ふわふわふわ
雨の夜に一人で仕事をして、休憩しましょう。,ジブリピアノコレクション、ジブリのピアノメドレー、吉卜力鋼琴音樂集
を 聴きながら
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ぽrpぽrp、いたずら好きの妖精たちがわらう。
ね、わらおう。
ぽろ、ぽろ、ぽろん、ピアノの鍵盤のうえ、ころげまわって。あそぶの。ぽろん、ぽろ。
いたずら好きの妖精たちがわらう。
ね、って。ね。
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あたし、まちがえちゃっていました!
ひとり、ちっちゃい女の子の妖精が率先して、黒い鍵盤のうえ、たって、ぴっと手を挙げたの。
その声にちょっとびっくりして、周りの妖精たちがふっ、とその子の方に、顔を向けたの。
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ふむふむ。真剣に、周りの目にさらされて、その妖精の女の子は、顔を真っ赤にして、
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もじもじと、スカートを両手でつかむと、くるっとうしろをむいて、
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そんなにみないでください。
って。
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彼女がおとしたのは、小さな白い花のかけら。ふみつけていたから、それをまちがっていました。
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まちがうって、どんなこと?まちがってはいけないの?
まちがえたら、つぎはそれをしないようにするだけ。
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いつのまにか、その白い花のかけらは、あつめられて押し花になっていたの。
まちがえていたことのしるし。
ふちどりして。
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花のかけらは、女の子の心のかけら。
あたし、まちがっていました!
ぴっと背筋をのばして、みとめられたら、きっとそれは、まちがえないかけら。
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ぱひゅって妖精たちが消えて。
ぽrぽrp
ピアノの上、白い花のかけら。
白い花のかけら。風にとけていくから