚悟があればの話ですが」





******************





僕が彼女に心を奪われたのは高校入学の日だった。

全校生徒の目の前で新入生代表として洒脱な挨拶をする彼女の姿は、美しいという言葉を俗世で体現したかのようだった。


入学式が終わり、各々が教室の前に張り出された名前を見て、喜び合ったり、項垂れたりしている。


僕の教室はーーー


1年1組


赤羽 舞


斑鳩 藍斗


(中略)


片桐 悦子


虎牙根 鋭多郎


三枝 三波瑠


(以下略)


虎牙根 鋭多郎ーーー僕の名前だ。

自分でも似合わない名前だなと思う。

虎のような力強さなんて持ち合わせていないし、何か鋭いところがあるわけでもない。


寧ろ生まれたての子猫のように弱々しいし、あらゆるところで鈍いのが僕だ。

自分という存在を表す、ある種のアイデンティティとなるはずのものが、自身の存在と全く真逆のモノを指しているなんて、皮肉だろう。


下に目を通してみると、三枝 三波瑠ーーー新入生代表の挨拶をしていた綺麗な少女の名前が載っていた。


何故下の欄に目を通したのか、はっきり言って僕には同じ中学から通っている友達なんていないし、他の人の名前なんて後から知ればいい。どうでも良かったはずだ。


多分、この時から僕は彼女に心惹かれていたんだろう。


教室に入った僕の目に真っ先に入ったのは、綺麗に整えられた黒髪を持った、姿勢が良く、既にクラスに馴染んでいる少女だった。


僕の心の中にどす黒いものが湧き上がる。

彼女と仲良くしているクラスメイトを見て、顔にも出ているくらいに嫌悪感を露わにする。


醜いと思う。

恋は美しいなんて言うけれど、実際は違うんじゃないだろうか。

それともやはり、僕のこの浅ましい想いは、恋と呼べるものではないのだろうか。


そして、僕は流れるようにクラスで孤立することとなる。

当然といえば当然だろう。

一目惚れした少女に近づいているクラスメイトを睥睨していたのだ。

当然よく思われるはずがない。


しかし、こんな僕にも構ってくれる存在はいるらしい。

それも2人。


1人は例によって僕が好きになってしまった少女、三枝さんだ。

学級委員になったからだろうか、孤立している僕を皆の輪の中に入れてくれようとしたりして、何かと気をつかってくれている。


その気遣いがとても辛いし、同時に彼女が僕に話しかけてくる度に、僕の心臓は平常よりも早く脈打って寿命を縮めてくるのでよろしくない。


もう1人は、


「根暗君、早く決めてくれ。皆待ってる」


斑鳩 藍斗。

ヤクザの息子だ。


別にいじめられているわけじゃない。

俺はヤクザの息子だぞとばかりに踏ん反りかえってクラスで威張っているわけでもない。


ただ暇潰しに僕に構ってくれているだけだろう。

根暗君なんて呼ばれ方をしているが、これは僕から言い出したことだ。

名前の中に根という文字があったから、これはもしかしたら僕が根暗だということを表しているのかもしれない、なんて冗談半分で言ったのが始まりだった。


このあだ名で呼ばれるのは嫌いじゃない。

寧ろ好きだ。

僕の名前の中に唯一、僕らしさをはじめて見出せた言葉だから。


僕は少し怠そうにしながら、前の黒板へと向かって、自分の名前を書く。

僕は人気のなさそうな、余っている委員を選んだ。

特に仕事も多くなさそうだったし、何より人気な委員を選んで他のクラスメイトと話し合わなくてはならない事態になるのを避けたかった。





******************





僕が彼女に告白した後、僕達は晴れて恋人になることができた。

彼女の提示する条件を呑んだのだ。

僕達は初デートに出かけている。

デパートで買い物というやつだ。


「根暗、荷物持てよ」


彼女から命令される。

そう、僕はパシリになったのだ!


