14 もてあますもの
前回、ちょっとシリアスだったので…息抜きを。
短めです。読まなくても本編に支障はありません。
あしからず。
莉奈は、ここ数日 暇と脂肪をもてあましていた。
そう……暇と脂………
……うっさいわ!!
冗談はともかく、本当にヒマだったのだ。
だって、なんもないんだもん、この世界。
テレビ……ない。
マンガ……ない。
スマホ……ない。
学校通えない。
習い事もない。
マジで、ないないづくし。
暇でコロス気か!!
いやねぇ? ジョギングしてみたり、習ってた空手の型やってみたり、ヒマ潰しはしてたのよ。
だけど、そんな事1日中出来るかーい!!
……だからって何もしないと、イヤでも色々考えちゃうし……。
ごろごろ~ごろごろ~。
………莉奈は、ヒマ潰しにベッドの上で転がっていた。
………ぷっ。
ベッドの上でコロコロしてる頭上で、噴き出す声が………。
ラナ女官長が、そこにいた。
………ギャーーーッ。
いつから見てたのよ!!
最後まで見てないで、一声掛けて~~~!!
「……リナ……ぷっ…………あの」
ベッドの上で転がっている莉奈は、太っているせいもあって、実にコミカルだったに違いない。
あの~すいません、笑いを堪えるぐらいなら、いっそのこと盛大に笑ってくれませんかね?
………すごい、恥ずかしいんですけど?