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ドリームホープ ~夢への希望~  作者: 南河原 候
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夢へのスタート?

「ふぅ。あの、その、駄目でしたか?」

「へ? あぁ、大丈夫よ」


何がその反応………駄目だったのか? まぁ、久しぶりだから下手のは分かるけどその反応は無いと思うんだが。


少し不満に思ったのでもう一度弾いてやろうとしたら、


「あ、もう大丈夫よ。席に戻って」


「は、はぁ」


プライドが許さないのか不満げな顔で結弦は席に戻って行き、それからは結弦が呼ばれること無く授業は進んだ。


           ☆


(なんだよ。さっきの………下手になったのは分かるけどあんな反応するか?)


放課後になって後は帰るだけになった。


今でもあの先生の反応に腹を立たせており結弦は若干イライラで教室を出て行った。


(と言うか、普通に過ごせたな。これならこれからも大丈夫だな!)


拳を強く握りこれからも大丈夫っと思い前に歩いて行った。


そして、下駄箱まて着くと。


(ヤバい、ヤバい!? 何でこんなに人が居るんだ………)


結弦は下校するのは自分だけだと思っていたのか下駄箱まで来ると友達と下校したり一人で下校して行く人達を見たらまた疑心暗鬼になっていた。


俺の事を話ている? いや、そんな訳無い。俺は今日来たばかりなんだ。誰も俺の事なんて………………。


「そう言えば聞いた? 一年に天才ピアニストが来たって」


「!?」


それを聞いた結弦は冷や汗が止まらなくなり更に疑心暗鬼になって行った。


俺の事か?………………。違う、俺は天才じゃない。努力無しに出来た事なんて一度も無いんだ。

ピアノが好きになったからこそ努力をして手に入れた力を天才何てそんな呼び方はされたくない。


俺だって凡人なんだ。だから、失敗もする。成功もしたりする。そう言う人間なのに勝手に期待しやがって………………。


「!?………。え、ノエル?」


誰かが腕を掴んで来てびっくりしたけどノエルだった。


「呼吸荒いけど、大丈夫?」

「………へ、平気だ………って、いた!」


ノエルは何故か頭を叩いてきた。


「嘘おっしゃい。身体も震えてるし、呼吸も荒いんだから大丈夫じゃないでしょ」


それを言われたら言い返せる言葉が無い。

さっきからずっと身体も震えてるし呼吸も荒い。もしかしてノエルは心配して見に来てくれたのか?


「ノエル、ありがとう」

「はぁ、美月が貴方を心配してたから仕方なくよ? 別に大意は無いわ!」


え。ツン? ツンデレってやつなのか____。


ふん! っと顔を横に背けて少し頬を赤くしていた。


えぇ、めんどくさ。ツンデレって………………いや、無いだろ。


「良いから行くよ」

「え。何処に?」

「家に決まってるでしょ? 早く帰るよ」


いや、何て言ったこいつ? 家に帰る、腕を組んで? おかしいくない?


「いや、その、一緒に帰ってくれるのはありがたいが、腕を組んで帰るのは………ちょっと」

「え。あ」


ノエルは気づいた様で直ぐに腕を離して「変態!」っと言ってきた始末。

変態も何もノエルが組んできた癖に。何で俺が変態になるんだよ。


でも、一緒に帰ってくれる条件でそんな理不尽に耐えようとした。


「ん。でも、勘違いされたくないんじゃないのか?」

「っ!………………。うるさいわね。一緒に帰って欲しくないの! それとも一人で帰るの?」

「いえ。一緒に帰らして貰います」


俺は大人しくノエルと帰るのはことにした。




(何か、また視線が増えたような……………)


校門まで来ると更に視線が増えた気がして、そのり湯は明白だと思う。


ノエルは見た目は美少女でそれに外国人だから注目されるのは当たり前だ。

それをこそこそと横で歩いている俺は主に男子からの嫉妬の視線が痛い。


(やっぱり、こいつと帰るんじゃなかった)


