#1 "穴"
ドスッ
鈍い音が響いた どうやら"穴"に落ちたらしい
「う”あ!?」
腰折った 間違いなく腰折った
悶絶していると、声が聞こえた
「大丈夫ですか?」
見てみると、白いワンピースの女の子だった(白いワンピースの子ってただ者じゃない感あるよね)
色々状況が読み込めない とりあえず名前を聞いた
「わたしは ペル と言います。よろしく あなたの名前は?」
名前・・・そう言えば思い出せない 仕方なく「わからない」と答えた
「じゃあ今日からあなたは リグト です」
(軽いな・・・)
とりあえず「ここはどこ?」と、聞いた
「ここはまあ、とりあえずあなたが住んでいた所とは別の・・・次元?世界?的な所です」
異 世 界 転 生 か
なんかちょっとうれしくなってきた
「で、頼みがあってつれてきたんですが・・・」
連れて来たって事は転生じゃないか じゃあ、異世界連行?
「あなたには、魔物の親玉的なのを倒してもらいます」
「唐突だなぁ・・・」
もう声出ちゃったよ あまりに唐突すぎて
「何で僕が選ばれたの?」と聞いた
「ノリです」
ノリでそんな重要な役選ぶんじゃないよ・・・
「ノリって言うか、そっちの世界に"穴"を仕掛けて落ちた人を選んでたんですよ」
つまりノリじゃねーか
「で、"穴"って何?」
「魔法的なものでここと他の世界をつないだのが"穴"です」
「まあ、ただの穴じゃなくて"穴"ですね ダブルクォートつけて」
そこかよ まあ、落ちたんなら異世界連行じゃないな 異世界落下だな
「まあ、ここに居ても進まないので他の所に行きますか」
僕はペルについていくことにした