ソ連軍の編成は凄まじい+後期・末期の日本軍の自動火器
ソ連軍にも、ボルトアクションライフル、半自動小銃、狙撃銃が有りましたが。
モシン・ナガン、トカレフVT、それ等にスコープを付けた物等。
ですが、殆んどの兵士は短機関銃であるPPSh41を装備していました。
この銃は総弾数71発を誇り、それをほぼ全員が装備しているのだから恐ろしい物です。
後、ディグチャレフDP28軽機関銃も総弾数が四七発を誇る高火力銃です。
前回の記述通りソ連軍の兵士は、ロケットによる攻撃、【カチューシャ】と呼ばれるトラックにロケット発射台を付けただけの兵器による猛攻撃で。
ドイツ軍の最前線を破壊、(命中率は悪かったがらドイツ側に与えた恐怖は大きかった)の後に。
一斉に歩兵が戦車と共に突撃する事で、相手の体勢を崩しました。
これは満州にて、日本軍にも行われます。
南方に戦力の取られた関東軍、治安部隊程の戦力しかない満州国軍では対抗できず、総崩れと成りました。
これに加え、狙撃兵による奇襲攻撃も行われ、日本軍側の機関銃は直ぐに撃ち殺されました。
話が、かなり反れたのでアメリカ軍と日本軍の話に戻ります。
アメリカ軍には。
自動小銃のM1、またはM2カービン
短機関銃のトンプソンM1A1
軽機関銃の様に活用された自動小銃のBRA
後は全員M1ガーランド
対する日本軍には。
十四年式拳銃+軍刀
八九式擲弾筒 (短機関銃の代わり)
九九式軽機関銃
後は全員三八式歩兵銃
しか有りませんでした。
しかし、後期に成ると日本軍は。
十四年式拳銃
十一年式軽機関銃 (短機関銃の代わり)
八九式擲弾筒
九九式軽機関銃
後は全員が三八式歩兵銃
この様に成りました、それと満州から南方へと回されてきた下士官は、十四年式拳銃ではなく。
モーゼル拳銃、ストック付きモーゼル拳銃を、装備していたと思います。
更に、百式機関短銃も、フィリピンには配備されていたと聞きますが。
挺身隊(特殊部隊)、等に配られただけで、一般部隊の士官、下士官には配られたとは聞かないですね。
前に軍事サイトで、マニラの部隊では百式機関短銃と、ベ式機関短銃が混在していたと書かれていましたが。
百式機関短銃は前期型が1000丁、後期型が9000丁も製造されました。
ベ式機関短銃は主に海軍陸戦隊と日本警察に、スイスからベルグマンのMP18、またはMP28が。
MP34もあったかな?
12000丁も購入され、両組織に6000丁ずつ分けられました。
因みにMP18は7、62ミリモーゼル弾で、M28は9ミリパラベラム弾ですので、弾に互換性は有りません。
それが日本陸軍部隊と、日本海軍特別陸戦隊の両部隊の混在なのかも不明ですね。
若しくは、日本海軍特別陸戦隊で、両銃は混在していたのでしょうかね。
そのサイト、今も有るんですかねぇ?、貴重な情報が書かれていたのにな。
後は末期のフィリピン、ルソン島+ミンダナオ島では、日本軍の試作銃器である。
甲。
乙。
丙。
ーーなどの半自動小銃も投入されたと聞きました。
これ等の銃器は半自動小銃であり、新型歩兵銃として、フィリピンに送られたのです。
フィリピンに送られたのかは不明ですが、試製二型機関短銃改良車載型と言われる機関短銃が沖縄の塹壕から発見されたそうです。
しかし、この銃はどれ位の数が生産・配備されたかは不明です。
他にも、多数の試作品である機関短銃が製造されたり、そのまま試作した物を現地に送りったりしていたはずでしょうが、何をどれだけ送ったのかは不明です。
ひょっとしたら、東京造兵廠製にて製作されたトンプソン短機関銃に似た形状の試製自働短銃(動ではなく働が正しい)。
1938年から実戦で、試験された試製機関短銃一型も配備されていかも。
この系列や、他の試作機関銃も多数が沖縄戦に投入された可能性は否定できません。
余談ですが、性能的に九九式軽機関銃に劣る十一年式軽機関銃ですが、末期に南方戦線に送られると意外な活躍を見せます。
クリップ式弾薬を使い、弾倉を使わない上ので資源の節約になり。
しかも、中国大陸とは違い、土埃の無いジャングルに置いて本来の性能を発揮します。
九九九機関銃、九二式重機関銃と共に米軍を迎え撃ちました。
使用した元日本兵の方の話によると、九九式軽機関銃より射撃時には安定していたそうです。
発射・連射が遅い分、相手に対して圧力を掛けやすかったり発射時の反動が少なく狙いがつけ安かったのかも知れないですね。
更に、須川薫雄と言う方や複数のコレクターの考察によると、初期と後期に供給された弾薬の質の違いもあるようです。
三八式歩兵銃より銃身の短い、十一年式軽機関銃は、発射時の反動を抑えるたもに火薬の装薬量を減らした弾丸を使用していたために。
弾詰まりが起きていたとか、だから後に専用銃弾ではなく、三八式歩兵銃と同じ銃弾が提供されると弾詰まりが解消されたと。
また、十一年式軽機関銃は筆者が思うに本来の用途は陣地防衛用の軽機関銃だと思います。
発射速度の早いZB26に負けたり、九六式軽機関銃の援護に回されたのは、単に性能の低い機関銃だったのでないです。
この機関銃は、照準が右側に付いている事や把握が細いから中国では現地語で豚脚とアダ名を付けられました。
このように、右側照準は狙うのが難しいと思われて悪口を言われますが。
塹壕などに下半身を入れ、上半身を丸めて、照準を覗けば普通に狙うより扱いやすくなります。
1 低い発射速度。
2 弾倉を使わない点。
3 低反動
1と2は、中国大陸でこそ敵の軽機関銃に勝てず低評価の原因に成りましたが。
戦況が悪化した後半では、3の連射時に低反動で無駄弾を使わない点が高く評価されましたね。
しかし、ある機関銃に詳しいイラストレーターの方によると。
十一年式軽機関銃と九六式軽機関銃には、対して発射速度の違いは無いと言われてました。
また、実弾射撃を行った方も、十一年式軽機関銃は意外と発射速度が速く、弾丸が直ぐに無くなったと。
私は、メダル・オブ・オナー・ライジングサンでしか、使った事が有りません。
従って、実際の射撃速度に関しては、彼等が言う事が正しいんでしょう。
また、YouTubeでは発射速度の音に違いがあるように聞こえます。
しかし、実銃を撃った方にしたら、両銃とも対して違いが無いように感じるのでしょう。
もしかしたら、両銃とも発射速度は大体同じで、響き渡る銃声だけが違うかも知れません。
九六式軽機関銃は、内部機構が十一年式軽機関銃から改良・発展されております。
ゆえに、発射時の音が違うんでしょう。
また、十一年式軽機関銃と九九式軽機関銃を比べた場合は分からないですね。
十一年式軽機関銃&九六式軽機関銃は、6、5ミリ口径です。
九九式軽機関銃は、7、7ミリ口径です。
ですから、発射音や速度などは、どうだか私には不明です。
次回は火炎放射器と、フィリピンの武装勢力を語ります。