………なんてことはなく、本当に彼女と交際をしている。

ただ、目の前にいる少女は、“彼女であって彼女ではない”。


「萌香さん、結構服とか好きなんですね」


「私がっていうより恵が着飾るの好きだからさ。別に私と三波瑠はそこまで服に拘ってないんだけどね」


僕が話している少女は確かに外見は三枝三波瑠の姿をしているが、中身は違うらしい。

僕が好きになった少女、三枝三波瑠には秘密があった。


彼女が言うには、彼女の中には三波瑠という人格の他に、恵、萌香という名称のついた別の人格が存在するらしい。

そして、三波瑠と交際をするのなら、同時に恵、萌香とも交際することになると、そう言われたのだ。


僕は最悪かもしれない。そんな自嘲も湧いたが、そんなことは分かりきったことだ。

僕は弱くて他人のことを考える暇などない自己中心的な人間なのだから。


「なぁ、片手空いてるだろ? 手……繋いでもいいか……?」


「あっ、うん」


彼女と手を繋ぐのは初めてで、お互いに少し緊張する。

三枝三波瑠は凛々しく気高い雰囲気だったが、彼女はどこか初々しく、態度は少し素っ気ないように感じることもあるかもしれないが、その根底にあるのは恥ずかしさなんだろうなと感じることができる。所謂ツンデレ的なものだろうか。

