消音拳銃&スローイングナイフ《手裏剣》
WW2時、世界各国には多種多様な消音武器が存在しました。
WW1以前、アメリカのジョン・ブローニング氏が、自宅で拳銃を発砲する際に出てしまう銃声が隣人に迷惑をかける。
コレを気にせず使用できるようにと、開発したのが消音器です。
ですので、スパイ用や戦争の為ではなく、最初はスポーツ用だったんですね。
WW1時は、狙撃手などが使用していたようで、ドイツ側は戦前に輸入したスポーツ用を使用したとか。
この消音器・・・日本軍はどうだったのか、それを今回は語りましょう。
日本軍の登戸研究所は、様々な兵器・武器を開発していました。
中には、当時の日本軍・警察・民間などで使用されていた、ブローニングM1910の消音器の制作も行っていたとか。
前述した通り、サプレッサー自体はWW1以前から輸出されていたので、日本でも民間市場で購入できたのかも知れないですね。
こうした民間の輸入品物から構造を模倣して、工作員向けの消音武器を製作していたのでしょう。
また、日本軍には消音武器として、十四年式拳銃の消音器付きが有りそうに思えますが。
これは、私がネットで検索すると漫画のイラストでしか見られず、実際には存在しない事が分かりました。
しかし、ひょっとしたら試作品や特注品が存在したかも知れませんね。
まあ~~実物は、上記のブローニングM1910しか存在しなかったようですがね。
次は、スローイングナイフの解説をします。
日本軍では、手裏剣・・・と言っても、卍型の物は後世に作られた創作物です。
また、卍型手裏剣の連続投げも存在しない後世の創作物であり、実際には縦投げが主流だったようですね。
それから、実物は多種多様な形状だったようですね。
クナイのようなナイフ型。
ギザギザが付いた、丸ノコ型。
円形で輪っか型の戦輪。
・・・とね。
今上げた、上記の中でクナイを投げる流派の方が支那大陸にて、国民党軍兵士に銃剣を投げつけたとの記録が、当時の新聞には載ったそうです。
日本軍が採用した、銃剣の刃先は丸くて尖ってなく、刺す以外に切ると言った攻撃は出来ません。
刃先が尖ってない理由は、その方が敵兵に切っ先を突き刺した場合、大穴が開くからと言うワケでした。
まあ、そんな銃剣で敵を遠くから投げつけて倒したのですから、達人の方は大した投擲名人だったんですね。
また、日本軍の中に居たのであろう、スパイや挺身隊では、ひょっとしたら手裏剣が使用されていたかも知れないですね。
忍者部隊月光と言う、特撮ドラマも有りましたからね。
私は見てないですが・・・。
原作漫画は、第二次世界大戦物。
特撮ドラマは、現代物。
と言う風に、改編されていたようです。
★ 余談ですが。
この作品が、かの有名なスパイゲーム、メタルギアに登場するメタルギア月光の元ネタである。
また、家守の英名である、ゲッコーも、メタルギア月光の元ネタである。
理由は、名前だけでなく、ゴム製筋肉の脚を見れば分かると思います。
まあ、第二次世界大戦で中国や日本軍が消音器付きの銃を使用したとか、独自に開発したとかの情報は余り無いですね。
探せば、登戸研究所で開発されたブローニングM1910拳銃のような物。
または、十四年式拳銃の消音器付きも存在する可能性が・・・。
中国国民党軍や東南アジアの抗日ゲリラ側には、連合軍から供与された、消音器付きの短機関銃や拳銃が多数存在したでしょう。
ウェルロッド。
消音器付きのコルト拳銃。
消音器付きのステンガン。
消音器付きのグリースガン。
それ等が、実際に供与されたのかは分かりませんが・・・。
実際、コレ等は中国や抗日パルチザン等に供与されるより、連合軍スパイや特殊部隊で活用されたのだと思います。
日本だと、クナイ。
中国だと、飛刀。
~~等を含む多様な投擲武器が存在しましたからな。
消音器付き武器も良いですが、こう言った投擲武器も当時の雰囲気が出て良い物ですよね。
東南アジアには、多数の華僑が居ましたし、彼等は抗日パルチザンに参加していたので、そちら方面でも中国系の投擲武器が存在しても変では無いです。
手裏剣に関しては、女子挺身隊でも上陸してきた米軍に対しての撹乱戦に使用される予定だったと。
その為、女学生などの武器として、竹槍と共に使用訓練が施されていたのです。
そして、現在でも手裏剣は世界中の特殊部隊・・・または兵士個人に使用されているそうです。
最後。 オマケで、マキビシの解説を。
日本軍と戦うゲーム作品、メダル・オブ・オナー・ライジングサンでは、ドイツ軍将校が乗った車を止めるために、マキビシが蒔かれます。
それで、タイヤをパンクさせた後、主人公は事故で止まった車からドイツ将校の軍服を盗みます。
その後、日本軍将校が主催する会合に向かう為に、ホテルへとドイツ軍将校として向かいます。
因みに、マキビシは桑の実がモデルとなっていると。
追加。
三八式歩兵銃は銃身長が長く、低威力の弾丸を発射します。
そのため、発射時には発砲音より先に弾が飛び出るため、アメリカ兵は狙撃を恐れたそうです。
そして、発砲音が鳴ると直ぐに身を伏せたそうです。
つまり、三八式歩兵銃に専用の消音器があったとは確認出来ませんが。
銃自体が、消音性は高かったんですね。
今回は以上です。