だけど、今ノエル以外に知り合いが居ないから一緒に帰らないとまた倒れそうだから視線は我慢して帰るしかない。


「七臥君~!」


後ろからそんな声がして振り向くと、また美少女が俺の横にやってきた。


「えっと、桂木さん?」

「うん! えっと、彼女さん?」


桂木さんはノエルを見て言ってきて。それはちゃんと違うと訂正した。


「違います。えっと、友達かな?」


ここでただの知り合いって言っても信じられないだろうし、友達と言う関係でも無いけどそれ以外に一緒に居る理由は見当たらないし。


後で怒られるなり覚悟しておこう。


「そうなんだ。良かった~、お邪魔しちゃったかと思ったよ」

「は、はぁ。その、桂木さんは何か用ですか?」

「用って程でも無いけど、君がまた倒れてないか見に来たんだよ。いらないお節介だった?」


いらないお節介………………なわけない。むしろ嬉しい方だ。こんな可愛らしい人に心配して貰えるなんて幸せだ。


「いえ。そんなこと無いですよ。むしろ、嬉しいと言うか」

「え、嬉しい?」

「あ、いえ、何もありませんよ」


あぶねぇ、本音が出てたわ。


気を取り直して前を向いて今の状況を改めて理解する。

美少女二人に挟まれて下校………………死んだ。明日来たら確実に殺される。主に学校の男子達から………………。


いきなり、明日からの学校が不安になってきた。


「あ、私、こっちだから。また明日ね!」

「はい。また明日」


桂木さんは手を振って走って行き、俺も手を振りながら桂木さんを見送り。


「結弦はああいう女の子が好きなの?」


ノエルにそんな事を言われびっくりして直ぐに後ろを振り向いた。


なんだ、その意味のありそうな質問は………。

ノエルは髪を弄りながらチラチラっと俺に視線を向けたり下を向いたりっと本当に勘違いしそうな仕草をしてくる。


「まぁ、可愛いよな。桂木さん」


そう答えるとノエル少し不機嫌な顔になってしまった。


(こいつ………………いや、無いな。そんな訳無い。こいつはどっちかと言うと俺を嫌ってる方だから。俺が好きだとかは無いよな)


自意識過剰な考えは直ぐに頭から離して前を向く。


だが、どうしても気になってチラチラっとノエルを帰る途中はずっと見ていた。


そのお陰か周りに注意しないですんなりっと帰れはした。


「た、ただいま」


家に帰って来ると今まで入っていた力が全部抜ける感覚がしてその場に倒れ込んだ。


ノエルはそそくさに部屋に行ってしまい、俺も部屋に戻ろうとすると。


「兄さん? 大丈夫ですか!?」


妹の可愛い声が聞こえると俺は直ぐに立ち上がりそっと抱き締めた。

やはり、美月は良い匂いがする。この匂いを嗅ぐとかなり心が落ち着く。


「あの、兄さん?」

「うーん。やっぱりどんな女の子でも美月が一番可愛いな」

「ふぇ? な、なななに!? 言ってるんですか!」


この慌て方も可愛い。顔を真っ赤にしてあたふたする美月はどの美月より一番可愛いと俺は思う。

そんな可愛い美月を撫で撫ですると「ふぇぇ」っと声を漏らすのも可愛らしい。


と言うか、もうこの妹と結婚がしたい。

料理も出来て家事全般得意。勉強も出来ると聞いている。そして、何より優しい。

そんな妹と結婚したい欲望はあるが、それを許さないのが日本なんだよな~。


まぁ、そんなことを考えつつ美月をお姫様抱っこして自室に向かおうっとしたらノエルが目の前に現れてそれは却下された。


           ☆


「あの、兄さん、そろそろ離してくれませんか?」

「嫌。今日は疲れたからもう少しだけね」


リビングにあるソファーで結弦は未だに美月を膝に乗せて撫で撫でをしていた。


「美月? 嫌なら嫌とはっきり言ってあげたらその変態も離れるじゃない?」

「いえ。嫌では無いですけど。今日は少し汗もかいたので余りくっつかれるのは」

「あ、そう」


頬を赤くして手を当てて照れながら言う美月にノエルは呆れてもう放っておこうと決意した。


「ん。そんなことないだろ。汗の匂いなんてしないし、もしあっても、それはそれで良いからな!」

「もう~! 兄さんのバカ~!」


そんなやり取りをする二人に呆れに呆れてノエルは溜め息をついた。


「あ、結弦。お願いがあるんだけど」


そうノエルから言われ、結弦はまだ今朝の事を根に持っていてどうせなら断ってやろうとして一応内容だけは聞く事にした。


「私にピアノを教えて下さい」


それは突然過ぎて断るよりも驚きの方が先に来て結弦は目を見開いて驚いていた。

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