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昔の女  作者: ももここ
14/14

曇り空の向こう

# 二人


あの頃は肩を抱いたり


腕を組んだりしない


手も車の外では


繋がない


ヤスコは今それがしたいという


店の外へ出て二人の寄り添う


後ろ姿は夜の帳の中へ消えて行った



# ふたり


俺が好きか?


甘えるように優しい目で


ヤスコを見る


彼女を見下ろし


一郎は静かに


確かめた


女は初めて


泣いた



# レイ


めでたし…めでたし…


レイは冷めた苦いコーヒーを一口飲んだ


めでたしめでたし…


ずっと前から机の隅に置いてある


青い封筒に目をやる


良い色だ


一郎を思わせる色


買った日から封筒はレイの気持ちを


盛り上げるように


違う日には落ち着かせるように


そこにあった


レイは ブルーの封筒に


一郎の名前を丁寧に書いた


夕方の買い物のついでに


駅前のポストの前に立つ


手紙を入れると


コトンと心臓が音を立てた


聞こえるはずもない


青い封筒がポストに落ちる音が


小さく聴こえた


……END

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