しかしそんな彼女の姿はいじらしくて可愛らしい。男慣れしていないのだろう。


心臓が忙しく動いている。

もしかしたら今日で僕は死んでしまうのかもしれない。

それくらいにドキドキとした一日だった。





******************





交際二日目。

僕はなんと彼女の家にお邪魔させてもらっていた。


「昨日はドキドキだったね! 手を繋ぐなんて初めてでびっくりしちゃった!」


「えーと、恵……ちゃんでいいんだっけ? 昨日僕は萌香さんと手を繋いだんだけど……もしかして記憶って共有されるの?」


「んー? 恵は難しいことはよく分かんない!」


今の彼女は恵という少女の人格になっているらしい。

普段の綺麗で凛々しい彼女とは印象が変わって、幼く可愛げのある雰囲気になっている。同じ見た目なのにここまで違うのか、と少し驚愕した。


ちなみに呼び方は萌香さん、恵ちゃん、三波瑠で統一してほしいと彼女、三波瑠から言われた。

理由は分からない。

けど、彼女ができればそう呼んでほしいと言っていたことだけは覚えている。


「ねぇねぇ! 次はちゅー! しよっか!」


「えぇ!? い、いきなりキスは……早すぎるんじゃないかな……もっと段階を踏んでから……」


「これだから根暗は………男ならちゅーの1つや2つ、堂々とやれ!」


「いやいや、いくらなんでもはやすぎ、んぷっ」


僕が恵に反論しようとするが、彼女は僕の口を自身の唇で塞いできた。

しかし、彼女から口を塞いできたくせに、彼女はあまり攻めてこない。

ただ唇と唇を合わせているだけだ。


そういえば男性経験がないんだったか。

彼女にとって、僕にキスをしてくるのは相当な勇気が必要だっただろう。


なら、彼女の勇気を台無しにするわけにはいかない。

僕は反撃する。

彼女の唇を獣のように貪る。


「んんっ!」


彼女の目が……恵の目が潤いだす。

頬は赤く上気し、柔らかい唇は一匹の獣によって好き放題にされている。


「ぷはっ!」


どれくらいの間そうしていたのだろうか。

時間の間隔も希薄に感じられるほどに、僕達はキスに熱中していた。


「これ………しゅごい……」


流石に舌を入れたりはしてないけれど、知識がないなりに上手くやったつもりではある。彼女を満足させられたのなら良かったとも思う。


初キスは、いちご味だった。





******************





交際三日目。

二日目に引き続き、僕達は家の中でお家デートだ。


「交際一日目で手を繋ぎ、交際二日目でキス……三日目となる今日はいよいよ、そういうことですか?」


「いくらなんでも交際三日目でそういうことをするのは………ないでしょ」


今日の彼女は普段学校にいる時と変わらない性格をしているみたいだ。

話し方も、態度も、僕が初めて彼女に心惹かれた時と全く同じ状態だ。


「ねぇ、本当によかったの? 私のこと、好きなんでしょう?」


「うん。好きだよ。でも僕は君が思っているほど優しい人間じゃない。だから逆に聞くよ。本当に僕でよかったの?」


「初デートに初キスまで捧げちゃったのよ。選択肢なんてもうないわ」


その言葉を聞いて、僕は嬉しくなる。

正直、本当に僕でよかったのかと彼女に聞いた時、少し後悔してしまったのだ。

今更交際をなかったことにされたらどうしよう、と。

だが、彼女は僕を受け入れた。

少し曖昧な返事の仕方ではあるが、それでも僕は初恋の人との交際を許されたのだ。


最初は堅苦しかった彼女の口調が砕けてきていたのも、僕のことを受け入れてくれたということだと思っていいだろう。


「正直今まで生きてきて、ここまで嬉しいと思ったことはないよ」


「それはよかったわね。私はまだ……よく分からないわ」


「そう? 初デートに初キス。どちらも捧げたくせに?」


「貴方って意地悪ね…」


そうして暫く彼女と話していると、日が暮れてきた。

そろそろ僕も家に帰らないと、親が心配するだろう。

一人暮らしでもしていれば、そんなこと心配する必要はないのだが。


「そろそろ帰るね」


「そう。今日は楽しかったわ。貴方って意外と話せるのね」


「そうでもないよ。三波瑠の前だったから……好きな人の前だったからだよ。僕が話せたのは」


「そんなに私のことを好いてくれているのに、悪いわね、浮気させてしまって」


「浮気? 何を言っているのか分からないね。僕はーーー」





ーーー最初から浮気なんてしていないよ





******************





「なぁ」


僕は最悪かもしれない。


「聞いてる?」


後悔するかもしれないけど……


「おーい!」


はっきりさせないといけない。


「聞いてるかー………って」


「いい加減やめたら? 演じるの」


僕が彼女にそう言った途端に彼女の目が大きく見開かれたのが分かった。


「は…? なんの……こと……?」


「僕さ、知ってたんだ君のこと」


入学式の、新入生代表の挨拶の時からじゃない。

もっとずっと前から。


「もちろん、5年前の放火事件のことも」


「なんの………話を……」


「とぼけないで欲しいかな。仮にも彼氏なんだから。それとももしかして、萌香さんの人格にはその記憶は存在しないとでも言いたいのかな?」


「……………やめて…………」


「5年前の……9月17日午後六時。何の変哲もない、幸せな家庭を築いていた三枝家に……1人の男が放火をした」


「やめて!!」


彼女が頭を抱えて取り乱す。けれど僕は止まらない。


「その結果、家中に火が広がり、長女の三枝萌香、三女の三枝恵が死亡。次女の三枝三波瑠だけ、当時塾に通っていたおかげで、火の手から逃れた」


「……もうやめて……もう…………」


「姉妹を失った三枝三波瑠は、自分の中に2人の人格を作り出して、それを演じることで精神を保ってきた。2人は私の心の中にいるんだって、そう思いたかったから」


「ちがう! ちがうちがうちがう!!」


「違わない!!! 君の中に存在する人格はたった一つだ! 三枝三波瑠、三枝家の次女。ただその一つだ! 三枝萌香も、三枝恵も、もうこの世にはいない!」


「どうして……」


僕の最後の言葉が聞いたのか、彼女はもう三枝萌香を演じていない。

今の彼女はただの三枝三波瑠だ。


「どうして、いつから…………私が………三枝三波瑠が三枝三波瑠の人格しか持っていないって、気づけたの?」


「最初から、かな。初恋の人だからかな。僕は好きな人のことはなんでも解っちゃうのかもしれないね」


「何それ……散々その好きな人を傷つけておいて、よくそんな口が叩けるわね……」


「まあ強いていうなら、君が萌香さんや恵ちゃんの人格を演じている時の記憶をしっかりと保持していたこと、かな。別に二重人格者が他人格の記憶を保持していてもおかしいことじゃないのかもしれないけど、三波瑠が初デートや初キスのことをしっかりと“三枝三波瑠自身の体験”だとして語っていたのは、僕にとっては君が三重人格者ではないことを決定づけたものだったかもしれないね」


