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本当に崩壊するのは人体ではなく、経済と医療制度かもしれない

 2020年2月29日。WHOが、世界的リスクを「Very High(最も高い)」に引き上げました。


 日本の防疫体制が如何にザルであり、厚生労働省が適当な組織であるか露呈した今回の騒動です。まだ今回の感染症がどのように変化していくか解らない状態ですが、今回のウイルスが、2002年に世界流行の兆しを見せた致死率10%越えの重症急性呼吸器症候群(SARS)並みの感染症だったら日本は今以上のパニックに陥っていたかもしれません。


 新型コロナウイルス、正式名称COVID-19コービッド・ナインティーンについては連日TVでもネットでもご家庭でも職場でも本当かデマかも解らない話が蔓延しているとおもわれます。


 ここで改めて、正式に判明している事実のみを羅列してみましょう。


 ・COVID-19コービッド・ナインティーンの感染者数(2020年2月27日現在)


全世界で81322人、死者は2770人。


 ・COVID-19コービッド・ナインティーンの潜伏期間・主要症状・検査所見


 潜伏期間は1〜14日(平均5.8日)


 発症早期は発熱・鼻汁・咽頭痛・咳嗽がいそうといった非特異的な上気道炎の症状を引き起こすことから、極めて診断が困難な感染症である。


 発症早期から上気道炎症状に続いて肺炎を合併することがあり、肺炎を合併する事例では両側性の胸膜下の浸潤影・すりガラス影が特徴。


 以下のような状態の場合は、感染の恐れがある。


 1.風邪の症状や37.5℃以上の発熱が4日以上続いている。※解熱剤が効かない


 2.強いだるさ(倦怠感)や息苦しさ(呼吸困難)がある。


 ・予後と致死率


 2020年2月25日現在では致命率は3.4%。しかし武漢市では患者が大量に発生しており重症例を中心に対応しており、同市で突出して致命率が高いと考えられることから、軽症例を含めた致命率はさらに低いと推定されている。



★ 治療法


 新型コロナウイルス感染症に特異的な治療薬はなく、対症療法が主体となる、また感染予防ワクチンも2020年2月25日時点では地球上に存在しない。



 ……今回の騒動で一番問題なのは ★ である【治療法・予防法が確立されていないこと】【感染経路がいまだ不透明であること】と思われます。人間は未知を最も恐れるものです。相手は感染経路が不明であり、治療法も解らない感染症、<冷静に対応しろ>という方が酷な話です。


 この【治療法がない】という言葉が曲者でして、インフルエンザにも、風邪にも明確な治療法はございません。「予防接種したのにインフルエンザになった~~(涙)」なんてよく聞く話ですよね。特異的かつ明確な治療・予防法というのはなく、COVID-19コービッド・ナインティーン治療方針と大差は実はなかったりします。


 と、書けば筆者がこのウイルスを舐めてかかっているようにも見えますが、実態が解っていないウイルスを楽観視するほどポジティブでは御座いません。ただ、2月末時点で最も打撃を受けているのは人ではなく、経済と医療制度である現状を憂いている次第です。


 2020年2月25日、首相官邸が公表した「新型コロナウイルス感染症対策の基本方針」https://www.kantei.go.jp/jp/content/kanren.pdf


 には「風邪症状が軽度である場合は、自宅での安静・療養を原則とし、状態が変化した場合に、相談センター又はかかりつけ医に相談した上で、受診する」との一文があり、医療現場の電話口が大混乱となっている現実があります。


 経済的な打撃は専門ではないので多くは語れません。……本当にこの病は終息宣言が出るのでしょうか?永劫、遷延的に人類が付き合う疫病となるのかもしれません。



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