「はぁ…………本当……爪が甘かったわね。もっとちゃんと私が……2人を演じていたら………」


「もう演じる必要なんかないよ」


そうだ。僕は彼女をただ悲しませたいがために、彼女の幻想を砕いたわけじゃない。

いや、きっと動機は最悪だろう。

僕以外の存在が、彼女の心の支えになっていることが許せなかった。

ただそれだけ。結局は醜い独占欲だ。


それでも僕は、

自己中ではあるし、自分以外が彼女に触れることを許せない。

独占欲は強いし、少し彼女のことを束縛してしまうこともあるかもしれない。

それでも僕は、


彼女には心の底から笑っていて欲しい。


そう思った。


「三波瑠がもし、あの2人の存在がないと生きていけない状態だったのだとしたら、僕がその代わりになる」


醜い独占欲からかもしれないけど


「そろそろ2人を解放して上げてもいいんじゃないかな。ちゃんと現実と向き合って、2人の墓の前で手を合わせよう。僕もついてるから」


ただの自己満かもしれないけど


「きっと2人も、そうしてくれた方が嬉しいと思うから」


彼女には縛られていて欲しくない。


「………そうね………あはは……なんだろうね………なんで今まで………こんな……こと………」


彼女の瞳に大粒の涙が溢れ出す。


「大丈夫。僕がいるから、泣きたいだけ泣けばいい」


本当は笑って欲しいけれど、今はそんな時じゃないだろう。

人間時には、悲しむことも必要だ。


「君に生きるための“根っこ”が必要だったなら僕がその“根っこ”になろう」


根暗なんかじゃない。誰かの支えになるための根になりたい。


「君は木に縋る、根っこから栄養が送られてくるのを待つ“枝”でいいんだ」


消極的なものなんかじゃない。確かに誰かを支えている。

きっとそんなアイデンティティ。


「僕が君の支えになるから」


きっと僕は、彼女のためなら、牙を持った獰猛な虎にもなれるし、鈍さだって捨てることができるだろう。


この日、僕は正真正銘“虎牙根 鋭多郎”になった。





******************





数年後


僕と三波瑠は結婚し、子宝にも恵まれた。


なんと4つ子らしい。


「名前、どれがいいだろう。萌香と恵とか?」


「ちょっと貴方、それだとまだ私が引きずってるみたいになるじゃない」


「冗談だよ。別に本気で萌香と恵にしようと思ってるわけじゃない」


「そうねぇ………」


「髪色が黄色、青、赤、黒ってなってるのは面白いね。どこの血筋からだろう?」


「もしかして浮気でも疑ってる?」


「最初に浮気を条件に付き合おうとしてくるぐらいな君のことだからそれも考えたけど、君ほど純情な人が浮気なんてするはずないからね」


「っ…信頼してくれて嬉しいわ。で、名前はどうしましょうか。黄色髪の子は月が名前に入ってるといいわね……青色の髪の子は……」


「空とかどうかな? 空に届くくらいまでスクスク育って欲しいって意味も込めて」


「空ねぇ。候補に入れとくわ。赤髪の子は………紬とかあたり候補にしてるんだけど……」


「紬かぁ。黒髪の子は?」


「それはね、もう決めてるの」


「へぇ、どんな名前?」


「それはねーーー」


きっとこれからも辛いことは沢山あるだろう。

それでも僕は、三波瑠と、この4人の子供達がいれば、どんなことにも耐えることができるだろう。


いや、できるできないじゃない。

僕がこの家族を支えていかなきゃいけないんだ。


だって僕は、家族の根っこなんだから。


Fin.

主人公、もしかしたら少し性格悪めに出来あがっちゃったかも?

というか三枝さん、清い交際を前提にお付き合いって言ってる割には、随分と積極的ですね……

ちなみに普段は鈍い主人公ですが、三枝さんのことになると鋭くなってるみたいなところはあります。

そういうところも含めて三枝さんの前だと虎牙根 鋭多郎でいれる的な、そんな感じのノリです。


ご感想等いただけると幸いです。

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